広島の頼れる病院・クリニック、ドクターを探すならファミリードクター |
病院・クリニック 3,953件掲載中! (2022年08月10日現在)

かしこい子に育ってほしいなら、勉強より前に非認知能力を

2022/07/25

いつの時代の親も、わが子にはしっかり勉強をがんばって、やりたい仕事に就いて活躍してほしいと願うものですよね。

しかし、それにはもちろん勉強も大切ですが、テストの点数と同じくらい、またはもっと大切な、ある「力」が必要だと近頃では言われています。

その力のことを「非認知能力」といいますが、皆さんは聞いたことはあるでしょうか?

非認知能力とはどんな力?

日本では、長い間、テストの点数や受験の合否などが「かしこさ」の指標とされてきました。

こういった点数や知能指数など数字で示せる能力のことを「認知能力」といいます。

それに対して「非認知能力」は数値で表せない力をさし、いま各国で「これからの時代を生き抜くのに欠かせない力」として注目されています。

具体的には次のような力があげられます。

  • 自分を大切にできる力=自尊心、自己肯定感、自信など
  • がんばれる力=チャレンジ精神、目標達成力、自立心、自己コントロール力など
  • 人とかかわる力=協調性、共感力、思いやりなど

どれも、ぜひ子供たちに身につけてほしい力ではないでしょうか。

子供時代はもちろんのこと、大人になって職に就いたり結婚・出産したりする時にも、上記のような力が身についていたほうが明らかに幸せに生きられそうですよね。

また非認知能力が伸びれば呼応するように認知能力も伸びていくことが分かっています。

勉強をがんばってほしいなら、その土台となる非認知能力を先にしっかり伸ばしてあげるといいのですね。

園や学校ではどうしているの?

こういった非認知能力は、大人になっても高めることはもちろん可能です。

しかし、もっとも効果的なのはやはり幼稚園や保育園に通っている年頃の子供たちに、一生使える生き抜く力を身につけさせてあげることではないでしょうか。

実際に、最近は多くの幼稚園・保育園でも非認知能力を意識した取り組みを行っているといいます。

例えば、カラフルな花を集めて水に入れてつぶす「色水あそび」の場面では、先生や保育士さんはどの花がどこに咲いているのか分かっていても、あえて口を出さずに見守ります。

すると子供たちは、近所の畑仕事をしている人に花の咲いている場所をたずねるなど、自分たちで解決しようと動き始めるそう。

同じく小学校でも、全国の学校での授業内容のベースとなる「学習指導要領」に、2017年からは「非認知的能力の重要性」という言葉があたらしく組み込まれています。

岡山県のある小学校では、オリジナルキャラクターの視点で「得意なことと苦手なことを把握する」「1人1人の違いを認める」「苦手なこともあきらめずにチャレンジする」といった子供たちの姿を発見していく……という取り組みをしていて、自分らしさを大切にしながら、仲間とも協力できる「非認知能力」が伸びているそうです。

参考

家庭で非認知能力を高めるには

子供たちが、将来、自分らしくいきいきと生きていくためにぜひ身につけてほしい「非認知能力」。

家庭でママやパパが子供たちのために何かできることはあるでしょうか?

過去に行われた「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」にともなうアンケート調査によれば、非認知能力が高い子供たちの家庭では、共通して以下のようなことをしていたというのが分かっています。

  • 子供は朝ごはんを毎日家族と食べている
  • 子供はスポーツや楽器・趣味など、夢中になれるものがある
  • 親が地域の活動やボランティアなどに積極的である
  • 子供があきらめずにがんばる姿を親が応援している

私立小・中学校受験などは、残念ながら家庭の経済力や居住地によって、お受験教室に通えなかったり、受験そのものの機会が得られなかったりするかもしれません。

でも、上記のような内容なら、無理なく家庭でできそうですよね。

また、非認知能力の地盤となるのはやはり「自分が自分を好きでいられる」という感覚ではないでしょうか。

小さい子にその感覚を持たせてあげられるのは、やはりママやパパなど身近な大人です。

その子のやりたいことを否定せず、先回りしないで失敗も見守り、成功したら一緒に大喜びする……それだけでも十分に子供の非認知能力は伸びていくはずですよ。

 コラムニスト紹介

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 


私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

【経歴・資格・所属学会】
英文科大学卒業後、大手旅行代理店で企画・海外旅行添乗などを担当。
結婚・出産で退職後、フリーランスライターとして活動開始。
育児のかたわら、ライターと兼業で幅広い業界で働く。
2018年に独立。出版社育児メディアやライフスタイルメディアを中心に連載を多数持ち、育児ポータルサイト悩み相談コーナーの回答も担当。
NPO法人日本子育てアドバイザー協会「認定子育てアドバイザー」。

 ランダム記事

column/btn_column_page
トップ