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クッシング症候群 | 症状から調べる | ファミリードクター

クッシング症候群

クッシング症候群の原因

クッシング症候群は、脳下垂体腫瘍や副腎腫瘍などからのホルモン産生が原因で副腎皮質ステロイドホルモン(コルチゾールなど)が過剰となることにより様々な症状が起こる症候群である。
コルチゾールは、身体の機能を調整する大切な役割があるため、分泌量が多くても少なくても、何らかの症状が出ます。

クッシング症候群の症状

クッシング症候群は、血中の副腎皮質ステロイドホルモンが過剰に産生されることによる満月様顔貌や、脂肪が肩に蓄積してしまう野牛肩、中心性肥満、皮膚が薄くなり(菲薄化)赤色の筋が皮膚に現れる(腹部赤色皮膚線条)、体幹付近の筋肉が衰えてしまう(近位筋の筋力低下)など見られます。

進行すると、疲れ易くなり、感染症に対する抵抗力が下がってしまうことも特徴の一つです。敗血症など感染症が重篤化する場合もあります。その他高血圧・骨粗しょう症・月経異常・鬱症状・耐糖能異常、電解質異常等の合併症を引き起こします。
また、小児例では、成長障害や肥満などで発見される場合もあります。

また、アンドロゲン(男性ホルモン)といった他のステロイドホルモン分泌増加を合併する場合もあり、女性の中にはひげが生えたり、体毛が濃くなったり、髪の毛が薄くなったりします。(男性化徴候)

クッシング症候群の治療と予防

クッシング症候群の治療は、分泌過多の原因となる下垂体の腫瘍または、副腎腫瘍などを手術によって摘出することが最適な治療法となります。下垂体腺腫を摘出した後は、暫くの間、コルチゾールの量が低下するためホルモン薬を内服します。コルチゾールの量は、およそ半年から1年で正常値に戻ることが多いです。しかし、コルチゾールの分泌量が長期で不十分となり補充が必要となることがあります。

手術による摘出が出来ない場合は、放射線療法や薬物療法が行われます。

この記事の監修

みやがわ小児科医院 院長宮河 真一郎

当院は私の父である院長 宮河 定が1966年1月に廿日市市本町に小児科医院を開業し、廿日市で小児の地域医療にたずさわってまいりました。2015年夏より私 宮河真一郎が加わり引き続き廿日市地区、広島西地区において皆様の手助けになりますよう頑張って参りますのでよろしくお願いいたします。

私は廿日市出身(廿日市小学校・中学校卒業)、広島の高校を経て愛媛で医学を学び、広島の地で小児医療に関わって参りました。これまでは大学病院をはじめとしたいわゆる入院設備のある病院で勤務し様々な病気を経験させていただきました。たくさんの患者さん、そしてご家族との出会いがあり、貴重な経験と多くのことを学ばせていただきました。これからはこの経験を生かして、さらに未来を背負った子どもたちとそのご家族のために長く地に足をつけてサポートさせていただけたらと思っております。

【経歴・資格・所属学会】

※経歴

廿日市小学校 廿日市中学校卒業 広島城北高校
平成 3年愛媛大学医学部 卒業
平成 3年広島大学小児科 入局
平成 4年広島赤十字原爆病院 小児科
平成 6年至誠会梅田病院小児科勤務
平成 7年県立広島病院 小児科、新生児科
平成 8年広島大学 勤務 医員、助手、病棟医長
平成18年国立行政法人 独立行政法人呉医療センター小児科 医長、科長
平成27年宮河小児科医院 勤務

[免許]
医師免許 337546号 医学博士
日本小児科学会認定医/専門医
認定小児科指導医
地域総合小児医療認定医

[所属学会]
小児内分泌学会 評議員、日本糖尿病学会、日本マススクリーニング学会、日本新生児成育医学会、周産期新生児学会、日本小児感染免疫学会、日本小児科医会

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