インプラントはより安全な時代に


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2019/02/28

現在のチタン製歯科インプラントによる治療が始まって約50年

その歴史の中で診断技術を飛躍的に伸ばしたのがCTによる顎骨診査でありさらにそのデジタルデータはこの15年あまりで3Dシミュレーションとガイドサージェリーに発展してきたと言えます。
2000年代には世界で数々のシミュレーションソフトが開発され、日本においてもそれぞれの特徴を持って各社しのぎを削るようになってきました。

3-Dシミュレーション

CTスキャンで得た断層画像のデータから、コンピューター上で3D画像を作成し、手術のシミュレーションを行ないます。
シミュレーションでは、インプラントを埋め込む位置や角度、深さだけでなく、最終的な被せ物の形状も考慮しながら、治療計画を立案します。
このシミュレーションを行なうことにより、周囲の大切な組織を損傷しない安全な治療はもちろんのこと、機能的・審美的に優れたインプラント治療を実現します。

ガイドサージェリー

シミュレーションで立案した治療計画をもとに、インプラントを埋め込む位置や角度をガイドする器具を作製します。手術時にはガイド器具を装着し、それに沿ってインプラントを埋め込みます。手術の時間を短縮でき、安全に行う事ができます。

自身がインプラント手術に携わって10年以上が経ちますが、初期はレントゲン(2次元)のみで診断し、埋入していました。幸い、この時期にもトラブルは経験しなかったが今になって思うことは非常に危険な行為だったということです。

手術中の重篤なトラブルとしては下歯槽神経やオトガイ神経などの神経の損傷、インプラント体の上顎洞迷入や血管の損傷などがあります。(上顎洞は、顔の骨にある空洞(副鼻腔)のひとつで、頬骨と歯の間にあります)重篤なトラブルの発現頻度は定かではありませんが、日本顎顔面インプラント学会の調査では以下の報告があります。

日本顎顔面インプラント学会の報告内容

  • 対象施設:日本顎顔面インプラント学会認定施設79施設
  • 対象症例:インプラント手術関連の重篤な医療トラブル症例
  • 調査期間:2009年1月から2011年12月までの計3年間
  • 調査内容:インプラント手術関連の重篤な医療トラブルの種類

結果

  • 第1位:神経損傷:37.5%
    内訳 下歯槽神経損傷:74%、オトガイ神経損傷:23%
       眼窩下神経損傷:2%、舌神経損傷:1%
  • 第2位:骨を突き抜けて上顎洞内にインプラントが迷入:15.0%
  • 第3位:術後、上顎洞に感染が起こる:14.5%

これらのトラブルはいずれも術前の診断が不足し発生しているものがほとんどであり、CTによる顎骨診査、3Dシミュレーションとガイドサージェリーを用いてインプラント手術を行う事で、神経、血管などを損傷させず、これらのトラブルは回避できます。

  • カテゴリー:歯科 
  • #インプラント#ガイドサージェリー#シミュレーション

 コラムニスト紹介

かみなか歯科 理事長  上中 茂晴 


大阪で10年間勤務し最先端の技術を学び、郊外でも最新の治療を提供すべく地域密着型の治療を提供しています。
● 拡大鏡、歯科用顕微鏡を用いて7倍から20倍に拡大した視野のなか行う精密治療
● CTも用いた3次元診断
● 歯科麻酔医による全身管理の元、安全に行う外科処置
の3つの特徴を軸に安心、安全な治療を提供しております。
また、歯周病で失われた骨を再生させる再生療法にも力を入れており、歯の温存に努めております。

【経歴・資格・所属学会】
広島大学付属高等学校、広島大学歯学部卒業
医療法人小室会小室歯科難波診療所 入職。 医長、矯正長、副院長を歴任。
2015年10月にかみなか歯科開院。

■所属学会
国際口腔インプラント学会
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
臨床歯周病学会
日本顎咬合学会

■講習会
JIADS ぺリオアドバンスコース(歯周病・インプラント・再生療法)
5-D Japan アドバンスコース (歯周病・歯内療法・歯牙移植・審美・インプラント・再生療法)
GPOレギュラーコース(矯正)

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