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【STEP UP!】子供のおもちゃ、お片付けスピードアップのコツ

2021/04/15

子供の成長に伴ってどんどん増えていくおもちゃ。

親が買ったもの以外にも、プレゼントやお下がりでいただいたり、男の子と女の子のきょうだいで種類が異なったりで、子供が遊び始めるとリビングや子供部屋は毎日おもちゃだらけ・・・というご家庭も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、先輩ママの失敗談やアドバイスをもとに、子供のおもちゃの片付けがもっとスムーズにできるコツを年齢別に紹介します。

1~2歳のおもちゃの片付けのポイント

赤ちゃんを卒業したばかりの1歳台では、まだ1人では片付けは難しいですよね。

だからといって、一切声をかけずに大人だけでさっさと片付けてしまわないのが、この先、スムーズにお片付けができるようになるポイントです。

Yさん(3歳のお子さんのママ)は、1歳当時を振り返り、こんな経験談を聞かせてくれました。

「いつも、子供が昼寝している時間にパパッと片付けていたんです。起きているとすぐまたおもちゃを出しちゃうし、目覚めたときにいつもきれいな部屋にリセットされていたら、これが理想的な状態だって覚えられるかなと思って」

お子さんが3歳に近付きお昼寝が減ったので、そろそろお片付けを教えようとしたYさんですが、

「それまで遊んだら最後は片付けるという習慣がなかったため、片付けておやつにしようねと言っても、そのままおやつに向かおうとしてしまい…習慣づくまでかなり時間がかかりました」

とのことでした。

1歳~2歳の子供には、今後の練習のつもりで、手を添えておもちゃを1個だけ箱に入れるなど、少しずつお片付けを体験させてあげるのがおすすめです。

3~6歳のおもちゃの片付けはこんな工夫を

3歳頃からは、決まった場所に戻すという作業自体は、ほとんどの子ができるようになりますが、まだ先の見通しを立てて行動するのが難しい年頃です。

そこで「もうすぐお片付けだよ~」と声をかけたり、お片付け専用の音楽をスマホで流して気分を切り替えたり、時間管理のサポートをしてあげましょう。

思考力もついてくるため、「片付いていると欲しいモノがすぐ見つかる」「遊ぶスペースが増える」などのメリットを伝えて納得させるのも効果的です。

先輩ママたちからは、こんな方法でうまくいった!というコツも。

「おもちゃの種類ごとにボックスに入れるのは皆さんやっていると思いますが、中身が子供でもパッと分かるようにラベルをつけておくのがおすすめです!まだ字が読めないときは、絵や写真を貼るといいですよ。私はスマホでおもちゃの写真を撮って、コンビニでまとめてプリントしてました」

(Kさん・5歳と2歳のお子さんのママ)
「漠然とお片付けしてね!じゃなく、積み木は白い箱に入れてね、などと具体的に伝えていました。うちの子は、積み木は何色の箱でしょうかー?とクイズ形式にするのも喜んでいましたよ」

(Eさん・6歳のお子さんのママ)

小学生のお片付けはこれでスピードアップ

小学校低学年からは、お片付け自体は1人でできるようになります。

しかし小学校では宿題があり、友達付き合いも広がるため、家では思いのほか疲れていることもあるでしょう。お片付けタイムにはできる限り一緒に付き合ってあげたいですね。

小学校ママの体験談も参考にしてみて下さい

「息子が低学年の頃は、片付け始めても途中でまた遊び出したり、ふざけたりしてなかなか進まないのでイライラすることも…でも、まずは子供1人でスタートし、5分ほど私はガマン。その後、それじゃあ手伝うね!としていました。そのうち1人でできる時間が増えてきましたよ」

(Mさん・5年生のお子さんのママ)
「学校の工作で作った作品は、しばらくはおもちゃとして活躍することも多いですが、やはり壊れやすいので、いつのまにかおもちゃ箱の隅でゴミと化していることも…。持ち帰ったらきれいなうちに写真を撮っておき、壊れたら割り切って処分するとすっきり」

(Tさん・3年生のお子さんのママ)

おわりに

子育て中の毎日はとても忙しいので、やっとおもちゃが片付いた!と思ったら

「さあ、ご飯にしようね!」
「次はお風呂入らなきゃ」

と少しでも先へ先へと進めたくなりますよね。

でも、ぜひ、最後のひとこととして

「わあ、きれいになって気持ちいいね!」
「片付けたらすごくすっきりしたね!」

を忘れないで。

この一言で、子供もきっと、また次もお片付けしようと思ってくれるに違いありません。

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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