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望ましい食習慣を簡単に楽しく、おしゃれにクリアしましょう!

望ましい食習慣を簡単に楽しく、おしゃれにクリアしましょう!

2024.05.29

前回は季節の食材を使うことの楽しさを少しはお伝えすることができたでしょうか?
望ましい食習慣は、まず食べる人にとって一番は適量であるか?二番目にバランスの良い食事であるか?三番目に規則正しく食べられているか?最後に楽しんで食べているか?これは世界のいろいろな国の人たちからすると贅沢なことかもしれません。しかし、良い家に住んで、おしゃれな洋服を着ていても食生活はとてもお粗末な方が沢山おられるような気がします。日本でも栄養失調で亡くなったり、病気になられる方がいます。
経済的な理由で栄養バランスが偏っている人ばかりでなく、偏った食生活や無理なダイエットなどいろいろな理由があると思いますが、まずは簡単にご馳走を手作りしてみませんか?そして、食事をおしゃれに楽しみましょう!
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)

前回:食材の移り変わりを楽しむ。季節を感じる簡単献立です。

POINT

  • 誰でも作れる簡単でおしゃれなメニューです。
  • 調理工程はなるべく省いて、短時間に作ります。
  • 調味料は単純にして、どこでも手に入る食材を使います。(代用できる食材を明記)
  • 時々出てくる調理用語は意味が分かれば簡単です。分かりやすく解説します。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

ぶりカマの塩焼き・小松菜のごまあえ

青空市で並んでぶりのカマを買ってきました。えらのすぐ近くの部位で、脂がのっていて身も深くとてもおいしい部位です。

  • ぶりのカマ 2切れ
  • 酒 適量
  • 塩 少々
  • 調味料:黒酢をつけて食べるとおいしいので添えました。
  • 小松菜 1/2把
  • 調味料:めんつゆ 小さじ1、すりごま大さじ1
  • 甘夏 1/2個 (1/4に切って添える)なくても良い
  1. ぶりのカマはしっかり流水で水洗いして、酒少々を振りかけておきます。
  2. カマの水けをペーパータオルできれいに拭き取ったら塩少々を振ります。
  3. レンジについているグリルが一番簡単にきれいに焼けます。最初皮面を2~3分焼いて、裏側を上にして7分位焼きます。
  4. 魚を焼く間に、小松菜は茹でて3~4㎝位に切り、調味料で和えておきます。
  5. 皿にぶりのカマと小松菜を盛り付けます。塩を控えて、柑橘の酢を絞っていただきます。

ぶりは脂質が多く不飽和脂肪酸のEPAやDHAが豊富です。中性脂肪を減らし、血液をサラサラにするのに役立ちます。また抗酸化作用のあるビタミンEが多く、EPAやDHAの酸化を抑え、より一層血管の老化防止に役立ちます。ただ、脂肪が多いのでエネルギー量は高くなります。

新じゃがの煮物

新じゃがの取れる季節には、小さな芋が安く売られています。ぜひ買ってみてください。良く洗えば皮ごと調理しても良いです。

  • 新じゃがの小さなもの 5~6個
  • にんじん 1/3本
  • 切コンニャク 1/2袋 (糸こんにゃくでも良い)
  • 牛細切れ肉 60g
  • 油 小さじ1
  • いんげん 4本(冷凍のものを常備しておき、青みに使います)
  • 調味料:砂糖大さじ1、めんつゆ大さじ1、酒大さじ1
  1. じゃがいもは皮をむき、大きなものは一口大に切っておきます。にんじんも皮をむいたらじゃが芋より少し小さな乱切りにしておきます。
  2. 切コンニャクは、あく抜きが必要なものならゆでて水に取りあく抜きをして、長ければ切っておきます。
  3. 鍋に油をひいて牛肉を加え、箸でほぐしながら炒めます。ほぐれたら切コンニャク、じゃが芋、にんじんを加えて油が回るようにかき混ぜてひたひたまで水を加えます。強火にして、煮立ったら火を弱めアクを取りながら煮ます。
  4. アクができなくなったら、砂糖を加えて2~3分煮て、めんつゆと酒を加えて落し蓋をして煮ます。
  5. 時々軽く全体を混ぜて、10分くらい煮たらいんげんを加え、じゃが芋に箸がすっと刺さるようなら火を止めます。

