例年よりも早い流行!?インフルエンザの予防について


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2019/10/21

めっきり冷え込んできて体調を崩される方が多くなってきたように思います。

これからもっと寒くなり受験生や受験生が自宅にいらっしゃるご家族、年末年始に仕事を休めない!そんな皆さん、インフルエンザが気になってくる季節でしょうか。

今年は9月にインフルエンザで学級閉鎖がおこるなど例年と比べ2ヶ月程流行が早くなっているとニュースが流れ、多くの方から予防接種はいつしたら良いの!?等インフルエンザに関する質問をいただいております。

そこで今回はインフルエンザの予防についてお話させていただきます。

インフルエンザって?

インフルエンザと呼ばれる病気はかつて流行性感冒(流感)と言われていました。インフルエンザウイルスによる風邪みたいなものというのがインフルエンザの正体です。つまり基本的な予防はまずはご自身の免疫力になります。ご飯をちゃんと食べてよく寝る。そんな元気な状態が一番インフルエンザにかかりにくいのです。この時期は多くの方は宴会や仕事などで忙しくなり体力を落としがちなので、そこをウイルスに狙われるとやられてしまいます。

そうは言っても…となるかもしれませんが。


予防について

もっとも有効とされている予防はワクチンの接種です。その他にはうがいや手洗い、加湿が良いとされていますのでワクチンの接種有無にかかわらず気をつけてください。もちろん風邪の予防にもなります。また流行している時期は人混みや繁華街を避けることが大事です。実はインフルエンザにかかっているけど症状が軽くて気がついていない人からの感染も多いのです。

ではいつワクチンをうけるのか?

広島市では市内にお住いの65歳以上の方のワクチン接種費用を助成しており、自己負担1600円で接種できます。その期間が令和元年10月15日(火)から令和2年1月31日(金)までと定められているため、多くの医療機関では10月15日頃よりワクチン接種を開始しております。一般の方は3000円から5000円程度と医療機関によって異なりますので各医療機関にお問い合わせください。ちなみに値段と効果は関係ないのでご安心ください!

ワクチンの効果

その効果についてですがワクチン接種にはインフルエンザウイルスが体に侵入してきた際に発病を抑える効果と、発病しても重症化を防ぐ効果があります。ワクチン接種から2週間ほどで効果が出始め、4週ほどで効果はピークになります。個人差はありますが3〜5ヶ月後から効果は低下してきますが、今接種しても1シーズンは効果があると考えて良いでしょう。今年は流行が早まっていることからも早めの接種をお勧めします。厚生労働省のHPによるとワクチンは接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありませんが、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果(相対的に60%のリスク低下)があるとされています。

インフルエンザは発病しても多くの場合1週間程度で治る病気です。しかし肺炎や脳症を併発し重症化してしまう方もいらっしゃいます。どのような方が重症化する危険性が高いのでしょうか?特に以下の方で危険性が高いと言われています。

  1. 高齢者
  2. 幼児
  3. 妊婦さん
  4. 持病のある方(糖尿病、慢性の心疾患や肺気腫などの呼吸器疾患等)

高齢者

高齢者は肺炎を併発する危険性が高いためご本人だけでなく一緒に生活されている方、高齢者と関わることが多い方は十分に気をつけましょう。医療機関や介護施設ではスタッフもワクチンを接種するようにしています。


幼児

通常は1週間程度で軽快しますが肺炎やけいれんをおこすこともあります。また稀ではありますが、脳症の危険性もあります。13歳未満のお子さんはワクチンの2回接種が推奨されています。6ヶ月以上のお子さんからワクチン接種は可能です。


妊婦さん

妊娠中は免疫力が落ちており妊娠前と比べ重症化しやすいことが知られています。日本で使用されているワクチンは病原性の無い「不活化ワクチン」であり、妊娠中のすべての期間において母体や胎児への悪影響はなく接種が推奨されています。ただし妊娠初期は様々な要因で自然流産する可能性がありますので、ご自身の健康状態や出産予定日を踏まえて産婦人科の担当の先生にご相談ください。


持病のある方

持病の状況や飲んでいるお薬によって免疫力が低下することがあります。主治医の先生とよく相談しましょう。


ワクチンの副反応

ワクチン接種の際に免疫力がつくこと以外におこる反応を副反応と言います。例えば接種した場所が腫れたり、赤くなったり、痒くなったりといった症状があります。こういった局所的な反応は10〜20%の方におこると言われていますが、通常数日で落ち着きます。また血圧の低下や呼吸困難に陥るようなアレルギー反応が稀ですがおこりえます。このような反応は比較的すぐに起こることが多いため接種後30分は医療機関内で様子をみるために安静になさってください。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチン

ワクチンの接種でインフルエンザにかかるのでは?と思われている方もいらっしゃいますが、前述のようにワクチンは病原性の無い「不活化ワクチン」ですのでワクチン接種ではインフルエンザが発病することはありません。

インフルエンザワクチンの接種はデメリットと比べメリットの方が大きい予防方法と言えます。またワクチンの接種によって著しい健康被害が発生した場合は厚生労働省もしくは独立行政法人医薬品医療機器総合機構による救済制度の対象にもなりますので各医療機関で相談していただけたらと思います。 なお経鼻ワクチン(商品名:フルミスト)が一部の医療機関で個人輸入されています。効果は注射のワクチンに劣らないという報告もあるようですが、国内では未承認薬のため救済制度には該当しません。ご注意ください。

インフルエンザ予防についてまとめ

  1. 宴会シーズンといえ暴飲暴食はせず、しっかりと睡眠をとる!
  2. うがい、手洗い、加湿を常日頃から意識する!
  3. ふらふらと出歩いて不必要に人混みには行かない!
  4. ワクチンは早めに接種!
  5. ワクチンを接種してもインフルエンザにかかることはあるため(1)と(2)は忘れない!

[ 次回:インフルエンザにかかったら? ]

 コラムニスト紹介

小田内科 院長  忌部 航 


当院は昭和26年に創立して以来地元に根差した医院です。大きな病院に行くのは抵抗をお持ちでも「ちょっと小田で診てもらってきんさいや〜」と言われ受診される患者さん、診察時に「あんたのちっちゃい頃よぅ知っとるで」と私の記憶にないことまで話をされる患者さん、私が診察室に座っているとこの医院のもつ歴史、皆様からの期待を感じます。
これまでは東京で消化器内科を専門とし内視鏡検査やエコー検査を中心に診療を行ってきました。その経験を活かし最新の経鼻内視鏡(胃カメラ)やエコーを用いて辛くない検査を行い、患者さんにあった医療の提供を目指しています。また高血圧や糖尿病といった生活習慣病、インフルエンザなどの感染症も適切に診療し皆様に信頼されるかかりつけ医でありたいと思います。

【経歴・資格・所属学会】
※経歴
平成19年3月
金沢大学医学部卒業
平成19年4月
三井記念病院
平成21年4月
国立国際医療研究センター
平成25年4月
福島県立医科大学 会津医療センター
平成27年4月
国立国際医療研究センター
平成31年1月
小田内科勤務
令和元年5月
小田内科院長

※学会・専門医
医学博士
日本内科学会:総合内科専門医
日本消化器病学会:消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会:日本消化器内視鏡学会専門医
日本膵臓学会

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