最近では、小学校入学に向けてのランドセル選びは「ラン活」と呼ばれ、一大イベントのようになってきました。
購入時期も年々早まり、いまや、お盆の帰省に合わせて祖父母に買ってもらう「年長さんの夏休みが本番」とも。
今回は、情報収集から購入までの「ラン活」スケジュールやヒントを、ママたちの体験談をまじえて紹介します。
まだ赤ちゃんや2~3歳のお子さんのママ・パパは、「ラン活って何?」と思うかもしれませんね。
ラン活とは、ランドセル購入に向けての情報収集と比較検討・予約・購入までの一連の活動をいいます。
過去「男の子は黒・女の子は赤」だった時代には、ランドセル選びにさほど時間はかかりませんでしたが、現在ではカラフルなだけでなく素材やデザインも幅広く、軽さや使いやすさなどさまざまな機能もついて選択肢はとても多いものとなっています。
人気メーカーのランドセルは生産数が限られており、早い時期に色や素材を決めてオーダ-しなければ手に入らない可能性があるため、入学直前ではなく前もって準備が必要になってくるというわけです。
では、具体的にはいつごろから「ラン活」を始めれば良いのでしょうか?
小学生のお子さんがいる保護者50人へのアンケートで、「ラン活の開始時期(=購入に向けて情報収集を始めた時期)」を聞いてみました。
具体的にメーカーのホームページを見たり、お店に足を運んだりする時期は、入学前年の年長さんの春から夏にかけて…という人がもっとも多いようです。
しかし、年中さんのあいだにラン活を開始した人も3人に1人とかなり多いことが分かりますね。
そして実際にランドセルを購入した時期は、以下のような結果となりました。
年中から調べ始めてある程度希望を固めておき、年長の夏休みから2学期にかけて購入した人が全体の3分の2と多数を占めています。
過去、お子さんが年中の夏からラン活を始めたというTさんは、その理由を次のように話してくれました。
秋になると翌年入学向けランドセルは人気のタイプから売り切れてしまうことが多いため、下見に行くなら品揃えが充実している夏頃がおすすめだそうです。
ただ現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため帰省ができない人や、3世代でデパートに行くのはためらわれるという人も多いかもしれません。
コロナ禍の2020年にラン活を開始したMさんは、できるだけお店に出向かず満足のいくランドセル選びをするために、次のようなヒントを教えてくれました。
少子化が進む近年は、大家族が当たり前だった昭和時代と比べ、1人の子どもの学用品にお金をかけられるようになりました。
メーカー側も、ブランドや機能・デザインで付加価値をつけた高価格帯のランドセルを販売するべく、祖父母世代もターゲットにした宣伝に力を入れています。
とことんこだわって満足のいくランドセルを手に入れるのはもちろん素敵な経験ですが、お子さん自身や両親・祖父母がランドセルに強い思い入れがないのであれば、シンプルで丈夫な製品を購入するのもまた良いのではないでしょうか。
いずれにしても、周囲のブームに流されず「わが子にとって一番」のランドセルをぜひ選んであげて下さいね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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