節約を心がけた、からだにやさしい食事です。|広島の健康・子育て情報|ファミリードクター

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節約を心がけた、からだにやさしい食事です。

節約を心がけた、からだにやさしい食事です。

2025.11.07

『やっと秋になるのかしら』と思っていたら、急に秋が押し寄せて来たみたいです。暑い夏から急な朝晩の冷え込みが自律神経の調子を乱すのか、熱を出したり、何となくしんどいという方が増えています。睡眠をしっかりとって、からだにやさしい食事をして体調を整えてください。今回は節約を心がけてみました。

(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)
(電子レンジは特記がない場合は600wです)

前回:まず、しっかり食べて、しっかり寝て規則正しい生活を取り戻しましょう。

POINT

  • 下処理に電子レンジを使用し、ご馳走づくりを簡単にしました。
  • 食材は手に入る季節感のあるものを使います。(代用できる食材を明記)
  • 調味料も手に入るもので簡単に、また代用できるものを記載しました。
  • レシピを単純にして、できる限り簡単に作れるようにしました。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

ロールキャベツ

煮込む料理がおいしくなる季節です。ご馳走だけど案外安上がりのメニューです。キャベツの大きさに合わせて、大・小サイズを調整して作ってください。

  • キャベツの葉 4枚
  • 合挽肉 150g
  • 玉ねぎのみじん切り 1/4個分
  • バター 大さじ1/2
  • 卵 1/2個
  • パン粉 適宜
  • 調味料:塩小さじ1/5、コショウ・ナツメグ少々
  • 片栗粉 適宜
  • スープの調味料:鶏ガラスープの素小さじ1/2、クリームシチューのルウ適宜、牛乳1/2カップ、水2カップ
  • ローリエ2枚
  • しめじ・冷凍インゲン各適量
  1. キャベツは一番外側を除いた大きい葉を4枚、破らないように外して、芯の厚いところをそぎ落として耐熱容器に入れ、ラップをして4分程度電子レンジで加熱して、冷ましておきます。
  2. 鍋にバターを入れて、みじん切りの玉ねぎを透き通るまで中火の弱で炒めて、冷まします。
  3. ボウルに合挽肉と2.の玉ねぎ、1/2個分のかき混ぜた卵、調味料とパン粉(量は硬さを調整しながら)をよく混ぜ合わせて、4等分して俵状にまとめておきます。
  4. まな板の上にキャベツの葉を広げ、内側を上にして薄くかたくり粉を振り、3.の合挽肉の俵を手前に置いて、キャベツをひと巻きして、折りたたむようにして右、左と内側に畳んで最後は巻き終わりに片栗粉を振って、爪楊枝で縫うように止めておきます。これを4個分作ります。
  5. ロールキャベツ4個が並ぶような大きさの鍋に水と鶏がらスープの素を加えて、ロールキャベツ、ローリエの葉を加えて加熱します。煮立ってきたらしめじとインゲンを加えて弱火にし、牛乳とクリームシチューのルウを加えて煮込みます。
  6. 深皿にロールキャベツ2個としめじ、いんげんの入ったクリームシチューを盛り付けて勧めます。

しっかり寒くなったころのキャベツの葉の方が厚くて、美味しい気がします。合挽肉を包む時にきっちり包んだ方が出来上がりがきれいになります。煮込むスープは、コンソメ味やトマト味などお好みで試してください。

