広島の子育て世代に向けた、医療・健康・暮らしにまつわる情報を発信

3才〜5才代レシピ いろいろな食材を体験させて!

2021/09/17

3才〜5才代になると乳歯が生えそろい、大人とほぼ同じものが食べられるようになってきます。

しかし、まだ噛む力が弱いので調理の工夫は必要です。食の幅を広げていけるようにサポートしましょう!

食体験をどんどん広げましょう!

大人とほぼ同じものが食べられるようになりますが、好みもはっきりしてきます。子供の好きなものばかり食べさせていると栄養に偏りが出て、食体験も広がりません。色々な食材を体験するチャンスをつくりましょう。
味付けは、子供にとっても大人の健康のためにも薄味がベスト。素材の味を生かす薄味を習慣にしましょう。

生活リズムが乱れないようにしましょう!

幼稚園や保育園などの集団生活が始まると、休日は生活リズムが乱れがちに。できるだけ休日も平日と同じ時間帯に食事ができるように心がけましょう。

身体や精神の様々な発達をサポートしてあげよう!

手指の発達

スプーンやフォークで食べるのが上手になります。徐々にお箸の練習を始めてもいいでしょう。練習させたいからと食卓にお箸だけ出すのはNG!スプーンやフォークも一緒に出して使い分けできるようにしてあげましょう。

口まわりの発達

20本の乳歯が生えそろいますが、大人の歯より本数が少なく、面積も小さいので大人と同じようには噛めません。子供の食べる様子を見ながら、食材の切り方や加熱具合を工夫することが大切です。食卓で小さく切ってあげてもよいでしょう。

心の発達

2才代に比べて聞き分けは良くなりますが、環境の変化で不安や甘えが出てきます。子供の気持ちを受け止めながら、サポートしてあげましょう。

【3才〜5才代】汁物レシピ

3才代になると活動量が増えるため、1日の必要エネルギー量がUPします。一汁二菜を基本に栄養バランスのとれた献立を用意しましょう。 子供が好きなものだけでなく、野菜や海藻、豆類などを意識して用意して不足しがちなビタミン、ミネラルを補給しましょう。

今回は栄養バランスを整える汁物レシピです。

野菜たっぷりミネストローネ

材料

たまねぎ 20g
にんじん 5g
じゃがいも 10g
ベーコン 3g
トマトジュース 100ml
コンソメ ひとつまみ
水 100ml

栄養価

エネルギー 48Kcal
たんぱく質 1.6g
脂質 1.4g
炭水化物 8.7g

アレルギー

大豆(サラダ油)

作り方

  1. たまねぎ、じゃがいも、にんじんを1cmの角切り、ベーコンは5mm幅に切る。
  2. たまねぎとベーコンを炒め、水とトマトジュースを注ぐ。
  3. じゃがいもとにんじんを加え弱火でやらかくなるまで煮る。
  4. コンソメで味を整える。

ブロッコリーのミルクスープ

材料

ブロッコリー 30g
たまねぎ 20g
牛乳 100ml
小麦粉 小さじ1
コンソメ ひとつまみ
塩 少々

栄養価

エネルギー 93Kcal
たんぱく質 5.5g
脂質 4.2g
炭水化物 11.3g

アレルギー

乳・小麦

作り方

  1. たまねぎはみじん切り、ブロッコリーは細かく刻む。
  2. 鍋にバターを入れ、(1)をしんなりするまで炒め、小麦粉をふりいれて粉っぽさがなくなるまで炒める。
  3. (2)に牛乳を注ぎ、コンソメを加え、底からしっかり混ぜながらとろみがつくまで煮て、塩で味を整える。

たんぱく質たっぷりかきたま汁

材料

卵 1/3個
絹ごし豆腐 30g
水 150ml
鶏ガラスープ ひとつまみ
ごま油 少々
醤油 少々

栄養価

エネルギー 61Kcal
たんぱく質 4.5g
脂質 4.1g
炭水化物 1.9g

アレルギー

作り方

  1. 豆腐を1cm角に切る。
  2. 鍋に水を入れ熱し、鶏がらスープの素・醤油を入れる。そこに豆腐とネギを加え、よく溶いた卵を回し入れふわっと浮いてきたら火を止める。

汁物は、献立で「不足しているな」という食材を入れるのがおすすめです。汁物は野菜のカサが減り、食べやすく野菜摂取を増加できる一品です。栄養バランスを整えることができるので活用していきましょう。

コラムニスト

管理栄養士  天野 裕葵 

給食委託会社で病院の献立作成や厨房業務に携わった後、フリーランス管理栄養士として栄養コラム執筆やレシピ開発、栄養価計算などを行なっています。
私は、管理栄養士が国家資格にも関わらず社会的地位が低いことに疑問を感じています。もっと世の中に貢献できることがあるはずです。管理栄養士の活躍が人々の毎日を健康にすると信じております。
私は、管理栄養士の専門性を活かし、栄養学の楽しさを知ってもらう、興味を持ってもらうことが大切だと感じております。
そして、栄養学を通して「食の大切さ」を伝えてゆき、「健康な毎日」の実現に繋げていきたいと思っております。


 関連記事

column/btn_column_page
トップ