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赤ちゃんに使える市販薬はある?風邪やおむつかぶれなどで使える薬を紹介

2022/12/16

「赤ちゃんにも使える市販薬はある?」「おむつかぶれや風邪のときに使える市販薬が知りたい」

赤ちゃんは急に体調を崩すことがよくあります。そのため、「いざというときに備えて、市販薬を準備しておきたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

何かあったときに市販薬が手元にあると、安心ですよね。そこで今回は、赤ちゃんに使える市販のかぜ薬やおむつかぶれの塗り薬などを紹介します。

赤ちゃんに市販薬を使う前に知っておきたいこと

市販には、赤ちゃんから使える薬が意外と多くあります。3か月になると、使える市販薬がかなり増えてくるでしょう。しかし、市販薬は闇雲に使っていいものではありません。手元にあると安心感を得られるのはありますが、使い方には注意が必要です。

市販薬はあくまでも「一時的」に使うもの

高熱で不機嫌なとき、咳や鼻水がひどくて寝付きが悪いとき、市販薬があるととても助かります。しかし、市販薬のみで赤ちゃんの様子を見ようとするのはおすすめできません。

赤ちゃんは自分の体調を言葉でわかりやすく表現できないこと、もしかしたら何か病気が隠れているかもしれないことが理由です。病気を見逃してしまうことがあるかもしれないので、市販薬は病院に行くまでのつなぎとして使うようにしましょう。

余計な成分が入っている市販薬も多い

一部の薬を除き、赤ちゃんが使える市販薬にはさまざまな成分が含まれているものが少なくありません。

たとえば、ある熱用のシロップには解熱剤のアセトアミノフェン以外に抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンも配合されています。抗ヒスタミン薬は、鼻水やアレルギー症状を抑えるための成分です。熱とはまったく関係がありません。

このように、パッケージに記載がある症状とは関係のない成分が含まれているものがとても多くあります。本来は必要のない成分を赤ちゃんに飲ませてしまうことになるので、市販薬の使用には注意が必要です。

熱があるときの「抗ヒスタミン薬」には要注意

生後6か月から5歳までの子どもは、発熱時に熱性けいれんを起こすことがあります。38度以上の熱が出たときに、けいれん発作を起こしてしまうのです。抗ヒスタミン薬には、この熱性けいれんを起こすリスクを高める可能性があるといわれています。

また、抗ヒスタミン薬を使うことで熱性けいれんの発作時間が長くなったり、再発しやすくなったりすることもあるため注意が必要です。

市販されている熱用の薬には抗ヒスタミン薬が含まれているものが多くあります。熱性けいれんと抗ヒスタミン薬の関連性についてはまだ研究段階ではあるものの、熱性けいれんの既往歴がある方はとくに注意したほうがよいでしょう。

参考

【風邪薬編】赤ちゃんに使える市販薬

では、赤ちゃんから使える市販薬について紹介します。まずは、風邪を引いたときに使える市販薬について見ていきましょう。

こどもパブロン坐薬

こどもパブロン座薬は、1歳から使用できる解熱剤です。解熱成分のアセトアミノフェンが配合されているシンプルな処方になっています。医療用のアンヒバ坐剤小児用と同じ成分の座薬です。

メーカーは「2歳未満の乳幼児は医師の診断を優先してください」としているため、2歳未満の子どもに使う場合は、できるだけ医療機関の受診をするようにしましょう。

また、「発熱時の一時的な解熱」にしかこちらの市販薬は使用できません。ほかの市販薬にも言えることですが、「熱を治すものではなく、一時的に下げてあげるもの」であることにも注意しましょう。

使用できる年齢1歳から
成分アセトアミノフェン
公式サイト:こどもパブロン坐薬

キッズバファリンシロップS

シロップタイプの薬です。パッケージに「ねつ」と書かれているとおり、発熱時に使用できます。そのほか、のどの痛みや鼻水、鼻詰まりやくしゃみに使用することも可能です。

熱用の市販薬に見えますが、抗ヒスタミン薬も配合されているため鼻の症状にも効果を発揮します。安全キャップを採用しているので、小さな子どもが自分で薬を開けてしまう心配がありません。