ひじきと厚揚げの煮物

ひじきも国産となるとかなり高くなっているので驚きます。しっかり味を含ませるには時間がかかるので、少し多いですが、ひと袋全部煮てしまいます。

  • 長ひじき(乾燥)15g
  • 厚揚げ 1個(100g)
  • 蒸し大豆 50g
  • にんじん 3㎝
  • ごま油 大さじ1/2
  • 調味料:砂糖大さじ1、酒大さじ1、めんつゆ大さじ2と1/2
  1. 長ひじきは水洗いしたら、熱湯で2~3分茹でて、ざるに上げ食べやすい長さに切っておきます。
  2. 厚揚げは熱湯をかけて、5㎜幅で2㎝角ぐらいの食べやすい大きさに切ります。にんじんは短冊に切っておきます。
  3. 鍋にごま油を熱して、ひじきを炒め、厚揚げ、にんじん、蒸し大豆も加えて全体に油が回ったら、水1カップ(材料が浸るくらい)を加えて、調味料も加えて中火から弱火で煮ます。
  4. 10分ほど煮て、汁けがなくなってきたら火を止めて蓋をし、冷めるまで味を含ませます。

ひじきはカルシウムや鉄、ヨウ素が含まれます。油と相性が良いので、豚肉などと炒め合わせれば食わず嫌いの子供にも好評ではないでしょうか?芽ひじきのぼそぼそした食感より長ひじきの方が食べやすいように思います。

小松菜の和え物

猛暑の影響なのか、店頭に並ぶ青菜の種類が少ないように思います。緑の野菜に多いβ-カロテンは免疫機能を高めます。メニューのどこかに緑があるように意識してそろえてみましょう。

  • 小松菜 1/2把
  • ハム 薄切り2枚
  • 調味料:めんつゆ大さじ1/2、七味唐辛子少々
  1. 小松菜はよく洗って、熱湯でさっとゆでてまだ根元が少し硬い位で水に取って、3㎝長さに切り揃えます。
  2. ハムは2~3㎝に切って、1.の小松菜と合わせて、調味料で和えます。

減塩を心がけようとすると、1食で食塩2g以内にする必要があります。3品それぞれに味をつけると難しいので、塩味を薄くした分を、辛味や酸味などで補ってみましょう。

さつま芋ご飯(作りやすい分量にしています)

栗ご飯も良いですが、皮をむくのが面倒ですし、何より今年はかなり値段が高くなっています。『九里よりうまい十三里』です。

  • さつま芋 1本(100g位)
  • 米 2合(360ml)
  • 調味料:塩少々、酒大さじ2
  1. 米は炊く30分くらい前に洗って、ざるに上げておきます。
  2. さつま芋は1~1.5㎝厚さのいちょう切りかサイコロ状に切って、10分位水にさらして水を切っておきます。
  3. 炊飯器に米を入れて、分量通りの水加減をして酒の大さじ2杯分を引いて、塩と酒を入れて2.のさつま芋を加えて普通に炊きます。

さつま芋は皮付きのままの方が崩れにくいし、彩がきれいなのでさつま芋を良く洗ってひげ根などを取っておいてください。栗より甘いくらいです。

火曜日の献立

豆腐のゴマだれ

あっさりした豆腐も油を足せば、コクのある食材に代わります。なすも油と相性が良いです。オクラは彩りに。

  • 木綿豆腐 1丁(300g)
  • なす 1個(写真は白なすです)
  • オクラ 1本
  • ごま油 大さじ1
  • ゴマだれ:白すりごま 大さじ3、酒 大さじ1、砂糖 小さじ1、味噌 大さじ1/2、水 大さじ1/2
  1. 木綿豆腐はペーパータオルで2重に包んで斜めにしたまな板の上にのせて、軽い重しをのせるか、手の平でそっと押して水けを切ります。
  2. なすは縦半分に切り、横にも半分に切って、水にさらします。
  3. オクラはまな板の上で塩をまぶして、板ずりをして毛を取っておきます。硬いようなら、ラップでくるんで電子レンジで加熱します。縦半分に切っておきます。
  4. フライパンにごま油半量を引いて加熱し、豆腐を焼きます。表面に焼き色が付くまで中火の弱で焼き付けます。焼き色が付いたら裏返して、両面を焼きます。
  5. 4.のフライパンをペーパータオルで拭いて、残りのごま油を引いて、水けを拭いたなすを焼きます。表になる皮の方から焼きます。水けが出て、しんなりしてきたら裏返して蓋をして弱火でしっかり火を通します。

