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これこそ生理的な脳の働きに勝る『快楽』を優先する飽食の原因ではないでしょうか?
食べ過ぎだと感じても、食べることが止められないのは何故なのか?
「食べ過ぎている人は、あまりに飽食過ぎて、満腹中枢が上手く作用しなくなっているのかもしれないので、食べる時間を見直して、少しゆっくり食べるようにしてみてください。」という事を書きました。
食欲と言う機能はとても大事で、これがなくなると生命が維持できなくなるという事も書きました。
認知症で食べることを忘れてしまうと、強制的に経管栄養や輸液で栄養補給をしなくてはならなくなります。それは当事者にとってはとても苦痛なものになってしまいます。
先日、孫の『お食い初め』のお祝いをしました。遠方でコロナ禍でもあり100日目にして初めて会いましたが、毎日のように送られてきた何十枚という写真を連続して見ると成長のめざましさが一目瞭然。3か月で体重は倍になり、身長は10cmも伸びるのですから、考えてみたら驚くばかりです。体重3㎏の赤ちゃんはおよそ1日に500㏄ものミルクを飲むようです。
そういえば夜、昼構わず泣いて、おっぱいに吸いついていたのを思い出します。1年後には10㎏位(約3倍)の体重になって歩き出すのですから。ミルクを欲しがる泣き声を、何とも頼もしい思いで聞きました。
この頃の赤ちゃんは成人の3倍ものカロリーを摂っているようです。
乳児期の赤ちゃんの体重はカウプ指数(体重g÷身長cm²×10)により判定します。13未満をやせ、13~15をやせ傾向、15~18を正常、18~20を肥満傾向、20以上を肥満とします。しかし乳児の場合は体重の77%が水分なので、ミルクを減らしたり減量を考える必要はありません。
しかし、幼児期の肥満は活動量が増えれば解消することが多いですが、学童期になっても肥満が続いている場合は解消しにくく、成人期の肥満に移行する場合が多いので、食習慣や生活のリズムの乱れなどを見直してみましょう。子供の肥満は家庭の食事や生活習慣による場合が多いので、家族全体で生活改善に取り組みましょう。
食欲を抑えられなくて、つい食べ過ぎてしまい肥満になった、お腹が出てきたという肥満と健康に障害をもたらす肥満症は分けて考えなければいけません。
医学的に治療(減量)しなければいけない肥満症の診断基準が決められています。これはBMI(体重㎏÷身長m²)25以上を肥満症として、肥満が健康に障害があるかどうかで分類されています。障害がある場合は、肥満状態を解消する努力をしてください。見た目だけの問題ではないので、太鼓腹を叩いて笑ってはいられません。昨今の腹が突き出た男性や首が無くなるほど太ってしまった女性を見ると、「このままではまずいよ」と声をかけたくなります。
そこで、今回は肥満のリスクをしっかり認識していただこうと思います。
これらの健康障害を回避するためにも、まず現体重からの減量を目指してください。BMI25~35までの肥満症ではまず3%以上の減量目標を設定して減量を始めてください。BMI35以上の高度肥満症では5%~10%の目標を定めます(この場合は合併する健康障害に応じて目標を調整する)。高度肥満症では外科手術という方法もありますが、既に合併する疾患がありなかなか難しいようです。
上記のような健康障害をもっと皆さんが意識して、『別腹』という発想からなる『快楽』を優先するのではなく摂食中枢と満腹中枢が上手く働くように、なるべく時間をかけてしっかり食事をしましょう。
ただ、食事の過剰摂取ばかりが原因ではなく次のような症候性肥満があります。
食欲と言うのは胃の働きだけではなく、脳の視床下部にある摂食中枢と満腹中枢によって調整されていることが分かっています。摂食中枢が働くと食欲が起こり、満腹中枢が働くと食欲は収まります。
前回でも書きましたが、代謝に関わる消化液や酵素は分泌リズムを作っていて、これを無視した生活は健康を害することになります。例えば夜間にたくさん分泌されるという成長ホルモンは脂肪合成抑制作用を持ち、肥満防止と体重調整効果が期待されます。一方、消化機能のピークを過ぎた深夜の時間帯に脂肪を多く含む食品を食べると、脂肪合成が亢進され肥満の原因になります。
これらのことを知っていれば生活習慣を整えるだけで、肥満を解消できる場合もあります。
次回はいろいろな場合を想定して、『食欲』を理性で抑える肥満解消の方法を考えてみたいと思います。
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