使用できる年齢生後3か月から
成分アセトアミノフェン
ジフェンヒドラミン塩酸塩

キッズバファリンせきどめシロップS

咳止めに特化したシロップです。咳を止めたり痰のキレをよくしたりする成分などが複数配合されています。咳のなかでも、ゴホゴホと痰が絡む咳をしているときに使いやすいでしょう。咳が出て寝付けないとき、せっかく寝たのに咳で起きてしまうときに役立ちます。

使用できる年齢生後3か月から
成分デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
グアイフェネシン
キキョウ流エキス
セネガ流エキス
ジフェンヒドラミン塩酸塩

キッズバファリン鼻炎シロップS

鼻水が気になるときに使うシロップです。クロルフェニラミンマレイン酸塩とdl-メチルエフェドリン塩酸塩、生薬成分のサイシン流エキスが鼻の諸症状を抑えてくれます。

クロルフェニラミンマレイン酸塩は眠気を催すことがあるので、赤ちゃんがいつもより多めに寝たりぼーっとしていたりすることが増えるかもしれません。

使用できる年齢生後3か月から
成分クロルフェニラミンマレイン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
サイシン流エキス

【便秘編】赤ちゃんに使える市販薬

赤ちゃんが便秘をすると不安になりますよね。ふんばってもなかなか出ずに泣き出してしまうこともあるでしょう。おしりが切れて痛い思いをしている赤ちゃんもいるかもしれません。

お腹をマッサージしたり綿棒浣腸をしたりなどの対処法もありますが、便秘に使える市販薬を使用するのも一つの方法です。

新ビオフェルミンS細粒

新ビオフェルミンS細粒は、生後3か月から飲めます。腸内環境を整える薬なので、便秘のときだけではなく下痢のときにも使えることが特徴です。

小さな赤ちゃんに飲ませるときは、新ビオフェルミンS細粒に少量の水を加えて練り、上顎などに塗りつけて湯冷ましやミルク、母乳などを飲ませるとよいでしょう。赤ちゃんが好む飲食物に混ぜても構いません。

ただし、薬を飲ませたことが原因でミルクや母乳嫌いになることもあるので湯冷ましで飲ませるのが無難でしょう。

使用できる年齢生後3か月から
成分ビフィズス菌
フェーカリス菌
アシドフィルス菌

マルツエキス

離乳食やベビーグッズを多数取り扱っている和光堂から販売されている便秘薬です。マルツエキスとは、さつまいもから作ったでんぷんを使って作った成分のこと。自然に近い排便を促します。食事療法に近いため、くせになることはありません。

0か月から使用できますが、医師の治療を受けていたり激しい腹痛や嘔吐が見られたりする場合、1か月未満の赤ちゃんに使用する場合は、医師や薬剤師に相談してから使用してください。

使用できる年齢0か月から
成分マルツエキス
公式サイト:マルツエキス

【おむつかぶれ編】赤ちゃんに使える市販薬

毎日おむつをつける赤ちゃんは、どれだけお肌の健康に気を使っても荒れてしまうことがあります。おむつかぶれが気になるときは、塗り薬を使うとすぐによくなるので活用してみてください。

ポリベビー

ステロイドを使っていないタイプの塗り薬です。皮膚を健康に保つビタミンA油やエルゴカルシフェロール、殺菌作用のあるトリクロロカルバニリド、かゆみ止めのジフェンヒドラミン、皮膚の分泌物を吸収する酸化亜鉛が配合されています。おむつかぶれのほか、あせもや蕁麻疹、しもやけなどにも使用可能です。

