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コロナ自粛でメタボ化していませんか?

2021/08/25

皆さんこんにちは。ワクチンの接種が進んできましたが、依然として新型コロナウイルス感染症が大都市を中心に増えてきていますね。

ワクチンの優先接種の効果もあり高齢者の重症化が防げているようなので、ワクチンを打つことは意味があるのだと思います。一方緊急事態宣言やまん延防止等重点措置など自粛を促す要請も多いので気分が滅入るところです。。。

気分が滅入って自宅でだらだらすごしていると体重が増えたり、血液検査の結果がわるくなったり、血圧が上がったりといわゆる生活習慣病が悪化するので気をつけてください!私の外来でも運動量がへったり、自宅での晩酌・間食が増えた方をちらほらお見かけします。実は個人的にはこの生活習慣病という名称は好きではありません。生活習慣以外にも環境や遺伝的な原因があるためどんなに生活を気をつけても完全には治らないこともあるからです。それはさておき、でも生活習慣は大事です。

生活習慣病ですが以前は成人病と言われていた脳卒中、がん、心臓病を、生活習慣という要素に着目して捉え直した用語で1996年頃から使われているようです。

ではいわゆるメタボ、メタボリックシンドロームとはなんでしょう?

これは内臓肥満に高血圧・高血糖・高脂血症が組み合わさって、心臓病や脳卒中などになりやすい病態です。単にお腹が大きいだけではないのです。本邦の診断基準ではウエスト径(おへその高さの腹囲)が男性85cm、女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。

令和2年の日本人の死因順位をみると、第1位は悪性新生物(がん)、第2位は心疾患(高血圧性を除く)、第3位は老衰で、第4位は脳血管疾患(脳卒中)となっています。この第2位と4位はいずれも動脈硬化が原因となって起こることが多いのです。動脈硬化を起こしやすくする要因としては、高血圧・喫煙・糖尿病・高脂血症・肥満などがあります。これらの危険因子が重なれば、よりリスクは上がることもわかっています。つまりメタボ要注意です!

じゃ、どうしたらいいのか?それは内臓脂肪の改善です。つまり食べ過ぎている人は食べ過ぎ注意、運動不足の人は運動をすることとなります。両方の人は両方です!もちろん無理せずマイペースで構いません。

すでに高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓病(狭心症や心筋梗塞)、脳卒中、痛風・高尿酸血症などで通院されているかた。定期的な血液検査に加え体重測定も忘れずに行いご自身の身体をかかりつけの先生と一緒にメンテナンスしておきましょう!

元気だしかかりけ医なんてないよって方。広島市にお住まいの方は元気じゃ健診という特定健康診査(特定健診)を受けられてはいがかでしょうか。

1年前に新型コロナウイルス感染症が流行り始めた頃と違い、多くの病院やクリニックは発熱や風邪症状のある患者さんとそうでない患者さんが一緒にならないよう取り組んでいます。お近くのクリニックで健診が可能かどうか一度相談されると良いでしょう。保険証の種類によって健診の種類が変わりますので相談の際に保険証の確認もしておきましょうね。

異常が見つかった方は特定保健指導を受けられても良いですし、健診を受けたクリニックに相談し定期的に診察してもらうのも良いので自分自身の生活パターンにあった対策を行なってください。

今回は大まかに、食事と運動を意識した生活習慣を心がけましょうという内容でした。コロナに振り回されるだけでなく、感染予防はもちろん行なった上でご自身の健康管理を行なっていきましょう!

 コラムニスト紹介

小田内科 院長  忌部 航 


当院は昭和26年に創立して以来地元に根差した医院です。大きな病院に行くのは抵抗をお持ちでも「ちょっと小田で診てもらってきんさいや〜」と言われ受診される患者さん、診察時に「あんたのちっちゃい頃よぅ知っとるで」と私の記憶にないことまで話をされる患者さん、私が診察室に座っているとこの医院のもつ歴史、皆様からの期待を感じます。
これまでは東京で消化器内科を専門とし内視鏡検査やエコー検査を中心に診療を行ってきました。その経験を活かし最新の経鼻内視鏡(胃カメラ)やエコーを用いて辛くない検査を行い、患者さんにあった医療の提供を目指しています。また高血圧や糖尿病といった生活習慣病、インフルエンザなどの感染症も適切に診療し皆様に信頼されるかかりつけ医でありたいと思います。

【経歴・資格・所属学会】
※経歴
平成19年3月
金沢大学医学部卒業
平成19年4月
三井記念病院
平成21年4月
国立国際医療研究センター
平成25年4月
福島県立医科大学 会津医療センター
平成27年4月
国立国際医療研究センター
平成31年1月
小田内科勤務
令和元年5月
小田内科院長

※学会・専門医
医学博士
日本内科学会:総合内科専門医
日本消化器病学会:消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会:日本消化器内視鏡学会専門医
日本膵臓学会

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