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リンパ節炎 | 症状から調べる | ファミリードクター

リンパ節炎

リンパ節炎は、病原体(細菌、ウイルスなど)の感染によってリンパ節に炎症を起こした状態のことです。リンパ節の腫れや痛みが見られる他、発熱や倦怠感といった症状が現れることもあります。病変が多数のリンパ節に広がる場合もあれば、一部分のリンパ節にとどまる場合もあります。

原因

リンパ節炎は、ウイルス・細菌・真菌・原虫などの病原体に感染することによって起こります。EBウイルス、溶連菌、結核菌など、リンパ節炎を引き起こした病原体を確定診断できる場合もありますが、特定されないこともよくあります。

症状

リンパ節炎の症状は、炎症の起きたリンパ節が腫れることです。また、腫れたリンパ節には通常痛み(自発痛あるいは圧痛)を伴います。倦怠感、発熱、食欲不振などの全身症状を伴うこともあります。
リンパ節の腫れる部位は、病原体侵入部位の近くに限局すること(例えば咽頭炎や虫歯に伴い頚部リンパ節のみ腫れること)が多いですが、全身性の場合もあります。

検査・診断

通常、リンパ節炎は症状から診断できます。その上で、病歴や診察、血液検査などによって原因を明らかにしていきます。原因がはっきりしない場合には、リンパ節の組織を採取して顕微鏡で観察する病理検査が行われることもあります。リンパ節炎以外に、がんの転移や自己免疫疾患などによってもリンパ節の腫れが起こりますので、医療機関での診察を受けることが大切です。

治療・予防

リンパ節炎の治療は、炎症を起こしている原因となっている病原体によって異なります。細菌の場合は抗菌薬の使用、ウイルスの場合は主に対症療法(痛みや発熱に対する解熱鎮痛剤など)を行います。
膿瘍になっている場合には外科的に膿を排出する必要があります。
リンパ節炎は、細菌やウイルスなどの感染によって発症するため、これらにかからないように日頃の体調管理が大切です。

この記事の監修

のだ内科ファミリークリニック 院長野田 昌昭

2018年3月に西区井口明神で「のだ内科ファミリークリニック」を開院させていただきました院長の野田昌昭と申します。
広島大学医学部を卒業後、内科・血液内科を中心に長年数多くの診療に携わってきた経験を生かし、お子さまからご年配の方までご家族で気軽に訪れて、何でも相談できる明るいクリニックを目指したいと考えております。地域のみなさまの健康をサポートする、頼れる「かかりつけ医」となれるよう努力研鑽してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【経歴・資格・所属学会】

【経歴】
昭和58年 広島大学附属高校卒業
平成元年 広島大学医学部卒業
平成8年 広島大学原医研血液内科大学院修了
平成8年 国立大竹病院 内科医師
平成10年 広島大学原医研血液内科 助手
平成10年 米国ウィスコンシン州Blood Research Institute留学
平成12年 国立大竹病院 内科医師
平成15年 社会保険広島市民病院 健康管理センター副部長
平成17年 広島市立広島市民病院 内科部長
平成25年 広島市立広島市民病院 血液内科主任部長
平成29年 草津病院 内科医師
平成30年3月 のだ内科ファミリークリニック開院

【資格】
医学博士
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本血液学会専門医・指導医
日本感染症学会専門医
日本内科学会中国支部評議員
日本血液学会中国四国支部評議員
日本医師会認定産業医
身体障害者福祉法指定医「免疫機能障害」
広島県もの忘れ・認知症相談医(オレンジドクター)
広島県がんよろず相談医

【所属学会】
日本内科学会
日本血液学会
日本感染症学会

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