新じゃがの皮をむくのも面倒なような小さいものは、竹串を所々刺しておいて少し多めの油でよく炒め、湯を加えて余分な油を捨てて、砂糖とみりん、めんつゆを加えて落し蓋をして5~6分煮て最後は強火で煮汁を絡ませるとおいしい煮っころがしの出来上がりです。

貝汁

貝には砂が入っているので、水1Ⅼに塩30g位の塩水を作って暗い所に置くか、蓋をして数時間かけて砂抜きをします。買う場合は砂抜きをしてあるか確認をしましょう。

  • あさり 適宜(一人10粒程度あれば十分です)
  • 調味料:昆布10㎝、薄口しょうゆ適宜
  • 青ネギの小口切り 少々(この季節は木の芽でも良い)
  1. 鍋に2カップ弱の水を入れて、昆布をつけておきます。
  2. あさりは水につけて、両手で貝の殻同士をカリカリこするようにして洗って鍋に入れます。
  3. 沸騰し始めたら昆布は取り出しておきます。
  4. 貝がふたを開け始めたら、しょう油を少し垂らして味を見ます。
  5. 椀に貝と汁をつぎ入れ、青ネギを散らします。

近年あさりは、砂浜が無くなったことや気候の温暖化のせいでの漁獲量が激減しており、韓国産や中国産が増えているようです。価格も随分高くなっています。あさりの旬は春と秋の産卵前です。昔は貝堀りに行けば、すぐにバケツ一杯取れました。随分自然環境が変わったものだと実感します。

火曜日の献立

豆ごはん

我が家の五月の定番です。毎年欠かさず作っていますので、店頭に並び始める時期がその年の気候を感じさせてくれます。しかし年々売り場に並ぶ量が減っています。需要が無くなっているのでしょうね。

  • 白米のご飯 2人分
  • 青えんどう豆(ぶんどう) 1/3カップ
  • 塩 少々
  1. 炊飯の時から豆を加えて炊き込む方法では、2合の米にえんどう豆120g位と、塩一つまみ、酒大さじ2を入れて普通に炊飯します。豆の香りが移って豆ごはんのホックリした味が楽しめますが、豆の色はくすんでしまいます。
  2. 今回は硬めに茹でたえんどうを炊いたご飯に混ぜて、蒸らしました。

揚げない一口カツ

たまにはフライも食べたいと思うこともありますが、油の処理が面倒とか、油はねでキッチンが汚れるのが・・・とか、ちょっと弁当に…と思われる方は炒めたパン粉を衣にして焼くのはどうですか?

  • 鶏ささ身 3本
  • 調味料:塩、コショウ、酒各適宜
  • 衣:小麦粉、卵、パン粉(生のパン粉カップ1杯にハーブを混ぜて、バター10gで煎っておきます)
  • 付け合わせ:キャベツ、赤ピーマン、クレソン 各適宜(レタスなどあるもので付け合わせにします)
  1. ささ身は筋を取って、1本を4枚くらいのそぎ切りにして塩、コショウ、酒を振っておきます。
  2. パン粉はフライパンにバターを熱して、サラダ用のハーブの細かく刻んであるものか、粉末を振り入れて一緒にきつね色になるまで炒ります。
  3. ささ身は小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけてアルミ箔を敷いた200度~220度位のオーブントースターで焼きます。途中で裏表をひっくり返します。薄いので、6分位で火が通ります。
  4. キャベツや赤ピーマンは千切りにして盛り付けます。
  5. 味が物足りなければ、ケチャップとマヨネーズ少々を混ぜたオーロラソースを作って添えます。

