赤ちゃんや子どもはおもちゃが大好き…と誰もが思うかもしれません。
しかし実は、あまりおもちゃに興味を示さないお子さんもけっこういます。
と思っている方に向け、子どもがおもちゃで遊ばないときの理由やママ・パパの声を紹介します。
赤ちゃんは、目がはっきり見えてくる生後1ヶ月頃から早くもおもちゃに興味を示すと言われています。
はじめはくるくる回るメリーや振って遊ぶガラガラ、ボールなど、音や動きを楽しむおもちゃから、次第に車や人形・おままごとセットなど身近なものを模したおもちゃで遊ぶようになります。
小学校に入ると、学年が上がるにつれてスポーツや身体を動かす遊び、ゲームなどに興味が移り、しだいにおもちゃから卒業していきます。
出産お祝いや誕生日プレゼントでもらったり、「赤ちゃんが大喜び」とSNSで紹介されていたので買ってみたのにあまり興味を示してくれない…という声もよく聞きます。
考えられる理由はいくつかあります。
市販のおもちゃの多くは、対象年齢を想定して作られています。発達段階に合っていないものを手渡しても使い方が分からなかったり、逆に単純すぎて興味を持てなかったりする可能性があります。
2025年からは3歳未満向けのおもちゃには「使用に適した年齢」を明記することが義務づけられました。購入時やプレゼントをいただいた時には対象年齢も確認しておきましょう。
また対象年齢内でも発達度合いには個人差があるので「まだ早いのかも?」と思ったら、全年齢向けのおもちゃで遊んでみる、2~3ヶ月しまっておいてから見せてみるなど、様子を見ながら調節してあげると良いですね。
子どもが注意力を持続できる時間は年齢×1分とも言われており、次々に興味が移り変わるのは当たり前のことだといえます。
きょうだいが多かったり、プレゼントやお下がりでたくさんおもちゃがあるご家庭では、選択肢が多すぎて自分に合ったおもちゃが選べない可能性もあります。
年上のいとこが多く、子ども部屋がおもちゃであふれそうだったというあるママは、大きな収納ケース3つにおもちゃを分けてローテーションすることで、適切な量に調整していたといいます。お子さんも忘れた頃に新しいおもちゃが出てくるので、以前より飽きずに遊べるようになったそうですよ。
おもちゃにはそれぞれ基本的な使い方や遊び方がありますが、子どもがそれと違った使い方をした時、すぐに「違う違う、こうでしょ」と直しているとだんだん面白くなくなってしまうかもしれません。
大人が最初に基本的な使い方を見せてあげるのは良いですが、危険な使い方でない限り、必ずしも毎回決められたとおりでなくても気長に見守ってあげましょう。
大人でも機械や数字と向き合う仕事が合っている人と対人の仕事が得意な人がいるように、赤ちゃんや子どもも、おもちゃでじっくり遊ぶのが好きな子と、追いかけっこや手遊びなど人と一緒に遊ぶのを好む子がいます。
人と遊ぶのを喜ぶ子には、ボール投げ・お店屋さんごっこ・対戦型のゲームなど複数人で遊べるタイプのおもちゃならより活用できそうです。
おもちゃの携帯電話には興味を示さないのにママのスマホを触りたがる、ままごとセットには見向きもしないけど本物のお玉や鍋は大好き…という赤ちゃんはけっこう多いのではないでしょうか。
2~3歳になってきたら、料理するときレタスをちぎる・豆をさやから出す、洗車するときにホースで水をかけてもらう、洗濯物を干すときにカゴから渡してもらうなど、一緒に本物の家事をするのもおすすめです。
最初は親がやった方が早くストレスを感じると思いますが、成長後に「あのときぐっとこらえてやらせておいてよかった」と話すママ・パパは結構多いです。
いかにも「男の子向け」「女の子向け」という色柄やデザインのおもちゃは、よかれと思ってプレゼントしてもらったものでも、子ども自身が好きでないという可能性もあります。
また感覚の敏感な子は、塗料や接着剤のにおい、粘土のベタベタ感、突然音が鳴り出すなどの理由で特定のおもちゃを嫌がることもあります。
ただ子どもの好みは時々変わるので、忘れた頃に出してみると意外と喜んで遊ぶかもしれません。
あまりおもちゃで遊ばず、すぐに「ママ~」と構ってもらいに来る子の親御さんは、1人でおもちゃでじっくり遊ぶお子さんの話を聞くと少しうらやましくなってしまいますよね。
あまりおもちゃで遊ばないお子さんを育てた経験のあるママからは「人と遊ぶのが好きなぶん、人見知りしなかったので、積極的にママ友を家に呼んでました」「ママがこの歌を歌う間、じょうずに踊ってね!など、家事をしながらでも相手できる方法をいろいろ試してました」などの体験談も寄せられています。
今回ご紹介したような「年齢に合ったおもちゃに絞る」「数を減らす」といった対策や工夫もしつつ、おもちゃ以外に楽しめる遊びも探しながら成長を見守りたいですね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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