でも、いつまでもうつぶせのままだと赤ちゃんも疲れてしまいますよね。再びコロンと回転して仰向けに戻る動作、つまり「寝返り返り」ができるようになる必要があります。
今回は、寝返り返りは生後何ヶ月頃からできるようになるのか、なかなか寝返り返りができない場合は練習させてあげた方がいいのか……などの疑問にお答えします。
赤ちゃんの身体の発達は、基本的に首→腕→背中→腰→足のように、上から下へ順に進んでいくといわれます。
寝返りはまず生後3~4ヶ月頃から首がすわってきて、腕を自分の意志で動かすことができ、背骨と腰骨そして股関節がしっかりしてくることで実現します。
母子手帳の「保護者の記録」欄を見ると、生後6~7ヶ月頃のページではじめて「寝返りをしますか。」という質問項目が登場します。
ということは、平均的には生後半年過ぎには寝返りができている子が多いということになりますが、赤ちゃんの発達には個人差がありますので、その時期の検診で身体機能について指摘されていなければ焦らなくても大丈夫です。
では、寝返りから再び元の仰向けの姿勢に戻る「寝返り返り」は、いつ頃できるのでしょうか。
こちらも個人差はありますが、一般的には寝返りができるようになってから1~1.5ヶ月ほど経ったころが多いようです。
「ちょっと待って!そんなにかかるの?」
と思ったママやパパもいるのではないでしょうか。
寝返りしたあと腹ばいで過ごすには、上半身を支えるための腕や肩・背筋の力がかなり必要。これは赤ちゃんにとっては、最初はなかなかハードルが高いことなんです。そのため、体を支えきれずに布団に突っ伏して泣いてしまう赤ちゃんも。
その都度ママやパパが助けに行き、仰向けに戻してあげないといけませんよね。そして家事に戻ってもまたすぐにコロンと寝返りしては戻れずに泣いてしまう…という体験談もよく聞きます。
「その間は大変そうだ…」と思うかもしれません。
ただ、赤ちゃんが1人で元に戻れるようになるまで1ヶ月以上も毎回元に戻してあげないといけないのかというと、意外とそうでもないようです。
何度も寝返りしているうちに、しだいにうつぶせで体を支えていられる時間が増え、片方の腕で体を支えながら反対の手でおもちゃを持つといった動きもできるようになってくる赤ちゃんがほとんど。
片手を持ち上げてバランスが変わった拍子にコロンと元に戻れたのをきっかけに、寝返り返りを覚えていくこともあります。
また中にはうつぶせからそのままずりばい→ハイハイに移行し、ほとんど寝返り返りをしない子もいます。
というわけで、寝返り返りの練習は基本的には必要ありません。あと少しで元に戻れなくてずっと泣いている…という時に、軽く体を揺らして感覚を覚えさせてあげる程度で十分です。
寝返り返りができるようになると、赤ちゃんの移動範囲は大きく広がります。
回転を繰り返してどこまでも転がっていけるので、柵のないベッドやソファには寝かせないようにしましょう。
2階で過ごす赤ちゃんは階段にもゲートをつけ、リビングでも棚やテーブルにぶつかった拍子にモノが落ちてくると危ないので、ベビーサークルなどを設置すると良いですね。
また誤飲防止のため、床や低い位置に小さなモノを置かないように気をつけましょう。
寝返り返りに限らず他の発達全般にいえることですが、何かが新しくできるようになったばかりの時は思わぬケガや事故の危険性が高まります。特に最初の1週間程度は、赤ちゃんを1人にしておかず、いつも以上に注意して見てあげることが必要です。
寝返りができるようになったばかりの赤ちゃんが、うつぶせの姿勢で「いま自分は何をしたんだろう」と言わんばかりに固まってきょとんとしている顔や、寝返り返りしようとしたら片腕が体の下敷きになって戻れずに泣いている姿などは、微笑ましくて思わず笑ってしまいますよね。
成長とともに立ったり歩いたりするようになると、寝返りで部屋の端まで転がっていく姿なども見られなくなります。ぜひ、今のうちにたくさんかわいい様子を見たり動画に撮ったりしておいてくださいね。
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