揚げない揚げ物を作るために、炒ったパン粉を作って冷凍しておくと、急いで一品作りたい時に重宝します。油があまり含まれていないため作りたてはおいしいですが、時間がたつとパサパサした感じになります。早めに召し上がってください。エネルギー量が気になる方は衣を控えめにして、是非試してみてください。

フキと牛肉の煮物

フキは4月~6月が旬です。本州の岩手県以南、九州、沖縄まで自生します。季節の香りを味わいましょう。
(常備菜として多めの量になっています)

  • フキ 1束(200g位)
  • 牛こま切れ肉 150g
  • 油 小さじ1
  • 調味料:めんつゆ大さじ3、砂糖小さじ1、酒・みりん各大さじ1
  1. フキは鍋に入る大きさに切りそろえて、塩を振って全体にこすりつけます。沸騰した湯の中に入れて硬めに茹でて氷水につけ、筋をていねいに引いて取り、3㎝位に切っておきます。
  2. 鍋に油を熱し、牛肉を加えて調味料を入れて炒りつけます。
  3. この鍋にフキを加えて、水カップ1/2を加えて煮立ったら弱火にして落し蓋をして煮ます。
  4. 唐辛子などを加えて、ピリッとさせてもおいしいです。

日本には300種類以上の山菜が自生しています。4月~6月頃まで、よく見られたものには子供の頃道端に生えていて、はかま取りが大変な土筆とか、わらび、かじったらちょっと酸っぱい味がしたイタドリ、スカンポとかコッポンとか呼んでいました。また、最近青空市で買ったウルイ(ギボウシと呼ばれていると思います)と言ううちわのような葉っぱ。山に行けばまだまだいろんな山菜があるでしょう。年々姿を見かけなくなって、青空市で見かけると懐かしいと思いつい買ってしまいます。

なすの酢味噌和え

なすは本来、夏から秋の入り口までのものですが、冬以外はいつでも売っているような気がします。

  • 長なす 1本
  • 調味料:酢味噌和え用のみそ 適宜(甘みそと砂糖、酢を合わせたものチューブや小分けの市販品がある)
  1. 長なすは1㎝位の輪切りにしてサッとゆでて冷ましておきます。
  2. なすがつぶれないように水けを絞って酢味噌で和えます。

酢味噌は甘みそと砂糖各大さじ1、酢と酒を各小さじ1を混ぜれば出来上がりです。サラダばかりでなく、野菜を茹でてあえれば和風サラダです。サラダの語源はラテン語の『sal』でこれがフランス語や英語が混ざり、『salad』塩で味付けした野菜の意味のようです。

水曜日の献立

豆腐のピカタ

ピカタは溶き卵を絡ませて焼くお料理の名前です。元々はイタリア料理でサッとひっくり返せばすぐ焼けるというような意味のイタリア語らしいです。魚や豚肉などを小麦粉をつけてから卵をつけて焼くお料理です。

  • 木綿豆腐 300g
  • ごま油 大さじ2
  • 卵 2個
  • にら 1/3束
  • しらす干し ひとつまみ
  • 調味料:酢じょうゆ 適量
  1. 豆腐は1.5㎝位の厚さに切っておきます。

  2. にらは小口切りにし、卵は溶きほぐしておきます。
  3. フライパンにごま油を熱し、1の豆腐を並べて入れ、強火で両面を少し色がつく位焼きます。
  4. にらと溶き卵を混ぜて、しらす干しと一緒に豆腐の上にかけます。
  5. 火を中火にして、卵があまり広がらないように寄せながら焼いて、固まってきたらそっと崩れないようにひっくり返して両面を焼きます。3分焼いて、ひっくり返して2分ほど焼いて出来上がり。
  6. 酢じょうゆをかけていただきます。

