インプラントを守るための分厚い歯肉


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2021/03/12

天然歯においても歯を支える骨を歯周病から守る為には分厚い歯肉が必要であり、これが骨を守る鎧になるのです。

ここで、インプラント周囲には天然歯の1.5倍の厚みの歯肉が必要になります。インプラント周りの歯肉の厚みが2mm以下だと1.45mm骨が吸収し、2.5mmだと骨が吸収しないと言われています。しかし、歯を失ってからは骨が吸収するだけではなく歯肉も吸収する為インプラント周囲には薄い歯肉しか存在しません。特に頬側の歯肉が吸収され薄くなります。

そこでインプラントの頬側に分厚い歯肉を作る必要があります。

その方法には2種類あります。

  • 口蓋から歯肉を切り取ってきて移植する
  • 舌側の歯肉を頬側に反転させる

ではそれぞれ詳しく見ていきます

口蓋から歯肉を切り取ってきて移植する

前回お話した角化歯肉を作る処置でも口蓋から歯茎を切り取って移植してましたが、今回は表に貼るのではなく、歯茎の中に移植します。カンガルーの袋の中に入れ込むイメージです

全体の流れ

  1. インプラントの頬側に歯肉の厚みを増やす為カンガルーの袋のイメージで切開します。
  2. 口蓋から移植する歯茎を切り取ってきます。
  3. ステップ1で切開を行った歯肉の袋の中に切り取ってきた歯茎を詰めていきます。

歯茎を詰めたのちに縫合を行います。歯茎を詰めたことにより頬側の歯肉が厚みを増して膨らんでいます。

舌側の歯肉を頬側に反転させる

全体の流れ

  1. 舌側の歯茎をめくる。
  2. 舌側の歯茎を頬側に反転して頬側に折り込んでいく。

頬側に折り込まれたことにより頬側の歯肉が厚みを増して膨らんでいるいます。

以上のように、インプラント周りに骨を作ることは骨の中にインプラントが埋入されないといけないので当然必要です。それに加えて分厚い歯茎を作らないと作った骨も吸収してしまいインプラントが長く生存できないのです。インプラントは歯が入って終わりではなく、長持ちしないといけません。分厚い歯茎を作ることは見落とされがちですが、とても重要な手段になります。

またこの技術は、上の前歯のような審美に関わる部分においても重要な処置になります。

次回は前歯インプラントを審美的に仕上げる方法をお伝えします

 コラムニスト紹介

かみなか歯科 理事長  上中 茂晴 


大阪で10年間勤務し最先端の技術を学び、郊外でも最新の治療を提供すべく地域密着型の治療を提供しています。
● 拡大鏡、歯科用顕微鏡を用いて7倍から20倍に拡大した視野のなか行う精密治療
● CTも用いた3次元診断
● 歯科麻酔医による全身管理の元、安全に行う外科処置
の3つの特徴を軸に安心、安全な治療を提供しております。
また、歯周病で失われた骨を再生させる再生療法にも力を入れており、歯の温存に努めております。

【経歴・資格・所属学会】
広島大学付属高等学校、広島大学歯学部卒業
医療法人小室会小室歯科難波診療所 入職。 医長、矯正長、副院長を歴任。
広島大学卒後研修会委員
2015年10月にかみなか歯科開院。
2021年1月 日本臨床歯周病学会 中国四国支部理事 就任

■所属
九州歯科大学附属病院 口腔インプラント科

■所属学会
国際口腔インプラント学会
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
臨床歯周病学会
日本顎咬合学会

■講習会
JIADS ぺリオアドバンスコース(歯周病・インプラント・再生療法)
5-D Japan アドバンスコース (歯周病・歯内療法・歯牙移植・審美・インプラント・再生療法)
GPOレギュラーコース(矯正)

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