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しかし「赤ちゃんには始めから大人と同じように話しかけたほうが知能の発達によい」といった話を耳にすることも。赤ちゃんに良くないの?と心配になってしまいますよね。
今回は、赤ちゃん言葉で話すことにメリット・デメリットはあるのか、先輩ママやパパがいつまで赤ちゃん言葉でわが子に話しかけていたのかなどを、アンケートや体験談に基づいて紹介します。
赤ちゃんや幼児に話しかけるとき、私たち大人は必ずと言っていいほど、上記のような赤ちゃん言葉や幼児語を織り交ぜているのではないでしょうか。
しかし、こういった言葉遣いに対しては、
……といった批判的な意見もときどき見かけます。
そう言われると「大切な赤ちゃんや子供の発達の妨げになるのなら、やめないといけないのでは?」と不安になってしまいますよね。
実は、今から100年以上前に書かれ世界中で愛されている『赤毛のアン』シリーズの中にも登場しているほど、この問題は古今東西、人類共通のようです。
大人になったアンは、専門家の書いた育児書に感銘を受け「わが子の健全な発達のため、絶対に赤ちゃん言葉を使わず大人と同じように話しかける」と宣言したにもかかわらず、生まれた赤ちゃんをひと目見た瞬間から誓いを破って「かわいい子でちゅね~!」と叫びます。
筆者も含め、世の中のママや大人で、あどけない赤ちゃんや幼児を抱っこしているときにたとえば犬を見つけたとして、「あっ、ワンワンいるねえ」ではなく「ほら、犬がいますよ」とどんな時でも言える人はどのくらいいるでしょう?
果たして、赤ちゃん言葉は本当に子供の脳の発達によくないのでしょうか?
実は最近の研究では、赤ちゃん言葉で話しかけても言葉の発達は遅れるどころか、むしろ豊かになる可能性が示されています。
2013年にアメリカの大学で行われた研究では、「赤ちゃん言葉を使って話しかけた子どもたち」と「大人の言葉だけで育てられた子どもたち」が2歳の時点でどのくらいの単語を知っているかを比較したところ、なんと前者の方が2倍以上多くの言葉を知っていたというのです。
そのほか、赤ちゃん言葉や幼児語には、音の響きで言葉の意味を理解しやすいというメリットもあります。「吐き出しなさい」より、「ペッしようね」の方が直感的に意味が分かりやすいですよね。
また「ブーブー(車)」や「ナイナイ(片付け)」など、赤ちゃん言葉には同じ音を2回繰り返すパターンが多いですが、この繰り返しは言語学的に「強調」の効果があり、たくさんの言葉にはじめて触れている途中の赤ちゃんにも聞き分けやすく、意味が通じやすいと考えられます。
赤ちゃん言葉で話しかけるのは、どうやら悪いことではなさそう……とはいえ、いつかは「マンマ」を「ごはん」、「くっく」を「靴」と言えるように教えなければいけませんよね。
そこで、過去に小学校低学年のママたち50人に実施したアンケートの結果を見てみると、赤ちゃん言葉や幼児語を使わなくなった時期は以下のようになっています。
もっとも多いのは「3歳のころ」続いて「4歳のころ」と、多くのお子さんが日常会話ができるようになり、どんどん新しいことばを覚え「これなに?」「なんで?」と聞いてくる時期と重なります。
さらに面白いことには、三分の一近いママは「覚えていない」と回答しています。
多くの親は、ある日突然赤ちゃん言葉や幼児語を止めるわけではなく「おもちゃをお片付け、ナイナイね」のように、赤ちゃん言葉をまじえながら子供の理解度をみて少しずつステップアップしていくからでしょう。
毎日子供と過ごしている保護者にとってはこういった自然な移行は難しいことではないはず。「いつか大人の言葉に直さなくてはいけないのに…」といった批判はあまり的を射ていないのかもしれませんね。
赤ちゃん言葉や幼児語で子供に話す時期は、振り返ってみればほんの数年間というところ。
幼稚園や保育園に通い、少しお兄さんお姉さんになった子が「ママ、お手々とか言わないで!赤ちゃんみたい」と抗議することだってあります。
あまり悩まず、かわいい赤ちゃん言葉の時期を親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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