木綿豆腐は表面に木綿の布目がついています。食感がしっかりして、硬めなので焼く、炒める、煮る、揚げるなどの料理に適しています。逆に絹ごしは軟らかく絹のような舌触りという事なので、サラダや冷ややっこにむきます。青みは青ネギの小口切りにしたり、しらす干しをかつお節やサクラエビに変えても香ばしくておいしく食べられます。酢じょうゆの代わりに、味噌味でもおいしく食べられます。簡単節約メニューです。

かぼちゃのいとこ煮

いとこ煮と言うメニューの名前を病院給食を管理している時によく聞かれました。『かぼちゃと小豆は親子でも兄弟でもないからですよ』と答えていましたが、最近かぼちゃと豆は似たもの同士だからと書いてあるのを見つけました。

  • かぼちゃ 200g(種を取ったもの)
  • 小豆の甘煮 1袋(100g位)
  • 調味料:砂糖大さじ1、めんつゆ小さじ2
  1. かぼちゃは大きいスプーンで種をこそげ取ります。硬いので、実の部分を下にして、布巾などで包丁の上から押さえて手を添えて半分に切ってから一口大(3~4㎝角)に切っていきます。
  2. 皮の部分が硬いので少し皮をそぎ落としておきます。
  3. かぼちゃの皮を下にして鍋に並べて、かぼちゃが隠れるくらいまで水を入れて落し蓋をして強火にかけます。煮立ったら中火にして、5~6分煮て砂糖を入れ、次にしょう油を入れます。
  4. かぼちゃの汁気が少なくなってきたら、小豆を入れます。小豆の甘味を事前にみておいて、砂糖の量を調整します。
  5. 汁けがなくなったら火を止めます。

落とし蓋は煮物を作る時に鍋よりひと回り小さい鍋ぶたを鍋の中に入れて煮ものが動かないように、また煮汁が全体にいきわたり、味にむらがないようにします。丁度良いふたがない時はアルミ箔の真ん中に一円玉くらいの穴をあけて具材の上に広げて置きます。かぼちゃは皮を下にして、重ならないように並べることと、途中でつつかなければ煮くずれしません。

ブロッコリーのサラダ

ブロッコリーの旬は冬から春先までですが、茹でても水っぽくならず使いやすくおいしいので常に買うようにしています。買ったらすぐ茹でて、冷蔵したり冷凍するのがおすすめです。

  • ブロッコリー 1/3房
  • ミニトマト 6個
  • 好みのドレッシングを適宜
  1. ブロッコリーは小房に切り分けたら、サッと水にくぐらせ耐熱皿に入れます。
  2. ブロッコリーはラップをして、電子レンジで600w、1分半~2分ほど加熱し、粗熱を取っておきます。
  3. 小鉢に半分に切ったミニトマトと一緒に盛り付けて、好みのドレッシングで食べましょう。

主な成分はカロテン、ビタミンⅭ、E、カリウム、鉄、カルシウム、食物繊維、スルフォラファンと栄養豊富です。茎がとても太いものが多いですが、しっかり皮をむいて一緒に食べましょう。甘味があっておいしいですよ。※スルフォラファンはブロッコリーやカリフラワーにわずかに含まれる成分で、強い抗酸化作用と肝臓における毒素の分解を促進する作用があるようです。

木曜日の献立

ハッシュドビーフ

ご飯ものはともするといつも以上に食べ過ぎてしまいます。適量を意識して食べましょう。もう少し食べたいくらいの腹八分目で止めておくのが、『おいしかった』が持続するコツです。それともう一つ、ご飯ものはつい大急ぎで食べてしまいますが、一口づつ味わって時間をかけて食べましょう。