使用できる年齢とくに制限なし
成分ビタミンA油
エルゴカルシフェロール
トリクロロカルバニリド 
ジフェンヒドラミン
酸化亜鉛
公式サイト:ポリベビー

コートf MD

もっとも弱いタイプのステロイドが配合された塗り薬です。ステロイドのほかに、炎症を抑えるグリチルレチン酸も配合されています。香料や着色料、防腐剤は使用していません。おむつかぶれのほかに、虫刺されや蕁麻疹、皮膚炎などにも使用できます。

使用できる年齢6か月から
成分プレドニゾロン
グリチルレチン酸
公式サイト:コートf MD

このような症状があるときは早めに受診を

基本的に、2歳未満の子どもで風邪の症状があるときは市販薬を漫然と使用せず、できるだけ医療機関を受診するようにしてください。また、市販薬を使っても症状の改善が見られない場合も早めに受診しましょう。

赤ちゃんの市販薬に関するQ&A

では、最後に赤ちゃんに使える市販薬に関する質問にお答えします。

子どもが風邪を引いたらすぐに病院に行くべきですか?

症状がつらそうであれば、病院に連れていってあげてください。たとえば、咳や鼻水で睡眠がきちんと取れていない、高熱で機嫌が悪いときは早めに受診しましょう。赤ちゃんは症状を口にできないことから、思わぬ病気が隠れていることもあります。心配なようでしたら、できるだけ受診してください。

市販薬を飲ませ続けても大丈夫ですか?

市販薬はあくまでも病院に行くまでのつなぎとして使用してください。

おむつかぶれが治らないときはどうしたらいいですか?

市販薬を1週間程度使っても改善が見られない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。症状に合わせた薬を処方してくれます。

赤ちゃんにはどうやって薬を飲ませたらいいですか?

シロップ剤の場合は哺乳瓶の乳首に入れて飲ませるとよいでしょう。離乳食が始まっている方は、スプーンでそのまま飲ませても構いません。粉薬は水で練って上顎にはりつけ、水分を摂らせるとうまくごっくんしてくれます。

子供用の風邪シロップを大人が飲んでもいいですか?

子供用の風邪シロップを大人の方が飲むのは控えてください。大人と子どもとでは必要な薬の量や成分が異なります。

まとめ

赤ちゃんから使える市販薬は多くあります。風邪や便秘、おむつかぶれなどは市販薬でも対処が可能です。しかし、市販薬には本来なら必要ない成分まで含まれているものも少なくありません。

とくに風邪薬でその傾向が見られますので、できるだけ病院の受診を優先してください。家にあると安心な市販薬ですが、正しく使って赤ちゃんの健康を守るようにしましょう。

 コラムニスト紹介

薬剤師ライター  岡本 妃香里 


薬剤師としてドラッグストアで働いていくなかで「このままではいけない」と日に日に強く思うようになっていきました。なぜなら「市販薬を正しく選べている方があまりに少なすぎる」と感じたからです。

「本当はもっと適した薬があるのに…」
「合う薬を選べれば、症状はきっと楽になるはずなのに…」

こんなことを思わずにはいられないくらい、CMやパッケージの印象だけで薬を選ばれている方がほとんどでした。

市販薬を買いに来られる方のなかには「病院に行くのが気まずいから市販薬で済ませたい」と思われている方もいるでしょう。かつての私もそうでした。親にも誰にも知られたくないから市販薬に頼る。でもどれを買ったらいいかわからない。

そんな方たちの助けになりたいと思い、WEBで情報を発信するようになりました。この症状にはどの市販薬がいいのか、どんな症状があったら病院に行くべきなのか、記事を通して少しでも参考にしていただけたら幸いです。

【経歴・資格・所属学会】
薬学部薬学科を卒業後、大手ドラッグストアで薬剤師として勤務。調剤やOTC医薬品を担当する。2018年にフリーランスとして独立し、現在は育児をしながら執筆業に専念。医薬品や健康食品、サプリメントから美容系まで、暮らしを健康にする情報を発信している。化粧品検定1級、スポーツファーマシストの資格も取得。

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