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「がん」という病名を聞いたことがない方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。一昔前まではがんは本人には告知しないで!という風潮がありましたが、最近は芸能人の方が自身の病気を告白することも多く、多くの方にとっても「がん」は身近なものになってきています。それもそのはずで、我が国の死因の約1/3は「がん」によるもので、国民の約半数が生涯で「がん」を患うと言われています。
国立がん研究センターは今年8月8日に「がん」の患者さんの生存率の調査結果を報告しました。それによると2009~10年に「がん」と診断された患者さんの5年生存率が66.1%だったとのことです。つまり「がん」と診断されても6割以上の方が5年後も生きておられることを意味します。その他の報告データをみてみても「がん」患者さんの生存率は伸びてきており、医学の進歩や検診による早期発見の成果が伺えます。
しかし「膵がん」の5年生存率は9.6%と非常に低く、その脅威がイメージできるかと思います。
2016年に「がん」で死亡された患者さんの総数は372,986人で第1位は肺がん、続いて大腸がん、胃がん、すい臓がん、肝臓がんの順番になります。「膵がん」は稀な疾患でもないとうことがわかると思います。 また最近ではオプジーボ(一般名:ニボルブマブ)など免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする新薬の開発などにより様々な「がん」の死亡率が改善傾向にありますが、「膵がん」は未だ死亡率が減少する兆候は認められていません。
日本膵臓学会の報告によると、早期がんと言われるStage 0、Stage Ia、Stage Ib(これらはすべて腫瘍が膵臓内に留まっている状態です)の5年生存率はそれぞれ 85.8%、68.7%、59.7%と比較的良好であることがわかっています。しかし早期に発見された膵がんの割合は極めて少なく全体の約2%にすぎません。身体の不調に気がついて病院を受診したのでは手遅れということが多いのです。ではどういった方が注意をすべきなのでしょうか。
「膵がん」のリスクが高いと言われる要因はいくつもの報告がなされています。家族歴、遺伝性疾患、合併疾患、お酒やタバコなどがあります。
膵がん患者さんの3〜10%に膵がんの家族歴があると言われています。血の繋がったご家族で膵がんの方がいらっしゃる場合は十分に注意をしたほうが良いでしょう。
遺伝性膵炎という病気があります。お酒を飲まないのに膵炎を繰り返す方は遺伝子検査を含め専門医の診察をうけたほうが良いですね。また乳がんや卵巣がん、大腸がんなども遺伝性疾患との関係があることから、ご家族にそういったご病気のある方がいらっしゃれば一度ご相談されてはいかがでしょうか。
糖尿病、慢性膵炎が膵がんと関係あると言われています。膵がんの発生を見落とさないようかかりつけの先生と検査を相談されたら良いでしょう。また膵のう胞(水の袋のような物と説明されることも多いかもしれません)のなかにも膵がんに進展するものがあります。健診などで膵のう胞を指摘された場合は経過観察もしくは治療が必要となることがあります。
大量の飲酒やタバコもリスクになると言われています。膵がんのリスクにかかわらず過度の飲酒は控えるべきですね。タバコは肺がんや動脈硬化のリスクとしても有名です。できれば禁煙が望ましいです。
「膵がん」が心配でもどんな検査を行ったら良いのかわからない。そんな質問もよく伺います。精密検査はCTやMRI、特殊な内視鏡検査等がありますが、費用や放射線被曝など身体への影響を考えると皆さんが毎回これらを行うことは現実的ではありません。もっとも気楽に受けられるのはお腹の超音波検査(腹部エコー)です。膵臓はお腹の深い位置にあるので上述の精密検査には劣りますが、最近は検査機器の性能が向上しており、「膵がん」の早期発見に役立つことが報告されています。超音波検査でさらなる精密検査の必要があると判断された場合に追加検査を相談されたらいかがでしょう。
いや〜、最後まで読んだけどなんだかよくわかんないなぁ。でも心配だな〜という方は消化器内科の専門医に是非ご相談ください。市町村のがん検診にも「膵がん」は含まれておりませんので、ご自身での健康管理がとても大切です。
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