  • 牛こま切れ肉 200g
  • 玉ねぎ 小1個
  • まいたけ 1/2パック
  • しめじ 1/2パック
  • バター10g
  • サラダ油 大さじ1/2
  • 赤ワイン 1/2カップ
  • 調味料:ドミグラスソース缶詰 1缶、オイスターソース 大さじ1、塩、コショウ各少々
  1. 玉ねぎは皮をむいたら、縦に薄切りにします。まいたけとしめじは石づきを切り落として食べやすい大きさに分ける。牛肉は食べやすく切り、塩、コショウを振っておきます。
  2. フライパンにバターを中火で熱しておき、半分くらい溶けてきたら牛肉を広げながら加えて表面の色が変わったら、外へ取り出しておきます。
  3. 同じフライパンにサラダ油を熱して、玉ねぎを加えて色がつくまで中火で炒めます。色が変わってきたらきのこを加えて、3~4分炒めてワインを加えます。アルコールの香りがしっかりとぶまで煮詰めます。
  4. 水1/2カップ、ドミグラスソース、オイスターソースを加えて煮立ってきたら弱火にして4~5分煮ます。
  5. 4の中へ牛肉を戻し入れて全体を混ぜ、煮立てます。塩、コショウで味を調整して出来上がりです。

ご飯ものはともするといつも以上に食べ過ぎてしまいます。●適量か?を意識して食べましょう。もう少し食べたいくらいの腹八分目で止めておくのが、『おいしかった』が持続するコツです。それともう一つ、ご飯ものはつい大急ぎで食べてしまいますが、一口づつ味わって時間をかけて食べましょう。

ポテトサラダ

ポテトサラダは時々食べたくなりますが、ポテトのカロリーとマヨネーズのカロリーが気になりますね。ヨーグルトを混ぜたり、粒マスタード加えたりしてマヨネーズを減らしてもおいしく食べられる工夫をしましょう。最初にポテトにしっかり味をつけておくだけでも、味がはっきりしてマヨネーズ控えめでも気になりません。

  • じゃが芋 3個
  • きゅうり 1/2本
  • ハム 1枚
  • 茹で卵1個
  • パセリ1枝
  • 調味料:マヨネーズ大さじ1強、プレーンヨーグルト大さじ2、塩・コショウ各少々
  1. じゃが芋は皮をむいて、2㎝角に切り鍋にひたひたの水を入れて火にかけ、柔らかくなるまで煮ます。
  2. きゅうりは筋に皮をむいて、5㎜弱の厚さの小口切りにしておきます。ハムは小さめの四角に切ります。
  3. 茹で卵は皮をむいて6等分位にざっくり切っておきます。
  4. じゃが芋は軟らかくなったら、残った湯を捨てて鍋を揺すりながら塩、コショウを加え粉ふき芋にします。
  5. じゃが芋が冷めたら調味料で和えて、きゅうり、ハム、卵も加えてひと混ぜします。
  6. 最後にパセリの粗みじんを振りかけます。

ポテトサラダは時々食べたくなりますが、ポテトのカロリーとマヨネーズのカロリーが気になりますね。
ヨーグルトを混ぜたり、粒マスタード加えたりしてマヨネーズを減らしてもおいしく食べられる工夫をしましょう。最初にポテトにしっかり味をつけておくだけでも、味がはっきりしてマヨネーズ控えめでも気になりません。

りんごのパイ風

フルーツなどの手作りデザートは罪悪感が減ってうれしいですが、果糖は吸収が早いので血糖値の高い人は要注意。でも楽しんで食べることも大事ですから、少し控えめにしてください。甘味に甘味料を使う手もありますよ。

  • りんごの甘煮 1/6切れを6切れ
  • 餃子の皮 6枚
  1. 餃子の皮に、皮を取ったりんごの甘煮を挟んで、周りに水をつけて封をしオーブントースターで焼きます。
  2. アルミホイルを敷いて、220度位で4~5分様子を見ながら焼いてください。
  3. 少し焦げ色がついたら皿に取って、シナモンを振りかけます。

