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その後、多くの方から自分も検査をしたほうがいいのでしょうか?と質問を受けます。ズバッとお答えするのは難しい質問なので要点をまとめてみましょう。そして2月9日現在の時点では計画の見直しも検討されているようですのでそのあたりの事情についても考えてみましょう。
新型コロナ感染症は昨年11月末に県内でも増え始めましたが、時短要請や皆さんの自粛により現在は比較的新規感染者は抑えられてきました。しかし増え始めると一気に増えることが今までの経験からもわかっているのでなんとしても急激な感染者の増加は抑えこみたいというのが狙いです。
県はこれまでも積極的にPCR検査の環境を整えてきています。48施設ある帰国者・接触者外来、これは比較的大きな病院です。流川積極ガード診療所、1000を超える診療所や検査医療機関(当院のような町のお医者さんの多くがここに含まれます)でPCR検査を可能としてきました。しかしこれらはコロナ患者さんと接触歴があったり、風邪のような症状があり新型コロナウイルス感染が疑われる方が対象のPCR検査でした。
今回の県の試みはそういった人々ではなく、症状がない、まさか自分は大丈夫だろうって思っている方を対象にしたPCR検査なのです。
昨年末から急激に感染者が増えたことから、どこから感染したのかわからない患者さんが非常に増えてきました。この問題を解決するために今回の広島市PCR集中実施が考えられました。症状がないからこれまで通り自粛せずに動き回っているけれども実は感染してしまっている人(潜在感染者)を発見してホテルなどで療養していただくことで街中での感染を防ぐ意味合いがあります。
では、広島市の中心部4区の28万人が対象となった検査が実施されるとどうなるでしょう。
PCR検査も100%正確な検査ではありません。新型コロナ感染症にかかっている患者さんが受けた場合に正しくPCRが陽性となるのは約70〜80%と言われています(これを感度と言います)。また感染していない人が陰性となる確率(これは特異度といいますが)は99〜99.9%と非常に高いといわれます。
仮に検査の精度を高めに見積もり感度80%、特異度99.9%と考えます。28万人のうち1.2%が感染者だと予想すると3,360人になります。276,640人は感染していないという予想ですね。まぁ28万人全員が検査をすることはないと思いますが、行った場合計算上は2,965人のPCR検査陽性者、277,035人のPCR検査陰性者がでます。陽性がでた人のうち約9%は感染していないのに誤って陽性がでて(偽陽性)、陰性とでた人のうち0.2%の約670人は実は感染している人(偽陰性)ということになります。
したがって、陰性がでても決して気を緩めることなく、引き続き、家庭内での感染予防対策の徹底や感染拡大地域との往来を慎重に判断するなどの感染予防の徹底をお願いします。と、なるわけです。
ではなぜ感染者が減少してきたのをうけ、検査を行うかどうか再検討され始めたのでしょう?
現在のように感染者が減ってきている状況の場合、1.2%が感染者という前提が変わってきます。例えばこれが0.8%まで改善していたとすると、(細かい計算は省きますが)PCR陽性者の約13%の人が実は感染していないのに。。。という状況になってしまうのです。これでは何のために高額な予算を用いてPCR検査を行うのか、その意義が薄れてきますよね。
今後PCR集中実施が行われるかどうかはわかりませんが、PCR検査も完璧な検査ではないことを理解したうえで受けるようにしましょう。そして検査が陰性でもwith コロナ時代での生活でお話しさせていただいたように3密を避ける生活を心がけてください。
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