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このようなときに便利なのが、下痢止めです。下痢止めに救われた経験がある方は多いのではないでしょうか。
しかし、原因に応じて下痢止めは使い分ける必要があります。選び方を間違うと、下痢が長引くこともあるので注意が必要です。
今回は、下痢止めの選び方や注意点、人気の下痢止めについて紹介します。
下痢を起こす原因には、次のように3つの種類があります。
分泌性下痢とは、食あたりや感染症などが原因で起こる下痢のことです。体にとって生焼けの肉や痛んだ野菜などを食べたときに起こります。いわゆる、食あたりのことです。
腸管内の浸透圧を上げるような働きがあるものを摂取したときに起こります。たとえばマグネシウム(下剤)や人工甘味料、果糖などが代表的です。
食べすぎや飲みすぎ、ストレスやお腹の冷えなどによって起こります。通常であれば、便は腸を通過していくうちに水分が吸収されて固くなっていくものです。しかし、便が通過するスピードが速いため、水分を吸収しきれず下痢になってしまいます。
下痢の種類によっては、「止めていい下痢」と「止めないほうがいい下痢」とがあります。止めない方がいいものを止めてしまうと、下痢の症状が長引くことがあるので注意しなければなりません。
浸透圧性下痢や運動亢進性下痢は基本的に止めても問題ありません。
このようなものが原因の下痢が続き、つらいと感じるときは下痢止めの使用を検討しましょう。ただし、出し切ったほうがすっきりする場合は、無理に止める必要はありません。
細菌やウイルスによる下痢は、止めないほうがいい下痢です。便を通して細菌やウイルスを排泄しているため、下痢を止めると治りが遅くなる可能性があります。そのため、腸の動きを止めない薬を使うことが基本です。
ただし、あまりに下痢が続きぐったりしていたり、脱水症状を起こしたりしているようなときは様子を見て下痢止めを使用することもあります。
では、下痢に使える代表的な市販薬について見ていきましょう。自分の下痢が「止めていい下痢」なのか「止めないほうがいい下痢」なのかを見極めて薬を選ぶことが大切です。
下痢止めのなかでも認知度が高い製品として知られています。ロートエキスが腸の過剰な動きを止め、タンニン散ベルベリンが腸の炎症を抑えたり腸内の水分量を減らしたりしてくれる薬です。水なしで使えるため、いざというときでもさっと服用できます。
成分(1回量中) | ・ロートエキス3倍散 60mg ・タンニン散ベルベリン 100mg |
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剤形 | 錠剤(水なしで服用できる) |
服用できる年齢 | 15歳以上 |
腸の動きを止めるかどうか | 止める |
トメダインコーワ フィルムは、下痢止めのなかでは珍しいフィルムタイプの薬です。水なしで服用できます。主成分は、腸の動きを強力に止めるといわれているロペラミドです。
突然の下痢のために常備しておくとなにかと役立つでしょう。
成分(2枚中量中) | ロペラミド 1.0mg |
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剤形 | フィルム |
服用できる年齢 | 15歳以上 |
腸の動きを止めるかどうか | 止める |
5歳以上から服用できる下痢止めです。食べすぎやお腹の冷えによる下痢にあると便利でしょう。ロートエキスが腸の過剰な動きを止め、タンニン散ベルベリンが炎症を抑えたり水分量を調節したりしてくれます。子どもでも服用しやすい、ピーチ味です。
成分(1錠中) | ロートエキス3倍散 20mg タンニン散ベルベリン 33.3mg |
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剤形 | 錠剤(水なしで服用できる) |
服用できる年齢 | 5歳以上 |
腸の動きを止めるかどうか | 止める |
成分(1日最大服用量中) | 日局木クレオソート 400mg 日局アセンヤク末 200mg 日局オウバク末 300mg 日局カンゾウ末 150mg チンピ末 300mg |
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剤形 | 丸剤 |
服用できる年齢 | 5歳以上 |
腸の動きを止めるかどうか | 止めない |
腸内環境を整える乳酸菌が主成分の薬です。下痢に対して即効性はありませんが、副作用がほとんどなく、感染性の下痢の症状をやわらげる効果があります。下痢にも便秘にも使用できるため、腸内環境が乱れがちな方にもぴったりです。
成分(15歳以上の1日服用量中) | コンク・ビフィズス菌末 18mg コンク・フェーカリス菌末 18mg コンク・アシドフィルス菌末 18mg |
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剤形 | 錠剤 |
服用できる年齢 | 5歳以上 |
腸の動きを止めるかどうか | 止めない |
下痢が続くと、体内の水分がどんどん抜けていきます。脱水症状になると、手足がしびれたりふらついたりなどの症状が出てくるため水分補給がとても大切です。
脱水症状の予防には、スポーツドリンクを飲むとよいでしょう。下痢で失われやすい電解質も配合されているので、効率よく水分補給ができます。
すでに脱水の症状が見られるようでしたら、経口補水液を選んでください。スポーツドリンクよりも電解質の吸収率が高くさらに効率のよい水分補給ができます。
口からの水分補給が難しかったり、何か口にするとすぐに下してしまったりするような場合は、点滴をしたほうがよい場合もあるので早めに医療機関を受診してください。
便に血が混じっている場合は、感染症や消化管出血を起こしていることがあります。便が黒い場合も出血の恐れがあるため、できるだけ早めに医療機関を受診してください。
歩いたり咳をしたりすることで腹痛が強まる場合は、虫垂炎や腹膜炎などの可能性があります。体のだるさやしびれ、ふらつきなど脱水症状がすでに見られる場合もすぐに受診するようにしてください。
最後に、下痢に関してよく聞かれる質問にお答えします。
細菌やウイルスが原因の下痢には、正露丸や新ビオフェルミンSのように腸の動きを止めない薬を使いましょう。腸の動きを止めてしまうと、症状が長引く可能性があります。下痢止めは一時的に症状を抑えるだけのものなので、無理に下痢止めを使う必要はありません。
どうしてもつらいときや、脱水症状の予防に使いましょう。便が黒かったり、歩くと痛みが増したりするような腹痛がある場合は、早めの治療が必要になるのでできるだけすぐに医療機関を受診してください。
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