りんごを買い過ぎたら軟らかくなる前に皮ごと大きめに切って、控えめな甘煮にして冷凍しています。そのままデザートにしたり、潰してパンに載せて食べたりしています。夏には凍らしたまま食べてもおいしいでしょう。

金曜日の献立

キャロットライス

赤いごはんも華やかで、食事が引き立ちます。米の中に炊き込むだけですので、簡単です。

  • 白米 2合
  • にんじんのすりおろし 1本分(150g位)
  • バター 10g
  • 調味料:塩 小さじ2/3
  1. 米は普通に研いで、水を切った米を炊飯器に入れすりおろしたにんじんを加えて、2合の目盛りまで水を入れて30分くらい置きます。
  2. 米の中にバターと塩を加えて、普通に炊きます。
  3. 蒸らしてできあがったら、盛り付けてパセリを少し散らします。

炊きあがったご飯にバターとパセリのみじん切りを散らしたり、ナッツのみじん切りを混ぜたりするのも楽しいです。外食するとよく出てくるのが、とうもろこしごはんです。とうもろこしを削り取ってから、芯も一緒に炊き込むと甘くて、子供には受けること間違いなしです。

スペアリブの味噌風味

  • 豚のスペアリブ 500g
  • 調味料:酒大さじ1、中味噌大さじ2弱、オイスターソース大さじ1、コショウ少々、おろしにんにく1かけ、おろしショウガ1かけ分、砂糖大さじ1/2
  • 付け合わせ:さつま芋(細いもの)1本、にんじん1/2本、ラディッシュ2個

  1. スペアリブはビニール袋に入れて、調味料を一緒に混ぜて冷蔵庫で最低1時間はおいておいてください。前日の夜か当日の朝に段取りをしておくと後は焼くだけなので簡単です。
  2. 付け合わせの野菜は肉と一緒の天板で焼きます。皮つきのさつま芋とにんじんは食べやすい大きさに切ります。ラディッシュ2個は彩ですからなくても良いです。
  3. 天板にアルミホイルで枠を作って、肉を並べ、隣に小さな枠を作って、野菜を並べます。
  4. 180度に熱したオーブンで20~30分焼きます。
  5. 味が薄いようなら野菜も一緒に、ブラックペッパーを振りかけます。

メインの料理と野菜を一緒に焼いてしまうのは、段取りさえできていればとても簡単に調理できます。鶏肉と野菜を焼いたり、牛肉や豚肉と野菜を煮込んだりいくつかレパートリーを作っておけば忙しい日もご馳走ができます。ブロック肉は少々値段が張りますが、ご馳走感満載です。決して手抜き料理には見えません。

豆豆サラダ

春はいろんな豆ができます。少しづついろいろ買ってきて、子供たちに教えるのも良いですね。『空豆くんのベッド』っていう絵本もありました。子供と一緒に豆をむくと食卓がきっと楽しくなります。

  • ベビーリーフ 1袋
  • 空豆・スナップエンドウ・絹サヤそれぞれ適宜に
  • ミニトマト5個位
  • 調味料:酢・オリーブ油各大さじ1、しょう油小さじ1、粒マスタード少々
  1. ベビーリーフは洗って水を切っておきます。
  2. 豆類はスナップエンドウと絹サヤは筋を取って豆類と一緒に盛り付けます。
  3. 調味料を泡立て器で良くかき混ぜて、ドレッシングを作ります。
  4. 各自が取り分けてから、ドレッシングをかけていただきます。

ドレッシングは特に組み合わせや、配合の分量にこだわらず色々混ぜて楽しんでみましょう。油と酢が極端に多くならなければ、ごま油やカレー粉などを使えば特徴のあるドレッシングが作れそうですよ。

