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エコー検査については、人間ドックでされた方や、産婦人科でお腹の赤ちゃんを確認されたことでご存知の方も多いと思います。エコー検査とは、人間の耳には聞こえない超音波を使って体の内部を評価する検査です。この超音波は、肝臓、心臓、腎臓、脾臓などの実質臓器、筋肉、脂肪、血管などの軟部組織ではよく伝わるため、それが臨床に応用されています。エコー装置は多くの医療機関で用いられており、診療科によっては聴診器の代わりにも使用されています。
また、近年は機器の小型化が可能となっており、ポータブルエコー装置も多数発売されています。白衣のポケットに入るポケットサイズのものもあり、往診先や在宅医療で患者さんに医療機関に移動していただかなくとも評価することが可能です。
エコー検査は前述のように、多岐に渡って臓器を調べることが可能な検査です。また、リアルタイムに評価でき、痛みや被曝がなく、お子さんからご高齢の方まで繰り返し可能な、優れた検査になります。通常の検査では造影剤を使用しませんので、腎臓にご不安がある患者さんにも使用できます。
一方、空気(肺など)や骨があると超音波が散乱し、先に届かないため評価が困難になりますし、皮下脂肪が多い方は超音波が届きにくいといった弱点があります。例えば、膵臓に関しては、お腹の中の背中側(奥深い部位)に位置するため、特に膵臓の尾部といった膵臓の端の評価は困難です。
お腹のエコー検査とは、肝臓、胆嚢、胆管、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱などを調べる検査で、各臓器のポリープやがん、炎症、胆嚢や腎臓などの石を確認します。お腹のエコー検査に関しては、食事によってガス(空気)が発生し観察しにくくなったり、胆嚢が収縮し評価が困難になってしまいますので、絶食で受けていただくことが一般的です。その他、見えやすい・見えにくいなどの個人差がありますが、腸炎や虫垂炎の評価を行ったりすることも可能です。
ポリープや初期のがんを見つけることは困難ですが、胃や小腸・大腸の腫瘍が確認できることもあります。
さらに、2003年より、エラストグラフィといった硬さを評価できる機能がごく一部のエコー装置に備わって以降、全ての装置ではありませんが、近年その機能がエコー装置に備わってきています。例えばウイルス性肝炎や脂肪肝など、肝臓の炎症が続くと線維化といって肝臓が硬くなり、さらには肝硬変となり、肝臓がんのリスクも上がりますが、その硬さの評価がエコー検査と同時に可能です。現在の硬さの評価を行い、必要時に治療を行うことで、肝臓の線維化を予防でき、それが肝硬変や肝臓がんの予防につながりますので、非常に有用です。
以上、エコー検査についてご紹介させていただきました。エコー検査は多くの臓器に対して、リアルタイムに評価でき、痛みや被曝がなく、お子さんからご高齢の方まで可能な、優れた検査ではあります。一方、弱点(デメリット)もありますが、我々はそれを天秤にかけつつ検査を選択していますのでご安心して検査を受けていただけたらと思います。
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