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当たり前といえば当たり前に思えますが、実はこの時期の愛情低下は「まったくもう!」で済むような一過性のものではなく、その後の夫婦関係に大きく影響し、老後までも左右する可能性があるといいます。
今回はそんな危機的状況を指す「産後クライシス」の意味や、なぜ起きるのか、夫婦で協力して産後クライシスを回避する方法などを紹介します。
「産後クライシス」のクライシスは「危機」という意味の英語で、2012年のNHKのテレビ番組ではじめて提唱され、使われるようになりました。
結婚して赤ちゃんが生まれるまでは夫婦がお互い愛し合っていたのに、なぜか出産後に妻から夫への愛情度が急激に下がってしまう現象のことをいいます。たしかに夫婦にとって危機的な状況ですよね。
きっかけはいくつかあるといわれています。
そしてこれらはおたがいに関連し、悪循環を起こしていきます。
たとえば、産後まだダメージが大きい身体で育児をしている妻のことを夫が理解せず、今夜は赤ちゃんをお風呂に入れると約束したのに急に飲み会に出かけてしまう。
あるいは、夫が帰宅後もスマホに夢中で「おれは仕事で疲れてるから」と育児に参加しないでいると、妻は「赤ちゃんの命を守れるのは私だけ」と責任を感じ、赤ちゃんの優先度が夫よりも多くを占めるように。
そうしているうちに、お世話の仕方や赤ちゃんの喜ぶ遊び方など夫婦の「育児力」の差がどんどん開いていきます。
仕事は大切とはいえ、親になったのにまったく以前と変わらず育児を妻に任せきりの夫に対して「無性にイライラする」「前みたいに愛していると思えない」と妻の気持ちが変化するのはある意味当然かもしれません。
そして、低下した愛情がそのまま回復しないのが産後クライシスの要注意なところです。
厚生労働省の調査によると、同居期間20年以上の夫婦が離婚する割合は調査開始時(1950年)と比べて2020年には4倍以上に増えており、全離婚の5組に1組が熟年離婚という結果に。
産後クライシス後に愛情が回復しないままでは、将来の熟年離婚の可能性もより高まってしまうでしょう。
あるアンケート調査によると、結婚してまだ子どものいない夫婦のうち、「配偶者といると本当に愛していると実感する」と答えた人は男女ともに約75%だったそうです。
一方、赤ちゃん(0歳児)がいる夫婦に同じ質問をしたところ、夫は約65%が「そう思う」と答えたのに対し、妻は約45%と大きく減っています。
さらに2歳児のいる夫婦では、夫を「本当に愛している」と感じる妻は約35%、つまり3人に1人にまで減ってしまうそう。
その後は割合の変化は横ばいになることから、産後クライシスは、出産から子どもが2歳になるまでの時期に起きることがもっとも多いといえます。
せっかく愛する人と結婚してかわいい子どもが生まれたのに、愛情度が大きく下がってしまうのはとても残念ですよね。
ぜひ産後の2年間には夫婦で協力して産後クライシスを回避したいもの。特に夫(パパ)のがんばりが期待されます。
2022年には育児・介護休業法が改正され、男性の育休は2回に分けて取得したり「産後パパ育休」として出産日に合わせて柔軟に取得したりできるようになりました。
育児休業取得率もまだまだ少ないとはいえ確実に増えてきており、育児に参加したいと思うパパの希望が少しずつ叶う世の中になりつつあります。
ただ、赤ちゃんのお世話や相手について学校や会社で学ぶことはほとんどないため、男女問わずはじめはみんな初心者です。
夜泣きの対応、ミルクをちゃんと飲んで体重が増えているのか、湿疹ができた、抱っこばかりで家事が進まないけどしばらく泣かせておいていいのか…こういった心配ごとは、日々赤ちゃんと接する中で少しずつ対処方法が分かってくるもの。
パパが育休を取れても取れなくても、家にいるときは関心を持って主体的に育児に関わり、分からないことは妻任せにせずに調べたり教えてもらったりする姿勢は、確実に産後クライシス回避に役立つでしょう。
ママもできるだけ育児の辛さや悩みを抱え込まずに、夫婦の間はもちろん外部の人にも助けを求め、ママ自身が幸せだと感じられる環境を遠慮せずに叶えていきましょう。
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