2026/01/19

中学受験や成績対策などによる小学生の塾通いは、年々低年齢化しているといわれます。

最近では「まだ小学1年生なのに、周囲で塾に行ってる子が…うちの子も必要?」という声も耳にしますが、実際のところどうなのでしょうか。

小学生保護者へのアンケート結果から、小1で塾通いをしているお子さんはどのくらいいるのか、その理由、週に何日くらい・どの教科で通っているのか、メリットとデメリットなどを紹介します。

最近の小学生、塾通いの実態は?

過去に小学生の保護者300人を対象に行ったアンケートでは「学習塾に通っている」と回答したのは、小学生全体では約23%(4人に1人)でした。ただしこの結果には高学年のお子さんも含まれているため、小学1年生に絞ってみると、学習塾に通っている子は12.5%でした。35人学級ならクラスに4人程度という割合になります。

塾に通う回数は、もっとも多かったのが週2回(56%)、次が週に1回(39%)で、少数ながら週3回(5%)という回答もありました。

教科でいうと「算数」がもっとも多く、次に「国語」が続きます。(※英語は3年生から必修教科になるため、小1では習い事の「英会話」としてカウントし、学習塾には含めていません)

塾に通っている男女別の内訳は、男の子55%・女の子45%と、あまり性別による差はありません。

しかし、住んでいる地域ではかなり差があり、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)や京阪神に限定すると通塾率は全国平均の12.5%から18%まで増え、特に東京都では21.5%ともっとも塾に通う子が多くなっています。

一方でそれ以外の地域では、小1で塾に行っている子は5~7%前後で、クラスに1人2人いるかいないかという状況。6年生まで塾に通わない子も珍しくありません。

では、実際にお子さんが塾に通っている家庭では、どのような理由や目的があるのでしょうか?地域別のママ・パパの声を紹介します。

小1から塾通いさせている理由とは?

お子さんが小1から塾に通っているというママ・パパから聞いた理由や目的を、アンケート回答からいくつか紹介します。

Hさん・東京都・男の子のママ

「マンションで仲良しの同級生のお友だちに、たまたま皆さん上のお子さんがいて、中学受験予定で3~4年生から塾に行き始めていたんですね。いずれお友だちもみんな受験するのだろうし、うちの子も同じ中学に行きたがるかなと。ただうちはかなりマイペースでのんびりした子なので、急に3~4年生から塾ではついていけない気がして。早いうちから学習習慣がつき、ついていけるように、週1回から通っておこうと思いました」

Kさん・大阪府・女の子のパパ

「幼稚園時代から、特定の好きなことにはものすごく熱中するものの興味のないことには手を付けようとしない、興味関心がはっきりした子で。このまま成長したときのことを考えると、公立の中高より独自のカリキュラムのある私立の中高一貫校が合うのではと思いました。とはいえ、塾も嫌がるなら無理だろうと思って体験に行ってみたんですが、思いのほか気に入ったので通うことにしました」

Fさん・山口県・男の子のママ

「小学校で水・土にやっていたスポ少のサッカーが人数不足で隣町と合同になり、遠くなったので車送迎で土曜しか行けなくなってしまいました。空いた水曜に別の習い事をする?近所のプリント式の学習塾とどっちがいい?と子どもに聞いたら、キャラクターにつられて(笑)学習塾を選んだのでなんとなく通わせてます。」

低学年から塾に通うメリットとデメリット

続いて、塾通いを経験したお子さんの保護者からアンケートで寄せられた、メリット・良かった点と、デメリット・後悔している点を紹介します。

【メリット・良かった点】

  • 学習の習慣がついた
  • 学校の授業についていけた
  • テストで100点が取れるなど、自信につながった
  • 学校以外に塾で友達ができた
  • 中学受験にスムーズに移行できた

「家ではなかなか宿題や勉強に手を付けられないけれども、決まった時間に決まった場へ行くことで集中して学習でき、それ以外は思いきり遊ぶなど、メリハリがついて過ごせる」

「最初でつまずいて勉強への苦手意識をひきずってほしくなかったので、必要ないかなと思いながらも塾に行かせたが、自信がついて結果的にはよかった」

などの意見が多く見られました。

【デメリット・後悔している点】

  • 学年が上がるとますます忙しくなるので、小さいうちはもっとのびのび遊ばせてあげればよかった
  • 友達とスケジュールが合わず、遊びに加われなかった
  • 先生と相性が今ひとつで、塾にネガティブな印象を持ってしまった
  • 正直、行かなくてもあまり変わらない気がして、高学年までお金を残した方がよかったかも

必ずしも早く塾に行けば行くほど良いというわけではないと感じているママ・パパもいることが分かります。

塾や習い事は色々ありますが、いずれにしても、お子さんの気持ちや意欲を尊重しながら無理なく通えるように選んでいきたいですね。

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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