子供の花粉症に使える市販薬を紹介!選び方や注意点も解説

2026/02/05

近年子供の花粉症患者が増加傾向にあります。

日常生活や学校生活に支障をきたさないようにするためにも、目のかゆみや鼻水、くしゃみなどの症状に対して適切な対処を行うことが重要です。

しかし、病院に行くタイミングがなかなかない方もいるでしょう。そのような方に向けて、この記事では子どもの花粉症に使える市販薬を紹介します。選び方や使用時の注意点も解説しているので参考にご覧ください。

子供の花粉症は増えている

花粉症は大人だけの病気ではありません。年齢ごとにアレルギー性鼻炎の有病率を見てみると、以下のようになっています。

年齢 有病率
70歳~ 20.5%
60~69歳 36.9%
50~59歳 45.7%
40~49歳 47.5%
30~39歳 46.8%
20~29歳 47.5%
10~19歳 49.5%
5~9歳 30.1%
0~4歳 3.8%
※2019年のデータ

実は、0~4歳とまだ小さな子どもでもアレルギー性鼻炎を発症することがあるのです。子どもだから花粉症ではないだろうと思い込まず、適切な対応を行う必要があります。

子供が花粉症かどうかを見分けるポイント

子どもの場合は、うまく症状を伝えられません。そのため、花粉症なのか風邪なのかを見分けることが難しい場合もあるでしょう。

子どもが花粉症になると、大人と同じように下記のような症状が見られます。

  • 鼻詰まり
  • 鼻水
  • 鼻のかゆみ
  • くしゃみ
  • 目のかゆみ

熱がないにもかかわらず上記のような症状が長引いているようでしたら、花粉症を疑う必要があるでしょう。

耳鼻咽喉科や小児科を受診すると、花粉症の検査を受けられます。気になる症状が続いているときは、医療機関を受診して検査してもらうと安心です。

子供の花粉症に使える市販薬の選び方

花粉症の症状は、人によってどのような症状がどの程度出るのかが異なります。そのため、症状に応じた市販薬を選択することが大切です。ここでは、症状別に3つのタイプの薬を紹介しましょう。

くしゃみ・鼻水には「抗ヒスタミン薬」

くしゃみや鼻水の症状が中心の場合は、抗ヒスタミン薬が効果的です。抗ヒスタミン薬には、花粉などのアレルゲンに反応して体内で放出されるヒスタミンの働きを抑え、アレルギー症状をやわらげる効果があります。

子ども用の抗ヒスタミン薬は、眠気などの副作用が少ない第2世代と呼ばれるタイプが主流です。

鼻詰まりには「点鼻薬」

鼻詰まりも抗ヒスタミン薬で緩和されますが、症状が強い場合は点鼻薬の使用がおすすめです。血管収縮剤が配合された点鼻薬には、鼻の粘膜の腫れを抑えて速やかに症状を抑える効果があります。即効性があるため、子どものつらい症状を抑えるのに役立つでしょう。

目のかゆみには「点眼薬」

目のかゆみや充血は、飲み薬だけではなかなか症状を取りきれません。目の症状が気になる場合は、点眼薬を使いましょう。

子ども用の点眼薬は刺激が少ないものが多く販売されており、清涼感が苦手な方でも使いやすくなっています。

子供の花粉症に使える市販薬

子どもが花粉症の症状で悩んでいるときは、症状に合わせて適切な薬を選択しましょう。ここでは、子どもの花粉症にも使える市販薬を6つ紹介します。

アレグラFXジュニア

眠気や便秘などの副作用が出づらい第2世代の抗ヒスタミン薬であるフェキソフェナジンが主成分の薬です。

1日2回、朝と夕に服用するだけで良いので、学校や保育園、幼稚園に通っている子どもでも無理なく服用できます。眠気が出にくいので学業にも影響が出ません。

有効成分 フェキソフェナジン塩酸塩
用法用量 12~14歳:1日2回、1回2錠
7~11歳:1日2回、1回1錠
効能効果 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりなど鼻のアレルギー症状の緩和
使用できる年齢 7歳から
公式サイト:アレグラFXジュニア

キッズバファリン鼻炎シロップS

シロップタイプの鼻炎薬です。生後3カ月の子どもから服用できます。dl-メチルエフェドリンが配合されているため、鼻詰まりが気になるときにおすすめです。ただし、副作用で口の渇きや眠気が出ることがあります。

有効成分 ●クロルフェニラミンマレイン酸塩
●dl-メチルエフェドリン塩酸塩
●サイシン流エキス
用法用量 7歳以上11歳未満:1日3回、1回10ml
3歳以上7歳未満:1日3回、1回6ml
1歳以上3歳未満:1日3回、1回5ml
6カ月以上1歳未満:1日3回、1回4ml
3カ月以上6カ月未満:1日3回、1回3ml
※4時間の間隔を空ければ最大1日6回まで使用できる
効能効果 急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎によるくしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり、なみだ目、のどの痛み、頭重などの症状の緩和
使用できる年齢 3カ月から

パブロン点鼻

血管収縮剤であるナファゾリン塩酸塩が主成分の点鼻薬です。粘膜の腫れを引かせて鼻詰まりを速やかに緩和します。即効性があるため、今すぐにでも鼻詰まりをやわらげたいときに役立つアイテムです。

