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紫外線のシーズン、子供の日焼け止め対策と日焼け後のケアは?

2023/05/17

すっかり初夏の陽気となってきました。紫外線の量もどんどん増えてくるこの時期、赤ちゃんや子どもの日焼けは小さいうちから防ぐ習慣をつけておきたいもの。

今回は、上着や帽子・日焼け止めなど子供の日焼け止め対策と、うっかり日焼けしてしまった時のケアについて解説します。

紫外線は5月から「強い」レベルに

気象庁が紫外線の強さと人体に及ぼす影響の度合いを指標化した「UVインデックス」によれば、3~4月頃から「中程度」のレベル3~5、5月になるとレベル6以上の「強い」となっています。

5月頃にはまだ朝晩涼しい日もあり紫外線には無防備になりがちですが、お出かけの際には日焼け対策をして出かけましょう。

子供用の日焼け止めの選び方や使い方

子供の肌はとても薄くてデリケート。日焼けを防ぐのはもちろん、できるだけ肌にやさしい日焼け止めを選びたいですね。

日焼け止めの主成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。紫外線の防御効果が高く白浮きしないのは紫外線吸収剤の方ですが、肌への刺激はやや強いといわれています。

一方、紫外線散乱剤は吸収剤よりも白浮きしやすかったり、なめらかさに欠ける場合もありますが、肌への刺激が少ないため、お子さんの日常の紫外線対策にはこちらがおすすめです。

大人用の日焼け止めは汗や水で落ちにくいかわりにクレンジング剤でオフしなければならないものもありますが、子供用には肌への刺激を最小限におさえるため、お湯や石けんで落とせるものを選びましょう。

初めて使う製品は、念のため腕の内側などに少量を塗り24時間ほど様子を見て、かゆみやかぶれが起こらないか確認してから使うとより安心です。

塗るときは「使用前によく振る」「肌の水分を拭き取る」など使用上の注意に従い、基本的には肌の数ヶ所に置いて塗り広げるようにします。長時間屋外で過ごすときは必要に応じて塗り直しましょう。

上着や帽子をじょうずに活用しよう

外出時は、日光を遮ってくれる帽子や上着も欠かせません。

アウトドアで遊ぶ時は、UVカット機能のついたパーカーや長袖のTシャツがあればベストです。

接触冷感機能や吸湿速乾も備えたウェアなら、肌触りがさらっとして涼しく、暑い日でもお子さんが快適に過ごせそう。

意外と盲点なのが、首のうしろの日焼けです。

赤ちゃんや幼児と海水浴に行き砂浜で遊んでいたら、帽子はかぶっていたけど首のうしろが真っ赤…という可能性も。

最近は保育園や幼稚園でも後部に「垂れ」のついたカラー帽子を採用している園が増えてきましたが、長時間の外遊び用にこのタイプを1つ用意しておくと安心です。

日焼けしちゃった!おすすめのケア

日焼けのダメージを防ぐには事前の対策が一番ですが、バタバタとお出かけ準備をしていたら「日焼け止めを塗り忘れた!」とか、海やプール・スポーツなど長時間炎天下で過ごしたために、赤く日焼けをしてしまうこともありますよね。

日焼けのケアでまず行いたいのは冷やすことです。

流水や洗面器の水に肌をひたしたり、保冷剤を濡らしたガーゼなどに包んだものを当てたりして炎症をしずめましょう。

冷蔵庫で冷やした水や保湿ローションをコットンなどに浸して、日焼けした部分にのせておくのも気持ちいいでしょう。

お風呂では、熱いお湯やシャワーは肌がヒリヒリしやすいので、いつもよりぬるめの温度に調整します。

外側だけでなく、麦茶などをこまめに飲んで内側からも水分を補給してあげましょう。

赤ちゃんはことばで状態を伝えられないため、いつもよりグズグズして機嫌が悪い、肌が水ぶくれのようになっている……といった様子が見られたら、念のため皮膚科や小児科を受診することをおすすめします。

おわりに

一昔前の子供は、夏は真っ黒に日焼けした様子が健康的とされていましたが、現在ではできるだけ早い段階から日焼け対策を始め、紫外線のダメージから守ってあげることが望ましいという認識になっています。

神経質になりすぎる必要はありませんが、お出かけ前の習慣として小さいうちから紫外線対策を取り入れていきたいですね。

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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