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汗かきなのに手足が冷たいのは冷え性かも!冷えのぼせの対処方法は?|広島の健康・子育て情報|ファミリードクター

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汗かきなのに手足が冷たいのは冷え性かも!冷えのぼせの対処方法は?

汗かきなのに手足が冷たいのは冷え性かも!冷えのぼせの対処方法は?

2022.09.27

今回は、更年期だけではなく、20代、30代にもよくみられる「冷えのぼせ」について説明します。自分は汗かきだと思っている方も自分と向き合い、身体が冷えていないかチェックしましょう。

冷えのぼせチェック

まずは以下の項目をチェックしましょう。

  • 上半身は冷えていないのに、下半身は冷たい
  • 手や足の先は冷たいのに、頭や顔はほてる・ぼーっとする・
  • 運動をする・温かい場所にいると、上半身や頭がカッと熱くなり、汗がどっと出る
  • 手のひらや足の裏に汗をかきやすい

当てはまる項目がある場合は、「冷えのぼせ」の可能性があります。当てはまる項目が多いほど注意が必要です。

冷えのぼせの原因

手足の先は冷えているのに、頭や上半身はほてった「冷えのぼせ」が起きるのは、血行不良が原因です。血行不良で血液が身体をうまく循環しないと、手足の先などに熱が伝わりづらく、冷えが生じます。さらに血行不良で代謝が悪いと体内に水分が溜まりやすいため、体を冷やしてしまうのです。

余分な水分を排出しようとして、身体の熱を上げるために発汗が生じます。これが手足は冷えているのに発汗が起きる仕組みです。

冷えのぼせの症状が続くと、むくみ、ほてり、のぼせ、生理痛の悪化、肩こり、頭痛などのトラブルが起きる可能性があります。

冷えのぼせの対策方法

冷えのぼせを改善するには、血行を良くし、冷えを改善することがポイントです。普段の生活から以下の方法を心がけ、身体を冷やさないように気をつけましょう。

食事の摂り方に気をつける

身体を温める熱を作るのに、食事の摂り方は非常に重要です。食べすぎると、消化・吸収するために胃腸に血液が集中し、身体が冷えてしまいます。食事はバランス良く、腹八分目を心がけてゆっくり食べましょう。よく噛んで食べると少量でも満腹を感じやすく、食べすぎの防止にもつながります。

身体を温めるといわれる食べ物・飲み物の例を紹介するので、食事の参考にしてください。

  • 根菜類(玉ねぎ、人参、じゃがいも、かぼちゃ、レンコン、ごぼうなど)
  • 発酵食品(納豆、キムチ、味噌、ヨーグルトなど)
  • 赤身の魚(マグロ、鮭、カツオ、イワシ、サンマなど)
  • 肉(牛肉、鶏肉、羊肉など)
  • 薬味やスパイス(ショウガ、ニンニク、ねぎ、大葉、唐辛子、シナモンなど)
  • 紅茶、ウーロン茶、ココア、日本酒など

冷たい飲み物は内臓に負担がかかるため、常温や温かいものを飲むよう心がけましょう。内臓を温めるために、寝起きにコップ1杯の白湯を飲むのもおすすめです。

とくに残暑のこの時期、冷たい飲み物を一気に飲んでしまいがち。内臓が冷えて、余分な水分をため込んでしまいます。一度に摂取するのではなく、こまめに飲みましょう。

毎日入浴する

お湯に浸かると体が温まり、皮膚の毛細血管が広がって、血行が良くなります。血行が促進されることで、疲労回復やむくみ・代謝の改善につながり、心もリラックスできます。特にこれからの季節は1日のあいだでも寒暖差がありますので、湯船に浸かる習慣をつけましょう。

38~40℃のぬるめのお湯に、15~20分程ゆっくり浸かるのがおすすめです。とはいえ体調に合わせて無理のない程度に、脱水予防のためにコップ1杯のお水を飲んでから入浴しましょう。

適度に運動する

筋肉には血を全身に巡らせるポンプの役割があります。適度な運動によって筋肉を使うことで、血行が良くなって身体が温まり、筋肉の働きが良くなります。さらに定期的に運動すれば筋肉量が増えるため、代謝も上がるでしょう。

ハードな運動をする必要はなく、ウォーキングやジョギング、ストレッチ、歩く量を増やす、階段を使うなどの適度な運動で構いません。

仕事が忙しくて運動時間が取れないという方は、隙間時間に手足の指をグーパーしたり、立った状態でつま先立ちを繰り返したり、足首を回すストレッチも効果的です。簡単にできるものから取り入れてみましょう。

脱ぎ着しやすい衣類で調整する

冷えのぼせの人は手足の先が冷たく、顔や頭は熱がこもりやすいのが特徴です。体を温めるために着込むのではなく、冷たい部分は温めて、熱がこもる部分は熱を逃がすような服装を心がけましょう。

例えば、上半身は重ね着して体温を調整できるようにする、首の詰まった服を着ないなどです。冷えを感じやすい部分は、5本指ソックスやレッグウォーマー、ブランケットや腹巻などを活用して温めましょう。

まとめ

生活習慣の乱れや運動不足により自律神経が不調をきたし、体温の調節や血流のコントロールがうまくいかなくなることがあります。この状態をそのまま放置してしまうと不眠や慢性的な疲労感を引き起こしてしまうこともあります。

そうならないためにも普段から自分の身体の状態をこまめにチェックし、異変に気づいた場合は早めに本記事で紹介されたような対策方法を参考にして生活習慣を見直し、適度な運動を心がけましょう。

この記事の監修

小田内科 院長 忌部 航

当院は昭和26年に創立して以来地元に根差した医院です。大きな病院に行くのは抵抗をお持ちでも「ちょっと小田で診てもらってきんさいや〜」と言われ受診される患者さん、診察時に「あんたのちっちゃい頃よぅ知っとるで」と私の記憶にないことまで話をされる患者さん、私が診察室に座っているとこの医院のもつ歴史、皆様からの期待を感じます。
これまでは東京で消化器内科を専門とし内視鏡検査やエコー検査を中心に診療を行ってきました。その経験を活かし最新の経鼻内視鏡(胃カメラ)やエコーを用いて辛くない検査を行い、患者さんにあった医療の提供を目指しています。また高血圧や糖尿病といった生活習慣病、インフルエンザなどの感染症も適切に診療し皆様に信頼されるかかりつけ医でありたいと思います。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
平成19年3月
金沢大学医学部卒業
平成19年4月
三井記念病院
平成21年4月
国立国際医療研究センター
平成25年4月
福島県立医科大学 会津医療センター
平成27年4月
国立国際医療研究センター
平成31年1月
小田内科勤務
令和元年5月
小田内科院長

※学会・専門医
医学博士
日本内科学会:総合内科専門医
日本消化器病学会:消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会:日本消化器内視鏡学会専門医
日本膵臓学会
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