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うちの子、どうしておもちゃが貸せないの?子供の心理とおすすめの対処方法

2022/12/09

おもちゃを「貸して」と言われてもなかなか「いいよ」と貸せない子、いませんか?

ママやパパとしては仲良くお友達やきょうだいと遊んで欲しいのに…とやきもきしたり、たびたび取り合いやケンカになって困っているかもしれませんね。

そこで今回は、子供がなかなかおもちゃを貸せないときの、子供なりの色々な思いや理由、ママやパパからのおすすめの声がけ、対処方法などを紹介します。

「貸して」と言われても貸せない理由

公園や児童館、自宅などで遊んでいるとき、1人が「かーしーて」と言うと、もう1人が「いーいーよ」と快くおもちゃを手渡し、「ありがとう」と仲良く遊ぶ……大人の思い描く理想の子供の姿ですよね。

ところが現実には、なかなかおもちゃを貸せず、取り合いでケンカになったり、大人のところに「○○ちゃんがおもちゃを全然貸してくれない…」と訴えにきたり。

「どうしてうちの子だけ、おもちゃを貸してあげられないの?」
「育て方が悪いのか…」

と悩んでいる人もいるかもしれません。

しかし、実は3歳頃までの子にとって、おもちゃがなかなか貸せないのにはちゃんと理由があるんです。

子供はいつも「今」を生きている…などとよく言われますが、たしかに、時間の感覚や過去・未来の概念は年齢が低いほど未発達です。

特に2歳頃までの子には「未来」を予測するのは難しく、今おもちゃを渡してしまうと、もう二度と戻ってこないと感じてしまうんですね。

もちろん個人差はありますが、おおむね3歳を過ぎると、過去の経験などから先の見通しが立てられるようになり、「しばらくするとまた返してもらえるだろう」と予想できるので、安心して貸すことができるようになります。

いつでもおもちゃを貸せれば親は安心だけど…

「うちはもう3歳半だけど、まだまだおもちゃを貸せなくて困る」
「将来、すごくワガママな子になるのでは?」

と心配なママ・パパもいるかもしれません。

親としては、できるだけスムーズにおもちゃを貸してあげられて、お友達やきょうだいの間にもめごとがない方が安心ですよね。

しかし、いつでも「いいよ」と貸してあげさえすればそれでいいのでしょうか?

もちろん「じゅうぶん遊んだから」と子供自身が納得している場合は問題ないのですが、本当は貸したくないのに、相手の子が怒るのが怖いから、大人に注意されるから……といった理由でいやいや貸しているのであれば、少し注意が必要です。

譲り合いやコミュニケーションも大切ですが、それと同じくらい、「いま、自分はこれがしたい」「自分はこれが好き」とはっきり表現できることもとても大切です。

特に、これからの時代はますますグローバル化が進み、今の子供たちが大人になる頃には、さまざまな文化的バックボーンを持った人々と仕事やプライベートで関わる機会が増えてくるでしょう。

その時に、自分の意志をはっきりと示せることは欠かせないスキルになります。

そう考えると、子供時代に「今すごく気に入って遊んでいるから貸せない」という意思表示ができる子は、ある意味頼もしいと言えるのではないでしょうか。

親にできる声がけや対処方法は

「今遊んでいるから貸せない」とはっきり言えるのは悪いことではない……とはいえ、ずっと独り占めでは相手の子も悲しいですよね。

相手の立場だったらどうか、という思いやりも、年齢が上がるとともに身につけていってほしいもの。

そこで、ママやパパから次のような提案をして、子供自身も、相手の子も納得できるようなゴール設定をする練習をしていきましょう。

  • 「ダメ!いや!だけじゃなくて、まだ遊んでるから終わったら貸してあげるねって言ってみよう」と声をかけ、最初は大人も一緒に言ってみる
  • 「○○ちゃんが貸してほしいんだって。貸してあげる?待っててねって言う?」と選択肢を示して考えさせる
  • 「先に貸してあげて、終わったらまた持ってきてもらうのはどう?」と提案してみる

特定のおもちゃだけがとても気に入っていて貸せない場合は、その気持ちに共感した上で、「じゃあこれは宝物だから一人の時に使おうね。他のおもちゃは貸してあげられる?」のように聞いてあげるのもおすすめです。

問答無用で「貸してあげなさい」ではなく、色々考えた上で交渉してうまく折り合いがついたときは「ちゃんと言えて良かったね」「待っててくれてありがとうって言おう」「お友達も喜んでるね」のように、子供の気持ちを言語化し、一緒に喜んであげられるといいですね。

おわりに

今回は「おもちゃが貸せない子」の心理や対処方法についてお届けしましたが、そうはいっても、なかなか交渉がうまくいかないこともありますよね。

しかし、保育園や幼稚園の年長クラスくらいになると、おもちゃの取り合いでもめる姿は格段に減ってきます。

2歳・3歳・4歳頃までは大変かもしれませんが、きっと少しずつ成長した姿を見せてくれるはずなので、根気よく声をかけていきましょう。

 コラムニスト紹介

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 


私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

【経歴・資格・所属学会】
英文科大学卒業後、大手旅行代理店で企画・海外旅行添乗などを担当。
結婚・出産で退職後、フリーランスライターとして活動開始。
育児のかたわら、ライターと兼業で幅広い業界で働く。
2018年に独立。出版社育児メディアやライフスタイルメディアを中心に連載を多数持ち、育児ポータルサイト悩み相談コーナーの回答も担当。
NPO法人日本子育てアドバイザー協会「認定子育てアドバイザー」。

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