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「叱らない育児なんて無理~!」本当の意味を知っていますか

2022/06/20

「今日も朝から晩までガミガミ叱りっぱなしで嫌になる……」「叱らずに育てたいけど、ワガママになってしまいそうで……」

そんな風に困っているママ・パパは多いのではないでしょうか。

でも、叱らない育児なんて現実には無理!という気持ちもよく分かります。

今回は「叱らない育児」は果たして可能なのかどうか、勘違いしてしまいがちな点などについて、ママたちの体験談もまじえてお伝えします。

「叱らない育児」のよくある勘違いとは?

過去、体罰を伴うような厳しすぎるしつけの弊害が問題になり、「もっとほめて育てよう」「叱らない育児をしよう」という声が、教育界を含めあちこちから上がりました。

すると今度は「叱らないとワガママな子になる」「親の責任を果たしていない」「社会に出た時にちょっとしたことで心が折れてやっていけない」という反発の声も上がるように。

どちらの意見も分かりますが、そこには少し勘違いもあるようです。

まず、「叱らない育児」について書かれた書籍は何冊もありますが、よく読んでみると、「何をしても全く叱らなくていい」とはどこにもありません。
子供自身や誰かに危害を及ぼすこと・法やルールを破ること・いじめなどについては、たとえ子供が反発してもママやパパは許さない、という姿勢をしっかり持つことが大切ですね。

「叱らない育児」は無理でも…

子供に対して、「叱る」と「怒る」を混同している人もいます。

「叱る」は子供にいけないことを伝えるための行動。

一方「怒る」は親の感情を子供にぶつけている状態です。

子供が人としてやってはいけないことをしてしまったらいけないとはっきり伝え、相手がいればきちんと謝って、行動の責任を取ることを教える……それが子供を叱る目的ですが、なにも怒鳴りつけたり叩いたりする必要はないはず。

もちろん、実際には子供がグズグズしたり謝るのを嫌がったりして(しかも時間のない時に限ってそうなるので)イライラしてしまうこともあるかと思います。

子供は成長の途中なので、ときどき叱られるような行動をするのはある意味当然。

だから「叱らない育児」は無理だけど、「怒らない」つまり感情をぶつけるような叱り方をしない、と考えれば実行できるのではないでしょうか。

叱らなくてすむ工夫も大切

子供たちにはそれぞれ個性や得意なこと・苦手なことがあります。

苦手なことに対しては、ちょっとしたサポートや取り組みやすくなるような工夫をするだけで、ぐんと叱る回数が減るかもしれません。

Tさん・5歳児のママ

「お片付けを全然しないのでよく叱っていたのですが、何をどこに入れたらいいのかが難しいのかも…と思って、全部の棚やケースに大きく○○のおうち、と表札風に書いてみたんです。同じお家のおもちゃさん同士で一緒に帰らせてあげようね、と話すと楽しんで元に戻せるようになりました」

Hさん・小学1年生と4歳児のママ

「息子は気が散りやすく、宿題をしていても下の子のおもちゃで遊ぶ姿につられてすぐ席を立ってしまいなかなか進みません。最初は叱ってばかりだったのですが、ママ友のアドバイスで大きめのついたてで視界をさえぎるようにしたら、席を立つ回数がかなり減りました」

また、忙しい毎日ではついつい、まず買い物に行って、それからお兄ちゃんのスイミングのお迎えで…という感じで、予定をこなすのに必死になってしまいますよね。

5歳と3歳の男の子を育てているFさんは、できるだけ叱らずに済むための工夫として、出発前に少しだけ時間を作って

「今からスーパーに行って、トマトと牛乳を買うよ。そのあとお兄ちゃんを迎えに行こうね。みんな揃ったらお家でおやつを食べようね」

のように伝えておくそうです。

「完璧ではないにしても、たいていは走り回ったりひどく騒いだりすることもなく最後までついてきてくれます」

おわりに

できるなら、毎日ガミガミと子供を叱ることなく笑顔でニコニコ育てたい……誰もがそう願っているのではないでしょうか。

感情にまかせて「怒る」のではなく、きちんとなにがいけないのか伝え、どうしたらいいのか一緒に考えて子供ができるまで根気よく見守る。そんな「叱る」行為は、時間もエネルギーもかなり使います。

必要な時はもちろんしっかりと叱り、同時に叱らずにすむような工夫を考えたり、子供のかんしゃくにつられないよう忍耐力を鍛えたりすることで、「ムダに叱らない育児」を目指していきたいですね!

 コラムニスト紹介

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 


私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

【経歴・資格・所属学会】
英文科大学卒業後、大手旅行代理店で企画・海外旅行添乗などを担当。
結婚・出産で退職後、フリーランスライターとして活動開始。
育児のかたわら、ライターと兼業で幅広い業界で働く。
2018年に独立。出版社育児メディアやライフスタイルメディアを中心に連載を多数持ち、育児ポータルサイト悩み相談コーナーの回答も担当。
NPO法人日本子育てアドバイザー協会「認定子育てアドバイザー」。

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