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はじめての赤ちゃんの爪切り、うまく切るコツは

2022/07/01

新陳代謝がさかんな赤ちゃん。爪も例外ではなく、初めての赤ちゃんを育てるママ・パパは、新生児でもこんなに速く爪が伸びるの!?と驚くかもしれません。

小さな爪を初めて切るときは、傷つけてしまいそうでドキドキしますよね。

そこで今回は、じょうずに赤ちゃんの爪を切るコツや、赤ちゃんが爪切りを嫌がったときの対処法などを紹介します。

赤ちゃんの爪切りはいつから必要?

赤ちゃんの爪は伸びるのが速く、生まれてきた時点ですでに少し伸びている子もいるほど。

大人と違ってとても薄い爪なので、伸びたまま放っておくと自分で顔や目などをひっかいて傷付けてしまうことがあります。

生後まもなくでも、指先から爪の白い部分がはっきり見えていたら爪を切ってあげましょう。

気付いた時にすぐ切ってあげられるよう、出産前に爪切りグッズを用意しておき、入院セットにも入れておくと良いですね。

赤ちゃんの爪切りにおすすめの道具とポイント

赤ちゃんの小さな指先。大人用の一般的な爪切りではサイズが合わず、ケガをさせてしまいそうで怖いですね。

ベビー用品店やドラッグストアには赤ちゃん専用の爪切りが売られており、タイプはおもに3種類に分かれます。

はさみタイプ

先の丸いはさみで端から爪を切っていくタイプです。爪のようすが目に見えるので安心感があります。

ただ切った爪が散らかりやすいのは少し面倒です。赤ちゃんの目や口に入ってしまったら……と心配になりますよね。

そんなときは事前にベビーオイルを赤ちゃんの指先になじませておくと、切った爪がはさみに貼り付いてくれます。

切り終わったら赤ちゃんの指は濡らしたガーゼなどで拭き、はさみもティッシュなどで拭き取ればOK。

クリップ(てこ)タイプ

大人もよく使う一般的な爪切りです。

大人用では赤ちゃんの爪のカーブと合わないので、必ず赤ちゃん専用のものを選びましょう。

また「ベビー用」とあっても、新生児の爪はとても柔らかく、クリップタイプではしなって上手に切れなかったり、二枚爪になってしまったりする可能性があります。

商品の表示をよく確認し、対象月齢になってから使用しましょう。

やすりタイプ

大人もネイルをするときなどに使うやすりタイプは、少しずつ爪を削っていくためやや時間はかかりますが、万が一のケガなどの心配が少ないのが良いところ。

均一に削れて手が疲れない電動タイプも最近は人気です。

他のタイプと比べると断面がスパッと切れず丸みがあるので、乳児湿疹やアトピーでよく顔を掻いてしまう赤ちゃん、口によく指を入れる赤ちゃんにもおすすめです。

赤ちゃんが爪切りを嫌がるときは

赤ちゃんの爪はいつもきれいに切っておいてあげたいのは山々ですが、赤ちゃんによっては爪切りをとても嫌がる子もいますよね。

そこで、育児経験のあるママ・パパに、赤ちゃんが爪切りを嫌がる時にどんな対策をとっていたか教えてもらいました。

Kさん・1歳の女の子のママ

「起きている時は、どんなにおもちゃやテレビアニメで気を引いてもやっぱり気付いて嫌がるので、もっぱら寝ているときに切っていました。新生児期は眠りが浅くて起きてしまうこともありましたが、生後5か月頃から眠りが深くなって、お昼寝を始めて15分ほどしてからなら全然目を覚まさず切れるように。とはいえ、パチンと音が出るものは避け、はさみタイプで切っていました」

Hさん・6か月の女の子のママ

「娘は好奇心旺盛で、見える状態で爪を切ろうとすると気になって手を伸ばしてくるんです。仕方なく、私が授乳しているときに夫が反対側からこっそり切ったりしてました(笑)!」

Aさん・5歳と2歳の男の子のママ

「上の子ははさみで切っていましたが、下の子はやすりの方が合うようです。その子に合う爪切りを使うのが良いと思います。同じ子でも時期によって変わったりもするので、嫌がる時は違うタイプの爪切りを試してみては」

おわりに

なにもかも小さな赤ちゃん。爪切りも最初はおっかなびっくりで、嫌がって泣くと切るのも一苦労ですよね。

でも、少し成長してから振り返ってみると「手も爪も、あんなに小さかったんだなあ」と懐かしく思い出すのではないでしょうか。

あわただしい毎日ですが、ぜひこの時期だけの経験を楽しみつつ、赤ちゃんの爪のケアをしてあげて下さいね。

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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