4月はピカピカの小学校一年生が入学する季節。親御さんとお子さんにとっても大きく環境が変わる時期です。
「給食ちゃんと食べられるかな」
「新しいお友だちとうまくやれるかな」
親御さんが気になることはたくさんあると思いますが、やはり学習面ではじめての授業についていけるかどうかは特に心配なところではないでしょうか。
なかでも、入学前のお子さんのママ・パパがよく疑問を持つのが「ひらがなの読み書きはできるようにしておくべき?」という件。
そこで今回は、公立小学校では入学時の「ひらがな」の習得についてどう考えているのか、また家でひらがなの読み書きを教えておくべきかどうかを、先輩ママたちの体験談に基づいて解説します。
文部科学省が2017年(平成29年)に告示した「小学校学習指導要領」では「第1学年および第2学年」の内容として以下のような解説があります。
漢字は1年生で80字、2年生で160字を習うため、全国の多くの公立小学校では、1年生の1学期のうちにひらがな・カタカナをしっかりマスターするという進め方のところが多いようです。
ただ、ひらがなをていねいに教える学校と、書ける前提でサクッと進める学校でやや差があるのも事実。
入学説明会や近所のママに聞くなどして様子が分かるとベターですね。
また、必須ではなくとも、入学前に読み書きができる子は実際にはかなり多いのも事実。
Benesseが2016年に実施した調査では、年長の時点でひらがなを読める子は554名中97.2%、自分の名前をひらがなで書ける子は98.6%と、ほとんどの子が「読み」はできていると言う結果でした。
数行程度の文が書ける、つまりひらがながほぼ全て書ける子も72.4%で4人中3人という結果に。
ほとんどの子が読める、名前を書ける…と聞くと、小学校の授業についていくためには、家や幼児教室でひらがなを教えなくてはいけないの?と不安になってしまいますよね。
そこで、小学生のお子さんがいる先輩ママ50人に「入学前にお子さんにひらがなの読み書きを教えましたか?」とアンケートをとり、その理由も聞いてみました。
まず、入学前に子どもにひらがなの読み書きを教えた人は50人中36人と、約3分の2。やはり多数派のようです。
しかし、その理由は人それぞれでした。
いっぽう、あえてひらがなを教えなかった1/3の人はなぜそうしたのでしょうか?また小学校に入学後は読み書きで苦労しなかったのか聞いてみました。
先輩ママの声をまとめると、小学校入学時点でひらがなが書けるようになっている必要はあまりなく、「だいたい読める」程度で大丈夫!という意見が大半でした。
ひらがなに興味関心の出てくる時期は、その子によって大きく異なります。
大事なのは「楽しい」という気持ちを持てること。
「周りができているから」という理由ではなく、あくまでもその子のペースで進め、無理強いしないことが大切ですね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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