広島の頼れる病院・クリニック、ドクターを探すならファミリードクター |
病院・クリニック 3,945件掲載中! (2023年01月30日現在)

市販薬でAGA治療はできる?薄毛や抜け毛の対処方法を解説

2023/01/11

「薄毛の治療は市販薬でもできるの?」「AGAに効果がある市販薬を知りたい」

AGA(男性型脱毛症)は、男性の約3人に1人が悩んでいるといわれています。クリニックに通って治療する方法もありますが、ひとまず市販薬を試してみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、AGA治療に使える市販薬について紹介します。育毛剤と発毛剤の違いやAGAに関してよく聞かれる質問についても解説しているので、ぜひ参考にご覧ください。

AGAとはそもそも何?

男性が薄毛になる原因の多くはAGAだといわれています。しかし、「AGA」と聞いてもピンと来ない方もいるかもしれません。

AGAとは

AGAとは、男性ホルモンの働きが原因で発症する脱毛症のことです。「Androgenetic Alopecia」の頭文字を取ってAGAと呼ばれています。男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)がアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)に結合することで脱毛因子が分泌され、抜け毛が増えてしまうのです。

AGAになると、生え際や頭頂部から薄毛が進行していきます。AGAを治療するためには、ジヒドロテストステロンの産生を抑える薬を使ったり、乱れたヘアサイクルを元に戻したりすることが大切です。市販のAGA治療薬は、ヘアサイクルを元に戻すミノキシジルを使ったものがメインで扱われています。

年齢が上がるとAGAの発症率も上がる

AGAは年齢が上がるにつれて発症率も上がっていきます。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によると、20代では約10%、30代では約20%、40代で約30%、50代以降では40%以上の方がAGAを発症しているそうです。全年齢を平均すると男性の約30%がAGAを発症していることになります。

参考

まずは「育毛剤」と「発毛剤」の違いを知ろう

ところで、育毛剤と発毛剤の違いをご存知ですか?同じものに見えるかもしれませんが、実はまったくの別物です。

育毛剤とは

育毛剤は、頭皮の環境を整えたり、今生えている髪の毛の健康を維持したりするときに使うものです。抜けてしまった髪の毛を生やす効果は基本的にありません。薄毛の予防をしたり頭皮の荒れを改善したりしたい方、今ある髪の毛のコシやハリをアップさせたい方に向いています。

〈育毛剤の代表的な成分〉
  • アデノシン
  • カルプロニウム塩化物
  • t-フラバノン
  • センブリエキス
  • ニンジンエキス

発毛剤とは

発毛剤とは、抜けてしまった髪の毛を再び生えさせる効果があるものです。髪の毛のボリュームを復活させたい方、薄毛や抜け毛を改善したい方に向いています。

健康な方では髪の毛が育っていく成長期の期間は2~6年ありますが、AGAを発症した方ではわずか数ヶ月程度しかありません。これを元に戻すのがミノキシジルです。

〈発毛剤の代表的な成分〉
  • ミノキシジル

AGAを治療するには「発毛剤」が効果的

AGAの治療を行いたい場合は、発毛剤を選ぶようにしましょう。育毛剤を使っても十分な効果は出ません。実際に「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」でも発毛成分であるミノキシジルの外用薬は推奨度A(行うよう強く勧める)となっています。

しかし、育毛成分であるアデノシンは推奨度B(行うよう勧める)、カルプロニウム塩化物は推奨度C1(行ってもよい)とミノキシジルより推奨度のランクが下なのです。このことから、市販でもっとも発毛効果が高いのはミノキシジルの外用薬だといえます。

AGAに効果がある市販薬

では、AGAに効果があるミノキシジルが含まれた市販薬を紹介します。今回は代表的な商品を4つ選びました。それぞれ配合成分がやや異なるので、自分に合うものを選んでみてください。

リアップX5プラスネオ

市販の発毛剤では定番ともいえる商品です。ミノキシジルが最大濃度の5%配合されています。そのほか、血行をよくするトコフェロール酢酸エステルやかゆみ止めのジフェンヒドラミン塩酸塩、炎症を抑えるグリチルレチン酸やヒノキチオールなども配合されている発毛剤です。

主成分ミノキシジル(5%)
その他の成分トコフェロール酢酸エステル
l-メントール
ジフェンヒドラミン塩酸塩
グリチルレチン酸
ヒノキチオール
公式サイト:リアップX5プラスネオ

スカルプDメディカルミノキ5プレミアム

スカルプDメディカルミノキ5プレミアムは、アンファーから販売されています。主成分のミノキシジルに加えて、皮脂量を調節するピリドキシン塩酸塩、血行を促進するトコフェロール酢酸エステル、かゆみを抑えるl-メントールが配合された発毛剤です。ヘッド部分のクッション性が高く、頭皮に優しく塗布できます。

主成分ミノキシジル(5%)
その他の成分ピリドキシン塩酸塩
トコフェロール酢酸エステル
l-メントール

リグロEX5エナジー

ロート製薬から販売されている発毛剤です。主成分としてミノキシジルが5%配合されています。毛髪に栄養補給をするパントテニールエチルエーテル、血行を促すトコフェロール酢酸エステルなどが配合されています。ヘッドが柔らかい素材でできているので、頭皮に負担をかけません。

