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食事をつくりましょう!

2022/02/24

食は自分の体を養う基です。老いも若きも男性も女性も、食事を自分で準備できるようにしませんか?

食事はどれくらい自分で、準備できていますか?自分のエネルギーのもとくらい自分で作りたいと思いませんか?とても忙しい日でも、面倒くさがり屋さんでも作る気さえあれば、どうにか作れるものです。

先ず、何にも食材がなくては始まりません。

主食になる米・パン・麺類などを用意しましょう。糖質オフで主食は食べませんという方もおられますが、すぐにエネルギー源になる糖質も大切です。どうしてもダイエットを!という方は少し量を加減してみましょう。

いつでも食事の用意ができるようにするには、炊きあがった米飯を温かいうちに1食分づつラップで包んで冷凍庫へ保存しておきます。パンも1切れづつラップに包んで冷凍庫に保存すれば何時でも食事の用意ができます。

次に主菜となる副食(おかず)ですが、この『おかず』という言葉は安土桃山時代から使われている言葉のようで、『御数』という意味からきていて、主食に取り合わせるものの意味のようです。

『おかず』の数をそろえるのは大変ですから、今回は誰でも簡単にできて、たんぱく質もビタミン,ミネラル、食物繊維までそろう汁物にしたいと思います。簡単に言えば具だくさんの汁物です。汁物を一品作るだけで、おかずを作ったことにしようというものです。

これなら誰でもできそうでしょう?
そのためには、本来の汁とは違うので、先に最低限の決め事をしたいと思います。

その1

メインとなるおかずなので、手のひらサイズ80g~100gのたんぱく質を必ず加える。

その2

野菜を100g以上加える。山盛りだと200g位になります。

その3

かさが増える分濃い味にすると食べにくいし、主食をたくさん食べることになるので、ちょっと物足りないと思うくらいのうす味にします。食塩量は1食で2g以下です。
Point.1

主食になるたんぱく質を主に含む食材を、一品でも、二品合わせてでも手のひらサイズの量を用意します。

Point.2

汁物は野菜を加熱することができますので、両手に山盛りの野菜を入れましょう。

簡単具だくさんの汁物

材料(例)

蒸し大豆 100g
鶏むね肉 100g
玉ねぎ、キャベツ、カリフラワー、人参、ピーマン等 計400g

2人分の分量です。
鶏肉や豚肉ばかりを使っても良いし、なければソーセージなどをコロコロ入れても良い味が出ます。又、鮭の切り身などでもおいしいスープができます。
今回はカレー味にしてみましたが、牛乳を加えたり、トマトの水煮缶やみそ味でも良いでしょう。

  • 野菜が隠れるまで水を加え、だしはコンソメを入れます。20分位煮込み、カレー粉で味を調えれば出来上がり。

  • 冷凍していたパンをこんがり焼いて、プチトマトと伊予柑を添えてみました。 夕食に食べましたが、スープの野菜が多くて、見た目よりはずっと満足感があります。 もちろん、満足感がないと思われる方は、生野菜のサラダやパンの上にチーズなどを載せても良いでしょう。

玉ねぎ、キャベツ、白菜、人参など日持ちのする野菜と卵を冷蔵庫に用意しておいて、冷凍庫には鶏肉、豚肉、カットされたシーフード、また我が家では魚の缶詰類や蒸し煮の大豆をいつも何袋か常備しています。もちろん乾物類もあるとレパートリーが広がります。

メイン料理を仕事帰りに買ってきて、スープのみ作るだけでもとても素敵な食事になるし、バランスの良いメニューになります。それに何より節約になります。

今回は汁物を作ってみましたが、次回も時短でできるメインの一皿料理を作ってみたいと思います。

コラムニスト

管理栄養士  伊藤 教子 

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。

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