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また、その後にあらわれるのが「ブブブ」「ダー」などの「喃語(なんご)」と言われるもの。
今回は、クーイングや喃語でわかる赤ちゃんののどや口の動きと言葉の発達について解説します。
ヒトは他の哺乳類と比べてさまざまな機能が未熟な状態で生まれてきます。
声もその一つで、生まれたばかりの赤ちゃんは、快・不快やお腹が空いたときの表現として泣くことしかできません。
しかし、生後1~2か月頃、少しずつ声帯やのどの筋肉が発達してくると、きげんのいい時などに「あうー」「うっくん」といったかわいい声を出すようになります。
この声が、英語で鳩の鳴き声を表す「coo(クー)」に似ていることから「クーイング」と呼ばれています。
ただ、それぞれの音声に決まった意味があるわけではなく、この時期の赤ちゃんは自分ののどから音が出ることに気づき、何度も練習している段階と考えられています。
一方、生後3か月を過ぎた赤ちゃんは口元の筋肉や舌の動きがどんどん発達してきます。
クーイングでは、ほぼ母音(アイウエオ)しか出すことはできませんが、そこに唇や舌の動きが加わるとさまざまな子音が出せるようになり、これを「喃語(なんご)」といいます。
なかでも唇の開閉で生まれる「ブーブー」「マンマ」などの音は特徴的な音が出るので、赤ちゃんはおもしろがって何度も口にすると考えられています。
日本語でも赤ちゃんの声を「バブバブ」と表現しますが、面白いことに英語でも「babbling(バブリング)」と名付けられているんですよ。
ただし、この時期の喃語は、「ブーブー」が車、「マンマ」がご飯などの明確な意味を持っているわけではないようです。
赤ちゃんが意味のある単語を言えるようになるのは早くて生後9か月頃といわれ、もっとも多いのは1歳前後からとなっています。
「ワンワン」などの単語に意味があるかどうかは、指さしができるようになる時期がひとつの目安。
「マンマ」と言いながら離乳食や食べ物を指さしていたり、外出時や絵本で動物を見た時に「ワンワン」と指さしているようなら、赤ちゃんが意味を理解して話していることが分かりますね。
赤ちゃんの声の出し方は発達につれて変化していきますが、その表れ方には個人差も大きく、他の子と比べて声を出すことが少ない、クーイングはさかんに声を出していたのに喃語はあまり言わない…...といった赤ちゃんもいます。
「音が聞こえていないのでは?」と心配になるかもしれませんが、日常の物音に反応するようであれば基本的には心配ありません。
現在は7割程度の産院で、出生時に音に対して耳や脳が反応しているかをチェックする「聴覚スクリーニング検査」を行っていますが、実施されたかどうか分からない場合は母子手帳の「新生児聴覚検査」の欄を確認してみましょう。
また、あやしたときに喜んで笑う様子が見られるのであればコミュニケーションにもおおむね問題はなく、あまり声を出さないのはその子の個性の範囲内と考えて良いでしょう。
赤ちゃんがクーイングや喃語を話し始めたら、ママやパパはどのように答えてあげると良いでしょうか?
赤ちゃんは、はじめのうちは偶然に口から出た音を繰り返しながら練習しているだけですが、その間にも周囲の言葉をどんどん吸収していきます。
ママやパパが特別なトレーニングなどをする必要はありませんが、赤ちゃんがクーイングで声を出したときに側にいれば、「はあい」「どうしたの」「ご機嫌だね」などやさしく返事をしてあげましょう。
それがゆくゆくは「会話」のベースになっていきます。
喃語にも同じように笑顔でうなずいたり、「そうなの、よかったね」「ママも大好きよ」のように会話風の返事をするのもおすすめです。
米国の大学で行われた研究では、赤ちゃんの喃語に対してその意味がわかったように返事してあげると赤ちゃんは喜んでもっと大人に話しかけるようになり、言葉の発達も進んだ……という結果が報告されています。
クーイングも喃語も、赤ちゃん時代の一時期だけ聞くことのできるかわいい貴重な声です。
ぜひ、やりとりを楽しみながら成長を見守ってあげて下さいね。
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