主成分ミノキシジル(5%)
その他の成分パントテニールエチルエーテル
ピリドキシン塩酸塩
トコフェロール酢酸エステル
l-メントール
公式サイト:リグロEX5エナジー

ミノキシジルローション5%「JG」

日本ジェネリック株式会社が販売している発毛剤です。主成分であるミノキシジルのみが配合された、シンプルな処方になっています。

主成分ミノキシジル(5%)
その他の成分なし

市販薬のミノキシジル以外でAGAを治療する方法

市販の発毛剤は、約4か月使い続けることで発毛効果を実感できるといわれています。もし市販薬を使っても十分な効果が出ない場合は、専門のクリニックを受診するとよいでしょう。クリニックでは次のような治療も行われています。

フィナステリド

ジヒドロテストステロンが作られるのに必要な5αリダクターゼ(5α還元酵素)の働きを阻害する飲み薬です。2種類ある5αリダクターゼのうち、Ⅱ型の5αリダクターゼを阻害します。プロペシアという商品名でも知られている薬です。

デュタステリド

フィナステリドと同じく、5αリダクターゼを阻害することでジヒドロテストステロンの産生を抑えます。ザガーロという薬が有名です。Ⅰ型とⅡ型の両方の5αリダクターゼを阻害できるため、フィナステリドより発毛効果が出やすいことが特徴です。

ミノキシジル(内服薬)

クリニックでは、ミノキシジルの内服薬も処方されます。外用薬よりも効果が出やすいのですが、多毛症の副作用が出やすいため、人によっては合わないこともあるでしょう。

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」では推奨度D(行うべきではない)となっていますが、安全性や有効性が確認されているため、多くのクリニックで処方されています。

メソセラピー

成長因子や薬剤などを頭皮に直接注入していく治療です。内服薬や外用薬ではあまり効果がなかった方でも発毛が見られる可能性があります。クリニックによって注入方法や使用している成分が違うため、よく確認してから受けるようにしましょう。

HARG療法

HARG(ハーグ)療法は、成長因子を頭皮に直接注入していく治療です。メソセラピーはクリニックによって配合成分が異なりますが、HARG療法に用いられるHARGカクテルは、構成成分が決まっているためどこで受けても同じ配合となります。

AGAに関するQ&A

では、最後にAGAに関してよく聞かれる質問にお答えしていきましょう。

育毛シャンプーで髪の毛は生えてきますか?

育毛シャンプーを使っても髪の毛が新しく生えてくることはないでしょう。育毛シャンプーも育毛剤と同じく、今ある髪の毛を健康にするためのアイテムです。

発毛剤を使えばすぐに効果を実感できますか?

約4か月使い続けることで、発毛効果を実感できます。

髪の毛が生えてきたら治療をやめてもいいですか?

治療をやめると、再び抜け毛が増える恐れがあります。AGA治療はあくまでも対症療法であり、AGAそのものを完治させるものではありません。

市販にAGAの飲み薬はありますか?

市販でAGAに使える飲み薬の扱いはありません。飲み薬を希望される方は、クリニックを受診してください。

海外から輸入したAGA治療薬を使用してもいいですか?

海外から個人輸入した薬の使用はおすすめできません。表記と違う成分が入っていたり、有効成分がまったく入っていなかったりすることがあるためです。

まとめ

市販薬でもAGAの治療はできます。ミノキシジルが配合された発毛剤がいくつか市販されているので、こちらを利用するとよいでしょう。市販のミノキシジル製剤は種類によって配合されている成分が異なります。自分の悩みに合った成分が配合されているものを選んでみてください。市販薬で効果がない場合は、専用のクリニックを受診しましょう。

 コラムニスト紹介

薬剤師ライター  岡本 妃香里 


薬剤師としてドラッグストアで働いていくなかで「このままではいけない」と日に日に強く思うようになっていきました。なぜなら「市販薬を正しく選べている方があまりに少なすぎる」と感じたからです。

「本当はもっと適した薬があるのに…」
「合う薬を選べれば、症状はきっと楽になるはずなのに…」

こんなことを思わずにはいられないくらい、CMやパッケージの印象だけで薬を選ばれている方がほとんどでした。

市販薬を買いに来られる方のなかには「病院に行くのが気まずいから市販薬で済ませたい」と思われている方もいるでしょう。かつての私もそうでした。親にも誰にも知られたくないから市販薬に頼る。でもどれを買ったらいいかわからない。

そんな方たちの助けになりたいと思い、WEBで情報を発信するようになりました。この症状にはどの市販薬がいいのか、どんな症状があったら病院に行くべきなのか、記事を通して少しでも参考にしていただけたら幸いです。

【経歴・資格・所属学会】
薬学部薬学科を卒業後、大手ドラッグストアで薬剤師として勤務。調剤やOTC医薬品を担当する。2018年にフリーランスとして独立し、現在は育児をしながら執筆業に専念。医薬品や健康食品、サプリメントから美容系まで、暮らしを健康にする情報を発信している。化粧品検定1級、スポーツファーマシストの資格も取得。

column/button_type2_b

 ランダム記事

column/btn_column_page
トップ