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唾液腺炎 | 症状から調べる | ファミリードクター

唾液腺炎

唾液を作る器官に何かの原因のよって炎症が起きることを唾液腺炎と言います。唾液腺炎とは、唾液腺の細菌感染症であり結石による閉塞や分泌低下を原因としている病気です。

唾液腺炎の原因

唾液腺炎は通常は、唾液の分泌低下で起こることが多いですが原因なしでも発生することもあります。大唾液腺は耳下腺や顎下腺、舌下腺の3箇所ありますが、耳下腺が最も多く好発し、50代から60代で慢性の口腔乾燥症の患者様やシェーグレン症候群の患者様、食欲不振の若い方でもよく発症します。

耳下腺の炎症は、口腔への放射線や甲状腺に対するヨード療法を受けていても、発症することがあります。痛みや腫れの要因としてウイルスの感染や免疫異常といった様々な原因を調べて治療していきます。ウイルスや細菌の感染で腫れたり、唾石症という唾液を出す管に石が詰まって起こる場合があります。どちらも全身の抵抗力が落ちている時や水分が不足しているときに発症します。

唾液腺炎の症状

慢性的な口の中の乾きや発熱、寒気に唾液の減少といった症状が現れます。食事の時に唾液が多く出ると痛みが強くなることもあります。唾液腺には石が出来ることがあり、これが唾液腺に詰まると痛みが伴います。口の中にいる細菌が唾液腺の中に入り込み感染の原因となることもあります。腫れている部分の触診や視診、血液検査やCT、超音波といった画像検査で診断します。

おたふく風邪も唾液腺炎の一つですが、流行性耳下腺炎が正式名称となり腫れが起きる場所によって名前が変わります。これらの症状で心配の方は内科や耳鼻科、口腔外科をお早めに受診下さい。

唾液腺炎の治療と予防

唾液腺炎の治療

殺菌性のうがい薬など口腔内を清潔に保ちながら抗生剤や抗炎症薬、解熱鎮痛剤を投与します。慢性の場合で口腔内の乾燥が強く不快な場合は、うがい薬や人工唾液を使って治療することもあります。急性の炎症が落ち着き次第唾石といった治療の必要がある病気の治療を行います。症状が悪化すると膿を出すための手術が必要となりますので、早めに専門医に診療しても貰い酷くなる前に治療を始めましょう。

唾液腺炎の予防

十分な水分補給を摂取し、お口を清潔に保つために洗口液や歯磨きを丁寧に行いましょう。普段唾液の分泌を助ける梅干しやレモン、飴玉を摂ることにより口が唾液で洗い流されて綺麗な状態を維持できます。唾液腺のある辺りを外側から丁寧に優しくマッサージするのも効果が期待できます。

この記事の監修

なないろ歯科クリニック 院長佐々木 博昭

なないろ歯科クリニック院長の佐々木博昭です。
私自身、子供の頃から歯医者が苦手でした。少し痛がりなところもあり、こうやって歯科に携わることがなければずっと歯医者から足が遠のいていたかもしれません。
そんな私が創りたい歯科医院、それは「私たち自身が受診したい歯科医院」です。歯医者嫌いなあなたに歯医者を好きになってもらうことを真剣に考えています。患者さんの「歯医者=痛い・怖い」というイメージを少しでもなくしていけるように、そして患者さんが少しでも歯科治療を受けやすくなるように無痛治療を日々探究しています。
そして常に患者さんの立場に立ち、分かりやすい説明と、優しく丁寧な診療のご提供に全力を尽くします。
お口の健康や治療について不安に思うこと、またお気づきのことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

【経歴・資格・所属学会】

1993年 府中町立府中南小学校卒業
1996年 広島私立修道中学校卒業
1999年 広島私立修道高等学校卒業/広島大学歯学部入学
2005年 広島大学歯学部卒業/医療法人森田会平和通り歯科口腔外科勤務
2010年 医療法人社団やまもと歯科医院勤務
2013年 なないろ歯科クリニック開院

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