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年明け早々緊急事態宣言がでるなど今年も大変な幕開けとなりましたね。。。
1年前ですが、1月28日に初めて日本国内で新型コロナウイルス感染者が確認されました。ファミリードクターでは2月には私とNIH(米国国立衛生研究所)の峰先生と緊急対談を掲載していただきました。(WHO 緊急事態宣言! 中国武漢から流行している新型コロナウイルスによる新型肺炎について)その当時は2020年がこのような激動の年になるとは想像もしていませんでした。新型コロナウイルス感染症で生活が劇的に変化し、私も医院の前にテントを併設するなんて思ってもいませんでした。(医院の改築ため仮診療所の写真ですが・・・)
そんななかワクチンの開発がすすみこの短期間で実用化にまで漕ぎつけたことはすごいことだと思います。しかしながらワクチンを打てば絶対に感染しないかというと・・・そんなことはないです。皆さんもインフルエンザのワクチンでワクチンが万能でないことくらい重々ご承知のことかと思います。
もっとも早く接種が開始されるのは核酸ワクチンという種類のワクチンですが、安全性や効果についてはまだわかっていないこともあり過度な期待は禁物です。おなじみのインフルエンザワクチンは不活化ワクチンと言われるもので、麻疹風疹のワクチンは生ワクチンという種類です。今回の核酸ワクチンはそれらとは違った新しい技術を用いたワクチンになります。極端な話、5年後10年後にどうなるのか当然確かなことはわかっておりません。もちろん一定の効果と安全性は大規模な臨床試験から証明されていますのでワクチンを否定するわけではありません。打つ人打たない人それぞれで、皆が皆同じようにする必要はないのだと思っています。
じゃあどうしたら良いんだ!?と声があがるのですが、やはり基本は地味ですが新しい生活様式(new normal)で人と人との接触を減らしていくしかないのです。ずーっと言われてきた3密を避けることがこれからも鍵となるでしょう。
それに加え1年前の峰先生との対談でもあがったこれまた地味なうがい、手洗い、咳エチケットも当然引き続き大事なポイントになります。
またインフルエンザの時(例年よりも早い流行!?インフルエンザの予防について)にもお話したように暴飲暴食はせず、しっかりと睡眠をとることや、人混みに行かないことも大事です。
これらは緊急事態宣言が行われようが行われまいが大切な事ですよね。
あとタバコです!タバコは新型コロナウイルス感染症に関わらず呼吸器感染症にかかった場合は害になります。もちろん発がんのリスクもあります。ワクチンを打ってタバコを吸い続けるよりは、タバコを止めることで得られるメリットのほうが大きいでしょう🚭
ウイルス感染症対策の基本はウイルスを体に入れないことです。特効薬があるわけでもないですし、ましてやPCRなどの検査をやることでウイルスが減るわけでもありません。 体調が悪いときは出歩かないほうが良いですし、体調が悪い人とも会わないほうが良いでしょう。
これからワクチンが普及するにつれ気の緩むタイミングもくるかもしれませんが、過度に緩めないようお願いいたします。絶対大丈夫というような方法はありません!日々の生活の積み重ねです。
今回もまた地味な結論でしたね。最後までありがとうございました。
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