  6. 豆腐やなすを焼いている間に、ごまだれの材料をすり鉢に入れて擦りまぜます。器代わりになるすり鉢があると便利です。
  7. ゴマだれを擦りまぜたら、電子レンジで30秒くらい加熱してアルコールを飛ばします。
  8. 大きめの皿に焼いた豆腐となすを盛り付けて、オクラを飾って、ゴマだれを添えます。

白なすは安佐北区の狩留家地区で40年ほど前から作られている特産品です。皮は少し硬めですが、焼くと中はジューシーで食べ応えがあります。アントシアニンやポリフェノールが多く抗酸化作用に優れています。

国清汁(こくしょうじる)(翌日にも食べられる量です)

精進料理の中の『けんちん汁』は建長寺の和尚さんが考えた料理で、『国清汁』は国清寺の和尚が考えた料理だと言われています。

  • 大根 100g
  • にんじん・ごぼう 各30g
  • 干しシイタケ 2枚
  • 油あげ 1枚
  • ゴマ油 大さじ1
  • 調味料:しいたけの戻し汁、赤味噌 40g
  • 青ネギ(あれば)適宜
  1. 干しシイタケはぬるま湯につけてもどして細切りにします。大根、にんじんは皮がきれいなら皮ごといちょう切りにします。ごぼうはたわしでよく洗って、包丁の背で皮をこそげて細いものなら薄い小口切りにします。油揚げは熱湯をかけて絞り、縦半分に切って、1㎝弱の幅の短冊に切ります。

  2. 大きめの鍋にごま油を熱して、ごぼうと大根を加えて炒め、にんじん、しいたけ、油揚げも加えて更に炒めます。
  3. しいたけの戻し汁と水を足して、4カップの水を入れて中火で煮ます。アクを取りながら20分位煮て、大根が軟らかく煮えていたら、味噌を加えて更に10分位弱火で煮て青ネギを加えて火を止めます。

手間を惜しまず素材を生かすのが最高の精進料理だとか。国清汁は野菜の切れ端を集めて作る料理で、節約の発想が現代にも応用できます。多めに作って、翌日頂くと一層おいしくなります。お料理をするたびに食材を買ってくるのではなく、冷蔵庫や冷凍庫に残っている食材を上手に使い切ることこそ、節約の第1歩だと思います。

水曜日の献立

秋刀魚の塩焼き

さんまは脂が多くDHAやEPAが多く含まれ、血液をサラサラにしてくれて、動脈硬化や心筋梗塞の予防に効果があります。さんまの便りを聴くと『秋が来たなあ』と思います。

  • さんま 2尾
  • 調味料:塩 少々
  • ピーマン 2個
  • 調味料:めんつゆ少々
  • すだち 1個
  1. さんまは長さを半分に切り、パラパラと振り塩をしておきます。腹わたは好みで取り出しても良いです。
  2. ペーパータオルで、さんまの表面に出ている水けを拭きとって、グリルか焼き網で焼きます。
  3. ピーマンはヘタと種を取って、横に5㎜幅の細切りにして電子レンジで加熱し、めんつゆ少々で和えます。
  4. さんまの両面がこんがり焼けたら、皿に取ってピーマン、すだちと盛り付けます。

