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With コロナ時代での生活

2021/01/25

皆さんこんにちは。小田内科の忌部(いんべ)です。2021年も早いもので1か月が過ぎようとしています。

年明け早々緊急事態宣言がでるなど今年も大変な幕開けとなりましたね。。。

1年前ですが、1月28日に初めて日本国内で新型コロナウイルス感染者が確認されました。ファミリードクターでは2月には私とNIH(米国国立衛生研究所)の峰先生と緊急対談を掲載していただきました。(WHO 緊急事態宣言! 中国武漢から流行している新型コロナウイルスによる新型肺炎について)その当時は2020年がこのような激動の年になるとは想像もしていませんでした。新型コロナウイルス感染症で生活が劇的に変化し、私も医院の前にテントを併設するなんて思ってもいませんでした。(医院の改築ため仮診療所の写真ですが・・・)

そんななかワクチンの開発がすすみこの短期間で実用化にまで漕ぎつけたことはすごいことだと思います。しかしながらワクチンを打てば絶対に感染しないかというと・・・そんなことはないです。皆さんもインフルエンザのワクチンでワクチンが万能でないことくらい重々ご承知のことかと思います。

もっとも早く接種が開始されるのは核酸ワクチンという種類のワクチンですが、安全性や効果についてはまだわかっていないこともあり過度な期待は禁物です。おなじみのインフルエンザワクチンは不活化ワクチンと言われるもので、麻疹風疹のワクチンは生ワクチンという種類です。今回の核酸ワクチンはそれらとは違った新しい技術を用いたワクチンになります。極端な話、5年後10年後にどうなるのか当然確かなことはわかっておりません。もちろん一定の効果と安全性は大規模な臨床試験から証明されていますのでワクチンを否定するわけではありません。打つ人打たない人それぞれで、皆が皆同じようにする必要はないのだと思っています。

じゃあどうしたら良いんだ!?と声があがるのですが、やはり基本は地味ですが新しい生活様式(new normal)で人と人との接触を減らしていくしかないのです。ずーっと言われてきた3密を避けることがこれからも鍵となるでしょう。

それに加え1年前の峰先生との対談でもあがったこれまた地味なうがい、手洗い、咳エチケットも当然引き続き大事なポイントになります。

またインフルエンザの時(例年よりも早い流行!?インフルエンザの予防について)にもお話したように暴飲暴食はせず、しっかりと睡眠をとることや、人混みに行かないことも大事です。

これらは緊急事態宣言が行われようが行われまいが大切な事ですよね。

あとタバコです!タバコは新型コロナウイルス感染症に関わらず呼吸器感染症にかかった場合は害になります。もちろん発がんのリスクもあります。ワクチンを打ってタバコを吸い続けるよりは、タバコを止めることで得られるメリットのほうが大きいでしょう🚭

ウイルス感染症対策の基本はウイルスを体に入れないことです。特効薬があるわけでもないですし、ましてやPCRなどの検査をやることでウイルスが減るわけでもありません。 体調が悪いときは出歩かないほうが良いですし、体調が悪い人とも会わないほうが良いでしょう。

これからワクチンが普及するにつれ気の緩むタイミングもくるかもしれませんが、過度に緩めないようお願いいたします。絶対大丈夫というような方法はありません!日々の生活の積み重ねです。

今回もまた地味な結論でしたね。最後までありがとうございました。

 コラムニスト紹介

小田内科 院長  忌部 航 


当院は昭和26年に創立して以来地元に根差した医院です。大きな病院に行くのは抵抗をお持ちでも「ちょっと小田で診てもらってきんさいや〜」と言われ受診される患者さん、診察時に「あんたのちっちゃい頃よぅ知っとるで」と私の記憶にないことまで話をされる患者さん、私が診察室に座っているとこの医院のもつ歴史、皆様からの期待を感じます。
これまでは東京で消化器内科を専門とし内視鏡検査やエコー検査を中心に診療を行ってきました。その経験を活かし最新の経鼻内視鏡(胃カメラ)やエコーを用いて辛くない検査を行い、患者さんにあった医療の提供を目指しています。また高血圧や糖尿病といった生活習慣病、インフルエンザなどの感染症も適切に診療し皆様に信頼されるかかりつけ医でありたいと思います。

【経歴・資格・所属学会】
※経歴
平成19年3月
金沢大学医学部卒業
平成19年4月
三井記念病院
平成21年4月
国立国際医療研究センター
平成25年4月
福島県立医科大学 会津医療センター
平成27年4月
国立国際医療研究センター
平成31年1月
小田内科勤務
令和元年5月
小田内科院長

※学会・専門医
医学博士
日本内科学会:総合内科専門医
日本消化器病学会:消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会:日本消化器内視鏡学会専門医
日本膵臓学会

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