土曜日の献立

鯛のアクアパッツア

春は鯛が旬です。養殖の鯛は安価ですからちょっとカッコ良くイタリアンにしてみました。オリーブ油で煮るだけの簡単料理です。

  • たいの切り身 2切れ
  • ミニトマト 8個
  • まいたけ・しめじ各1/2パック(きのこは好みのものを)
  • ニンニク 2かけ
  • オリーブ油 1/3カップ
  • 白ワイン 大さじ3
  • 調味料:塩小さじ1/2、コショウ少々、ローズマリー2枝
  1. たいはウロコを取って、きれいに洗っておきます。
  2. フライパンにオリーブ油を入れて火にかけ、弱火で潰したニンニクを入れて香りを出します。
  3. たいを入れて中火にして、まいたけとしめじを加えます。

  4. ローズマリーを枝ごと加えて、スプーンで油をたいにかけるようにして色が変わったら、白ワインをふりかけます。ヘタを取ったミニトマトも加えて、蓋をして弱火で5分ほど煮ます。
  5. 容器に移し替えれば出来上がりです。

もう少し夏になれば、バジルを入れたり、短いパスタを一緒に加えてもおいしいでしょう。簡単に料理をするには調理器具もあまり多くない方が片付けも楽です。調理時間が長いものは、付きっ切りではなくオーブンやレンジに任せて他の用事ができると良いですね。

ホタルイカとブロッコリーの炒めもの

ホタルイカは茹でたものを買ってきて、酢味噌などで食べることが多いですが、試しに炒めてみたら薫製を思わせるような香りでとてもおいしくできました。

  • ブロッコリー 1/2株
  • ズッキーニ  1/2本
  • ホタルイカのゆでたもの 1パック
  • ニンニク 1/2かけのみじん切り
  • オリーブ油 小さじ1
  • 調味料:塩・コショウ各適宜
  1. ブロッコリーは小房に分けたら、600wの電子レンジで2分弱くらい加熱しておきます。
  2. ズッキーニは半月に切っておきます。
  3. フライパンにオリーブ油を熱して、ニンニクを炒めてズッキーニを加熱し、ブロッコリー、ホタルイカを加えて炒め、塩、コショウで調味します。

ブロッコリーと、貝や白身の魚や、油漬けのイワシなどを炒め合わせてもニンニクさえ加えれば、味がまとまってイタリアンぽくなるように思います。魚介類と野菜の組み合わせに挑戦してみませんか?時間があれば、ホタルイカの目玉を取っておくと食べやすくなります。目玉が意外に硬くて少し歯ざわりが気になります。

フキの胡麻ドレッシング

生のフキは今しかないので、いろいろ挑戦してみましょう。フキの香りがして爽やかです。

  • フキ 1束買った残りで。
  • 調味料:しょう油・酢・ごま油各大さじ1、塩少々、すりごま(白)大さじ2
  1. フキは前述のように塩ゆでをして皮をむき、冷水にとって冷ましたら斜め薄切りにします。
  2. フキを器に盛ってから、食べる直前に調味料を合わせたものを上からかけて和えて食べます。

こんなに季節のものを味わえるのは、四季のある日本ならではないでしょうか?もっと食卓を楽しい場にしてみませんか。きっと話も弾むことでしょう。そしてそれが我が家の味になるのですから。

現代の日本ではお金さえあれば欲しい物を欲しいだけ食べられます。ほんの5~60年前まではそれこそ『大人になったら好きなだけ食べたい』と早く一人前になりたいと思ったものです。大好きだった○○屋のクッキーを今は買ってきても、数枚食べたら満足です。

数年前に栄養士会のキャンペーンで『サステナブルに食べよう!』というのがありました。サステナブルって「持続可能な」という意味がありますが、食べ物に不自由したことのない世代の方は食べ物がいつでも自由に食べられることが何の不思議もない、当たり前なことだと思います。

現代の人たちは情報も多いですが、選択肢もたくさんあります。食べることに限って言えば、日々いろいろな情報が求めなくても目に入ってきます。
次回から「ほどほどに」「上手な」食生活の工夫をお知らせしていきたいと思っています。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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