「夫の仕事がハードで出産前後を夫婦だけで乗り切るのが難しい」「上の子を見てくれる人がいない」などで、ママの身体が回復するまで実家に滞在する「里帰り出産」。
2020年はコロナ禍で感染拡大地域からの里帰り出産をできるだけ控えるように要請もありましたが、さまざまな事情でやむを得ず里帰り出産を選択する人もいるかと思います。
そこで今回は、里帰り出産したママたちへのアンケートや体験談を参考に、里帰りはどのくらいの期間がおすすめなのか、里帰りしないで乗り切れるのかなどを考えてみました。
筆者が、2019年に100人のママ・パパを対象に行ったアンケートでは、「里帰り出産をした」という人は全体の65%でした。
里帰りを決めたのは、
などがおもな理由です。
里帰りをした時期は、多い順に
となりました。
それぞれの理由としては、
などが挙げられます。
いっぽう、産後どのくらいで自宅に戻ったのかをたずねてみると、
と、「産後1ヶ月」という人が圧倒的でした。
これは、ママの身体が回復する時期であるのに加え、1ヶ月健診までは里帰り先の産院で受ける人が多いためと考えられます。
反対に「1ヶ月を予定していたが、帝王切開後に思ったより身体の回復が思わしくないので、大事を取って1ヶ月半にした」という声もありました。
そのほか、2~3週間と比較的短期間で自宅に戻った人は、
と、家事育児のサポートを期待できる人が多かったようです。
また少数ですが、中には
とやむなく予定を切り上げた人もいました。
2020年からは新型コロナウイルス流行の影響で里帰り出産を断念した人が増えました。
しかし、それ以前から「もともと里帰りをするつもりはなかった」という人もいます。
などがあります。
また、
という声もありました。
もちろん、ママの身体が回復していないのに無理をするのは禁物ですが、新生時期に赤ちゃんと過ごすことで、その後の父親の育児参加が積極的になるという報告もあります。
まずは職場に、2~3週間でも育休が取れないか、ぜひ掛け合ってみてはどうでしょうか。
アンケートや体験談を振り返ってみると、里帰り出産をするかしないか、期間はいつからいつまでか…を決める要素は、次の3つに集約されるようです。
「いつからいつまで」という唯一の正解はありませんが、まずは「わが家の事情」に優先順位をつけて夫婦で話し合い、ベストな里帰りの時期を決められるといいですね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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