整形外科・リハビリテーション科のスペシャリストとして豊富な経験に基づいた質の高い医療を提供
- まずは医師になろうと思われた経緯をお聞かせください。もともと歯科医の長男として育ちました。手先が器用であったと勝手に確信し、当初は親の跡を継いで歯科医を目指そうとも思いましたが、もっと広い視野で医療に従事したいと思い、医学部を志しました。叔父たちも医師であったことが大きく影響したと思います。順天堂大学に進み、卒業後は広島大学整形外科学教室に入局しました。学生時代は体育学部生と一緒の寮生活を経験し、運動器の重要性に気づかされました。その時、整形外科の仕事を生涯の仕事にしようと決めました。
広島大学整形外科入局後は、現在広島大学長である越智光夫先生のご指導のもと、膝関節外科を中心に仕事をしてまいりました。広島大学病院、マツダ病院、県立広島病院を始めとして、他勤務した病院でも関節外科を中心に仕事をさせていただきました。当時一緒に仕事をさせていただいた先輩や後輩の先生は、今でも手術が必要な患者さんを安心してお任せできる素晴らしい先生方です。
- 開業にこの街を選んだ理由は何でしょうか?1999年に五日市駅前に開院しました。この地を選んだのは、もともと叔父の住居があり、比較的親しんだ土地であったことと、勤務医時代に手術患者さんの紹介を西区と佐伯区の病院から多くいただいたことが挙げられます。術後の患者さんも来院しやすいのではないかと思っておりました。また以前からJA広島総合病院で手術をさせていただいておりましたので、近くの五日市を選択しました。この地に開業して良かったと感じましたことは、近隣の様々な科の先生に助けられ、安心して医療に専念できる環境であるということです。
- 先生が診療の際に心がけていることは何ですか?整形外科は手術が主と思われるかもしれませんが、すべての症例に手術を行うわけではありません。むしろ手術を選択する方が少ないです。手術以外に治療方法がない、あるいは早めに手術した方がその後の障害予防につながる、などの場合には、患者さんに的確に説明してご理解いただくようにしています。手術適応があるかないか悩む時、患者さんがご不安な場合はその道の専門家に紹介して、患者さんご本人にとってベストと思われる方法を模索します。
クリニックに来院される方の体の不調に耳を傾け、なるべく早期に診断、治療内容を決定することを心がけています。自分の専門である関節外科だけでなく、すべての運動器の障害に対応できる知識技量を持ち続ける努力を怠らないようにしたいと思っています。今後加速する高齢者社会の到来に的確に対応できるクリニックとして、患者さんの助けになれればと思います。
- 最後に読者の皆様へメッセージをお願いします。無床整形外科クリニックとしてできる医療は限られています。ただ心地良いリハをするのではなく、運動器の不具合を持ちながらもいかにして快適な生活が送れるのか、患者さんとともに考えていきたいと思います。理学療法士、スポーツトレーナー、看護師、受付、医師すべてが患者さんのために存在しています。日域整形外科クリニックに、いつでも、なんでもご相談いただければと思います。