ベビー用品はいつ買うのが正解?レンタルと購入の判断基準

2025/11/11

初めての出産を控えたママ・パパにとって、赤ちゃんのために準備するべきグッズは数多く、いつ何を買い揃えたらいいのか迷ってしまいますよね。

今回は、過去に実施した先輩ママ・パパ50人へのアンケートや体験談も参考にしながら、各種ベビー用品はいつ頃用意するといいのか、またレンタルと購入どちらがいいのかなど、アイテム別に紹介します。

早めに購入してもOKなもの1位は「チャイルドシート」

ベビー用品には数え切れないほどの種類がありますが、なかにはすべての赤ちゃんに必要ではないものもあり、早く購入しすぎると「結局いらなかったね」ということにもなりかねません。

一方、ほぼ100%必要なものに関しては早いうちに購入しておいた方が、多くの種類からじっくり選べますし、急にお産が早まって「〇〇がない!」と焦ることもありません。

その中でも多くのママ・パパが「早く用意しておいた方がいい」と上位に挙げたのは自動車用のチャイルドシートでした。

もちろん自動車を使わないご家庭では必要ありませんが、そうでない場合、退院時をはじめ検診などですぐに必要になりますし、取り付けやベルトのセット方法など前もって練習しておいた方が安心です。

それ以外では、最小限の肌着とベビー服、新生児用・Sサイズの紙オムツとおしりふき、ほ乳びんなどを挙げた人が多数でした。

オムツに関しては、入院中は産院で提供されることも多く、新生児用は交換回数は頻繁ですがすぐにサイズアウトするのでまずは1~2パックでよさそうです。

哺乳びんに関しても、粉ミルクのサンプルとともに1式もらえることもよくあります。母乳の出方が事前に分からないのでたくさん用意する必要はありませんが、産院に確認してみてもらえないようなら1セットだけ購入しておくと良いですね。

生まれてからでも良いものは?

赤ちゃんとのお出かけの必需品ではあるものの、意外にも「生まれてからでもいい」という声が多かったのは、「抱っこ紐」と「ベビーカー」でした。

理由としては以下のような声が。

「横抱き・縦抱きなど3ウェイの抱っこ紐を買ったのですが、新生児期って結局あまり出歩かないうえ、いろいろ紐を組み替えるのも面倒で使いにくく…やっぱり専用タイプのほうがなにかと使いやすいので、縦抱き専用を買えば良かったです」
「A型ベビーカーは大きいし重いので、わが家のように集合住宅でエレベーターがない場合はかなり大変だと思います。A型のほうが生後間もなくから使えるし、対面にできるから散歩や買い物中に赤ちゃんの様子が見えて安心と思ったけど、階段での持ち運びがたいへんで結局あまり使わず…B型を買い直しちゃいました」

こういった、赤ちゃんの成長段階や行動パターンに合わせていろいろなタイプがある用品は、出産前にショップなどで実物を触ってみた上で、出産後のようすを見ながら買い揃えても良さそうですね。

ベビー服についても、「妊娠中、かわいいと思って購入したのに、生まれてみたら季節と合っていなくて。やっとその季節になったらサイズアウトしてました……」などの体験談も寄せられており、あまり早く用意しすぎるともったいないことになるかもしれません。

また、以下のようなグッズは、季節や赤ちゃんによって必要かどうかが分かれるため、基本的には生まれてから検討しても良さそうです。

  • バウンサー
  • ベビーサークル
  • ベッドメリー
  • ベビーモニター
  • 搾乳器
  • 鼻吸い器
  • おしりふきウォーマー
  • スリーパー

レンタルがおすすめなグッズは?

購入以外にレンタルする方法もあります。

アンケートで「レンタルで正解」「レンタルにすればよかった」という声がもっとも多かったのはベビーベッドでした。

「ベビーベッドで全然寝なくて。どんなにぐっすり寝ていても降ろすと泣き出すので、壁の薄いアパートだったのもあり、1歳くらいまで添い寝ばかりでした」
「家が狭いのでベビーベッドを置ける場所も保管する場所がなかったんです。ただ犬がいるので、ハイハイできる頃までは必要だと思い、半年ほどレンタルしました」

などの体験談が。

またベビースケール(赤ちゃん用の体重計)は、母乳の赤ちゃんがしっかり飲めているのか・体重が増えているのか心配なときにその場で確認できるので便利ですが、生後2ヶ月くらいで不要になることがほとんどなので、レンタルが適しています。

他にもベビーバスなど、短期間しか使わないグッズ・大型のグッズはレンタルを検討するのが良さそうです。

直前に借りようとしても在庫がないことがありますので、半年~3ヶ月前くらいには予約の段取りを確認しておきましょう。

レンタルして気に入ったらそのまま購入できるプランもあります。新品と同額か多少割高になることもありますが、ハイローチェア・ベビーカーなど数万円するモノは、いきなり買うよりも失敗が少ないので安心ですね。

おわりに

お子さんの人数や収納スペースなどにより、購入すべきかレンタルすべきかも異なりますが、いずれにしても、産前の体調がよい時にショップで実物を見ておくことと、購入やレンタルの予約は早めに進めることがポイントです。

「子どもはぜひとも3人欲しい」など夫婦で決めている場合は、つどレンタルするよりも最初から購入してしまった方がお得なこともありますし、家を広く使うことが優先なら、レンタルを中心にして、使用期間が終わったらすっきり暮らすのも素敵。

今回の記事も参考に、夫婦で話し合って「わが家に合った」方法や時期を見つけてくださいね。

アンケート実施時期:2022年5月
アンケート対象人数:男女50人
アンケート手段:インターネット

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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