さんまは山椒を加えて煮たり、豆板醤などで中華風に煮たりと色々な料理法がありますが、今年は豊漁だという前評判に反して高価な魚になっています。

肉団子の煮物

これも節約料理です。冷凍庫の残った肉を合わせて肉団子にして、残り野菜と煮合わせました。

  • 鶏挽肉+残っている挽肉 150g
  • 片栗粉 少量
  • 調味料:塩・山椒の粉各少々
  • じゃが芋(男爵芋)2個
  • 白菜 100g
  • エノキタケ 1/2袋
  • にんじん 輪切り4枚
  • 調味料:砂糖大さじ1強、めんつゆ大さじ2、酒大さじ1
  1. 挽肉は片栗粉少量をつなぎに入れて、塩は粘り気を出すため、山椒も味の違和感をなくすためにそれぞれほんの少々を加えて粘り気が出るまで混ぜて団子にします。
  2. じゃが芋は皮をむいて1個を3~4等分に切り、水にさらします。白菜は芯を縦半分に切って、3㎝幅に切ります。エノキタケは石づきの上を切り落として、半分の長さに切っておきます。
  3. 鍋にじゃが芋を入れてかぶるくらいの水を入れて、強火で加熱します。煮立ってきたら調味料を加えて、白菜を加え中火にして、肉団子、輪切りのにんじんを加えてアクを取りながら更に煮て、最後にエノキタケを加えて、5分ほど煮て火を止めます。

挽肉は空気に触れる部分が多いので、賞味期限が短いです。冷蔵庫で鶏挽肉が2日、その他の挽肉が3日とされています。チルド室でもプラス1日程度の方が良いと思います。パックで買うとどうしても少し多いかと思うことがありますが、余った挽肉は肉みそにしたり肉団子にしたりして、さっさと食べてしまいましょう。

きゅうりの酢の物

秋になるときゅうりもおいしくなくなります。しっかり塩もみをしてしんなりさせて使います。

  • きゅうり 1本
  • ハム 2枚
  • 緑豆春雨 15g
  • 調味料:めんつゆ 小さじ1、酢 大さじ1、みりん 大さじ1/2
  1. きゅうりは小口切りにし、塩少々(材料外)で塩もみをしてしんなりしたら水洗いして、絞っておきます。
  2. ハムは半分に切って、5㎜幅の細切りにしておきます。
  3. 緑豆春雨はぬるま湯に浸して、戻します。長いようなら戻す前にハサミで切っておきます。
  4. きゅうり、ハム、緑豆春雨をボウルに入れて、調味料で和えて、小鉢に盛り付けます。

好みの基本の甘酢を作って冷蔵庫に入れておけば、柚子を足したり、ゴマ油を足したり、また溶きがらしや豆板醤で辛めの和え物にしたりとレシピのバリエーションが広がります。調味料も無駄にならなくて済みます。

木曜日の献立

豚薄切り肉のカツ

肉類の値段もかなり上がってきているようです。厚みのある肉をやめて、豚肉の切り落とし肉をミルフィーユのようにひと固まりにして、揚げてみました。

  • 豚切り落とし肉 250g
  • 調味料:塩・コショウ各少々
  • 卵 1個
  • 小麦粉・パン粉 各適量
  • 揚げ油 適量
  • キャベツ 適量(写真は紫キャベツ)
  • ミニトマト 6個
  • ソース:ケチャップ 大さじ2、ウスターソース 大さじ1

  1. 豚肉に塩・コショウをもみこんで、ピンポン玉くらいの塊に分けて丸めます。
  2. ひとかたまりづつ、少し手で押さえるようにしてながら、小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけます。
  3. フライパンに豚肉が半分浸かるくらいの油を入れて、中温に熱して2.の豚肉を入れてつつきすぎないようにして4~5分かけて両面がこんがりなるまで揚げます。
  4. キャベツの千切りとミニトマトと一緒に盛り付け、ソースを作って添えます。

丸めた豚肉は、高さがあると火が通りにくいのと、揚げている間に膨らんでくるので、少し抑え気味にへこんでいるくらいでちょうど良いです。又、揚げる時に早くから触るとばらけてしまうので、色が付いてくるまでそっとしておきましょう。

白菜と干しエビのスープ(2食分くらいの分量です)

