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声帯ポリープ | 症状から調べる | ファミリードクター

声帯ポリープ

声帯ポリープとは、声帯に発生するこぶです。こぶができることで、声や喉に関するさまざまな症状が現れます。

声帯ポリープの原因

主な原因は、声を出し過ぎて声帯粘膜の微小血管が破綻・出血を繰り返すことで炎症が起こり、ポリープが形成されます。
そのため、職業柄よく声を出す人が発症し易いとされています。具体的には、歌手やアナウンサー、声優や教師等です。

一方で、あまり声を出さない人がいきなり大声を出して発症することもあります。

また、風邪等の病気による咳が原因になることもあります。さらに、飲酒や喫煙、水分不足等の要素が発症リスクを高める可能性があるため、注意が必要です。

声帯ポリープの症状

声帯ポリープの初期症状は、低音や高音を出しにくいと感じたり声がかすれたりすることです。声を出すときに喉に違和感が生じたり、ハスキーボイスになったりもします。
進行すると普段通りの声も出しづらくなり、日常生活にも影響が出る恐れがあります。歌手や声優といった職業の場合は、仕事にも影響するでしょう。

声帯ポリープの予防と治療

声帯ポリープの予防

無理に声を出さないことが重要です。声帯を酷使すると、炎症が起きたり悪化したりする可能性があります。ポリープができる原因を作ってしまうため、なるべく大声を出す頻度を少なくして下さい。

喉を乾燥から守ることも大切です。乾燥していると炎症が起こるリスクが高まるため、こまめな水分補給を心がけて下さい。特に、長時間声を出すときや大声を出すときには水分補給が欠かせません。

一度ポリープができた場合は、再発を予防する必要があります。誤った発声方法を続けていると、治療しても再発し易いため、できれば指導を受けて改善することをお勧めします。
風邪によって再発するケースもあるため、生活リズムを整えて風邪を引かないように気を付けましょう。

声帯ポリープの治療

一般的に、数週間声を出さないようにする沈黙療法が用いられます。必要に応じて、ステロイド薬や去痰薬等が処方されます。また、言語聴覚士から正しい発声方法の指導を受けて、症状の悪化や再発を防止することが大切です。
小さいポリープであれば、声を安静にすることで数ヶ月間で治ることもあります。

ただし、改善しない場合は手術も検討しなければなりません。基本的には、全身麻酔をかけたうえでポリープの除去手術が行われます。全身麻酔をかけられず、ポリープが小さければ局所麻酔で対応できることもあります。

この記事の監修

うした耳鼻咽喉科クリニック 院長片桐 佳明

地域の皆様に信頼していただけるクリニックを目指し平成30年10月に開院しました。
当院では患者さんの苦痛・不安をよく聞いて、病状や治療方法を丁寧に説明し、治療を進めていくことを大切にしています。
また、必要であれば近隣もしくはご希望の総合病院などにご紹介させていただきます。
めまい、いびき、睡眠時無呼吸、耳、鼻、のどに関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

【経歴・資格・所属学会】

※経歴
平成18年3月
東京医科大学医学部医学科卒業
平成18年4月
県立広島病院
平成25年7月
広島大学医学部附属病院
平成27年6月
JA尾道総合病院
平成30年4月
堀病院
平成30年10月
うした耳鼻咽喉科クリニック開院

※資格
医学博士
日本耳鼻咽喉科学会 専門医
身体障害者福祉法指定医師
日本めまい平衡医学会 めまい相談医

※所属学会
日本耳鼻咽喉科学会
日本めまい平衡医学会

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