有効成分 ●ナファゾリン塩酸塩
●クロルフェニラミンマレイン酸塩
●ベンゼトニウム塩化物
用法用量 1回に1~2度ずつ鼻腔内に噴霧する。3時間以上空ければ1日6回まで使用できる。
効能効果 急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎による鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり、くしゃみ、頭重の緩和
使用できる年齢 7歳から
公式サイト:パブロン点鼻

ヒヤ鼻炎スプレーAL

血管収縮作用のあるナファゾリン塩酸塩、抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩、局所麻酔成分のリドカインなどが配合された点鼻薬です。速やかに不快な鼻症状を緩和し、鼻通りを良くします。

有効成分 ●ナファゾリン塩酸塩
●クロルフェニラミンマレイン酸塩
●リドカイン
●ベンゼトニウム塩化物
用法用量 1回に1~2度ずつ鼻腔内に噴霧する。3時間以上空ければ1日6回まで使用できる。
効能効果 急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎による鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ、頭重の緩和
使用できる年齢 7歳から
公式サイト:ヒヤ鼻炎スプレーAL

ロートこどもソフト

生後4カ月の子どもから使える点眼薬です。防腐剤、香料、着色料、界面活性剤は配合されていません。また、清涼感をもたらす成分も無配合のため、しみることなく使えます。プールの消毒剤による目の刺激の緩和にも使用可能です。

有効成分 ●アミノエチルスルホン酸 
●クロルフェニラミンマレイン酸塩
●ビタミンB6
●L-アスパラギン酸カリウム
用法用量 15歳未満:1日5~6回、1回2~3滴
効能効果 眼病予防、結膜充血、目のかゆみ、目の疲れ、眼瞼炎、目のかすみ、紫外線その他の光線による眼炎、ハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感
使用できる年齢 生後4カ月から
公式サイト:ロートこどもソフト

こどもティアーレAL

生後3カ月の子どもから使用できる1回使い切りタイプの点眼薬です。1回分が小分けになっているので衛生的に使用できます。しみにくいので小さな子どもにも使いやすいでしょう。

有効成分 ●クロルフェニラミンマレイン酸塩
●ピリドキシン塩酸塩
用法用量 15歳未満:1日5~6回、1回2~5滴
効能効果 目のかゆみ、ソフトコンタクトレンズまたはハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感、目の疲れ、眼病予防、紫外線その他の光線による眼炎、目のかすみ
使用できる年齢 生後3カ月から
公式サイト:こどもティアーレAL

子供の花粉症に市販薬を使うときの注意点

子どもに花粉症用の市販薬を使用するにあたり、いくつか注意点があります。守らず使用すると、かえって症状が悪化することもあるので注意しましょう。

眠気や集中力の低下などの副作用が出ることがある

クロルフェニラミンやジフェンヒドラミンなどの第1世代の抗ヒスタミン薬は、眠気の副作用が出たり集中力が低下したりすることがあります。眠気が出ると困る方は、ジフェンヒドラミンなどの第2世代の抗ヒスタミン薬が配合された市販薬を選ぶとよいでしょう。

血管収縮剤入りの点鼻薬は使いすぎないようにする

血管収縮剤入りの点鼻薬は、即効性があり便利ですが長時間にわたり連続使用すると、薬剤性鼻炎を引き起こすことがあります。

薬剤性鼻炎とは、血管収縮剤によって鼻粘膜が炎症を起こし、薬の成分が原因で鼻詰まりが生じてしまう病気のことです。薬剤性鼻炎を予防するためにも、パッケージに記載された用法用量を守って使用してください。

このような症状があるときは医療機関へ

以下のような症状があるときは、耳鼻咽喉科または小児科を受診しましょう。目の症状が強いときは、眼科を受診してください。

  • くしゃみや鼻水の症状が1週間以上続いている
  • 充血や目のかゆみがひどい
  • 鼻詰まりで眠れない
  • 食事量が減っている
  • 頭痛や発熱などの症状を伴っている

まとめ

大人だけでなく、子どもでも花粉症を発症することがあります。鼻水や鼻詰まり、目のかゆみなどの症状が続くときは花粉症の可能性を疑ってみてください。市販薬でも花粉症を緩和できます。

基本は飲み薬を使うことになりますが、鼻詰まりがひどいときは点鼻薬、目の症状が強いときは点眼薬も併用するのがおすすめです。

花粉症かどうか見分けが付かないときは、耳鼻咽喉科や小児科で相談しましょう。市販薬を使用しているにもかかわらず症状が改善されない場合も早めに受診してください。

コラムニスト

薬剤師ライター  岡本 妃香里 

薬剤師としてドラッグストアで働いていくなかで「このままではいけない」と日に日に強く思うようになっていきました。なぜなら「市販薬を正しく選べている方があまりに少なすぎる」と感じたからです。

「本当はもっと適した薬があるのに…」
「合う薬を選べれば、症状はきっと楽になるはずなのに…」

こんなことを思わずにはいられないくらい、CMやパッケージの印象だけで薬を選ばれている方がほとんどでした。

市販薬を買いに来られる方のなかには「病院に行くのが気まずいから市販薬で済ませたい」と思われている方もいるでしょう。かつての私もそうでした。親にも誰にも知られたくないから市販薬に頼る。でもどれを買ったらいいかわからない。

そんな方たちの助けになりたいと思い、WEBで情報を発信するようになりました。この症状にはどの市販薬がいいのか、どんな症状があったら病院に行くべきなのか、記事を通して少しでも参考にしていただけたら幸いです。

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