中華食材の干しエビや干し貝柱はとても良いだしが出るので、鶏がらスープの素を使わなくてもおいしいスープを作ることができます。

  • 白菜 2枚(200g)
  • 干しエビ 大さじ1
  • キクラゲ 1枚
  • 干しシイタケ 1枚
  • 緑豆春雨 15g
  • ねぎの白い部分のみじん切り 大さじ1
  • ショウガのみじん切り 小さじ1
  • ゴマ油 小さじ1
  • 調味料:めんつゆ・酒各大さじ1、塩適宜
  1. 干しエビは軽く水で洗って、湯をひたひたに注いで蓋をし、10分位蒸らします。戻し汁はスープに使います。
  2. キクラゲはぬるま湯に浸して戻し、石づきを切って細切りにしておきます。
  3. 干しシイタケは水で戻し、細切りにしておきます。戻し汁はスープに使います。
  4. 白菜は白い芯の部分は、繊維に沿って5㎝位の長さの細切りにします。緑の部分は食べやすい大きさに切っておきます。
  5. 鍋にゴマ油を熱して、ねぎとショウガのみじん切り、水けを切った干しエビを加えて炒め、更に白菜を加えて炒め合わせます。
  6. 5.の中に水と干しエビと干しシイタケの戻し汁を足してカップ5杯の水を加えます。緑豆春雨は戻さないで、そのままスープの中へ加えます。煮立ったら調味料を加えて味を調えます。好みでコショウを足したり、塩気が足りないようならこの時調整します。

スープの素や市販のだしなど便利なものがたくさんあるので、ついつい忙しいと使うこともあります。しかしそういうものにばかり頼っていると、本当の食材の味が分からなくなってしまいそうです。時には自然の食材の風味豊かな味を味わってみましょう。

にんじんの白和え

白和えと言うとなんだか面倒な感じがしますが、具材をシンプルにして、豆腐に味をつけて和えるだけなら簡単にできます。サラダの豆腐バージョンと思えば具材も色々思いつきそうです。

  • にんじん 1/2本
  • 調味料:酒 大さじ1、めんつゆ 小さじ1
  • あえ衣:絹ごし豆腐 100g、めんつゆ 小さじ1、砂糖 大さじ1/2、すりごま 小さじ1
  1. にんじんはカッターで3㎝長さの千切りにし、耐熱容器に入れて酒とめんつゆを振りかけラップをします。電子レンジで2分位加熱して、冷ましておきます。
  2. ボウルに水を切った絹ごし豆腐とめんつゆ、砂糖、すりごまを入れて泡立て器でよく混ぜ合わせます。
  3. にんじんを2.のあえ衣で和えて出来上がりです。

白和えの素と言うのがスーパーに売られていて驚きました。白和えは江戸時代頃から作られていたようですが、子供の頃はしょっちゅう献立の中にありました。秋には柿が入っていたり、春先には干し柿が刻んで入っていたこともあります。無くならないでほしい献立のひとつです。

金曜日の献立

豆腐ハンバーグ

豆腐ハンバーグは焼いても硬くならないし、肉が苦手な人にも、豆腐料理が好きではない人にも好評で、あんかけにすれば高齢者にも食べやすくて、病院給食でよく作りました。

  • 木綿豆腐 1丁(300g)
  • 鶏挽肉 150g
  • 玉ねぎ 1/4個
  • 片栗粉 大さじ1
  • 調味料:塩 小さじ1/4、コショウ 少々
  • サラダ油 大さじ1/2
  • あんの材料:水カップ1/2、めんつゆ 小さじ2、片栗粉 大さじ1/2
  • 大根おろし カップ1
  • おろしショウガ 適量
  1. 木綿豆腐はペーパータオルにくるんで、斜めにしたまな板の上にのせ、皿などの重しを上からかぶせて水けを切ります。
  2. 玉ねぎはみじん切りにして、電子レンジで1~2分加熱しておきます。
  3. ボウルに1.の豆腐を崩しながら入れ、鶏挽肉と塩、コショウを加えて練り混ぜます。粘りが出てきたら2の玉ねぎと片栗粉を加えて練り混ぜ、2等分にしてハンバーグ状にしておきます。
  4. フライパンに油を熱して、形を整えながら3.のハンバーグを入れ、蓋をして中火で6~7分焼き、裏返して色が付く位に焼いて、さらに盛り付けます。
  5. 小鍋にあんを作る。水とめんつゆを入れて煮立て、沸いてきたら水で溶いた片栗粉を入れてとろみをつけます。
  6. 皿のハンバーグにあんをかけて、ハンバーグの上に大根おろしとショウガをのせて勧めます。
  7. 写真はオクラの小口切りを添えています。

