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また、その他の大腸の検査との違いについてもご紹介します。
大腸カメラとは、ご存知の方も多いと思いますが、先端に小さなカメラがついた太さ1cmくらいの細い管をお尻から挿入し、大腸の内側を詳しく観察する検査です。検査によって、ポリープやがん、腸の炎症や腸からの出血を診断することができます。また、病変の一部を採取し顕微鏡で詳しく調べることや、同時にポリープやごく早期のがんを切除し治療することも可能です。
大腸がんに関しては、男女ともに罹患数や死亡数の順位が高く、40歳以上になると発症リスクが増加する傾向にあります。2020年に公開されたがんの統計では、2018年の女性のがん死亡数は大腸がんがもっとも多いといった結果が出ています。
検査には腸の中を観察するため、事前に下剤を服用していただき、腸内を空にする必要があります。以前は前日に指定された検査食をとっていただいていましたが、最近は前日に消化の良いものを摂取することで検査食は必須ではなくなっています。多くの医療機関では、前日に下剤を服用していただき、当日はトータル1〜2L程度の下剤(腸管洗浄液)と水分をとっていただきます。当日の下剤の服用は自宅で服用可能な医療機関もありますし、下剤服用のための個室が用意されているところもあります。なお、当日の下剤は錠剤タイプのものもあります。
当日下剤を服用していただき、個人差はありますが3時間前後には腸内は綺麗になり、検査可能となります。検査は約20分前後、モニターを確認しながら検査を行うこともできますが、少しでも楽に検査をされたい方は鎮静剤や鎮痛剤を使用して、痛みを取りながら、少しうとうとしながら検査をすることもできる医療機関もあります。
大腸ポリープやがんに関しては、NBI(Narrow Band Imaging)やBLI(Blue Laser Imaging)といった特殊な光で観察することや、さらに画像を拡大して観察することで良悪性の診断やがんの根の深さを評価することもできます。
大腸を調べるその他の検査をご紹介します。
一般的に市区町村で行われる大腸がんを調べる検診にもなっており、便に血液がついているかどうかを調べる検査です。大腸がんを調べる検査ですが、痔や女性の生理でも陽性になることや、がんやポリープも出血していないと陰性になってしまいます。体の負担は全くない検査です。
血液検査で特定の物質を調べる検査です。がんを調べる検査ですが、早期がんではほとんど上昇しません。一般的に進行がんで上昇しますが、必ずしも上昇しません。採血をするだけであり、体の負担はほとんどない検査です。
お腹に超音波を当てて、肝臓や胆嚢、腎臓、小腸や大腸などを観察する検査です。体の負担は全くない検査ですが、小腸や大腸の観察は見えやすいや見えにくいといった個人差があります。腸炎や虫垂炎の評価が負担なくリアルタイムに評価できますが、よっぽど進行していない限り、大腸がんの検査には不向きです。
下剤を服用し腸を空にしたのち、大腸内にガスを入れて膨らませてからCTで撮影する検査です。主に大腸がんを調べます。カメラを挿入しないため体の負担は比較的少ない検査ですが、下剤の服用やガスで腸を膨らませることでお腹が張ったりする体への負担はあります。平坦な早期のがんやポリープは見つけにくいといったデメリット、医療被曝がわずかにあります。
カプセル内視鏡で大腸のがんやポリープ、炎症や出血を調べます。
下剤を服用し腸を空にしたのち、カプセルを飲んでから腸の中を撮影し、のちに読影医がチェックします。カメラを挿入しないため体の負担は比較的少ない検査ですが、大腸カメラより多い量の下剤の服用が必要であり、平坦な早期のがんやポリープは見つけにくいといったデメリットもあります。2014年に保険適応となりましたが、当時の対象患者さんはかなり限定されていました。2020年4月には保険適応は拡大され、対象患者さんは以前より増えています。大学病院などの高度な医療機関などで行われています。
このように検査によって特徴は違いますが、どの検査で異常が見つかっても、いずれも精密検査として「大腸カメラ」が必要となります。
以上、大腸カメラの概要とメリット・デメリット、そしてその他の大腸の検査についてもご紹介させていただきました。大腸カメラは精密検査としては必須になりますが、その他の検査もそれぞれ優れた点もあるため、担当医と十分相談していただき、ご本人にあった検査を決定していただけたらと思います。
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