豆腐は水を切るために電子レンジで加熱し過ぎたり、豆腐と挽肉の練り方が足りないとまとまらなくなるので気をつけてください。

切り干し大根煮(ひと袋すべて調理するので、分量は多いです)

切り干し大根も昔のものと比べると、随分細くなっているように思います。少し値段は高めでしたが、いちょう切りにしてあるものを見つけたので買ってみました。

  • 切り干し大根(乾燥)ひと袋(40g)
  • にんじん 3㎝
  • 油揚げ 1枚
  • 調味料:めんつゆ 大さじ2と1/2、酒 大さじ1、みりん 大さじ1/2
  1. 切り干し大根はサッと洗って、切り干し大根が浸かるくらいの水を入れてラップをし、電子レンジで3分加熱します。
  2. にんじんは切り干し大根の形に合わせて、短冊や、いちょう切りにします。油揚げは熱湯をかけて油抜きをして、縦半分に切って1㎝弱の短冊にします。
  3. 鍋に水を絞った切り干し大根とにんじん、油揚げを加えて、切り干し大根の戻し汁と水、調味料を加えて蓋をして煮ます。煮立ったら、弱火にして更に7分位煮ます。
  4. 好みで、器に盛ってから一味唐辛子を振ってもおいしいです。

切り干し大根は多すぎる水で戻したり、長時間水につけておくと、大根の風味も薄くなって、旨味が無くなってしまいます。また煮過ぎても食感が感じられなくなります。

なめこ汁

なめこのぬめり成分はペクチンで、腸内のコントロールやがん予防に役立つとされています。市販のものはごみも付着していないので扱いが簡単です。

  • なめこ 1袋
  • 青ネギの小口切り 大さじ1
  • 調味料:かつおだしの素 小さじ1、赤味噌 大さじ2
  1. 鍋に水2カップを入れて、火にかけます。
  2. なめこは目の細かいざるに入れて、サッと洗っておきます。
  3. 1.が煮立ったら、かつおだしの素を加えて2.のなめこを加え、赤味噌を加えて煮立ってきたら火を止めて、青ねぎを加えて出来上がりです。

味噌汁は1人分200mlのだし汁に味噌が大さじ1が基本です。具の量にもよりますが、だしの素を使う時には塩分があるので、少し控えめが良いでしょう。味噌を加えてからぐらぐら煮ると風味が飛んでしまいます。

土曜日の献立

牛ブロック肉のステーキ

ステーキ用の牛肉となると驚くほどの値段です。手ごろな値段の赤身肉でステーキを作ってみました。薄切りにしたらローストビーフです。

  • 牛赤身ブロック肉 400g
  • 調味料:ニンニク2片、タイム2~3本、ローリエ2枚、塩小さじ1、黒コショウ適量
  • オリーブオイル 大さじ3
  • バター 10g
  • ソース:赤ワイン 50ml、しょう油 大さじ1、はちみつ 大さじ2

  1. ボウルに牛肉とハーブ、スライスしたニンニクを入れて、オリーブオイル大さじ1をかけて全体をよくもみ込み、常温で1時間くらい置きます。
  2. フライパンに肉をのせて、ハーブを肉の上にのせて残りのオイルをかけてから弱火で5~6分焼きます。
  3. 5~6分焼いたらハーブをフライパンにおろして香りを出します。肉を裏返して、またハーブを肉の上にのせて5~6分焼きます。
  4. 焼いたら直ぐに、肉とハーブ、オイルを二重のアルミホイルに包んで10分位置いておきます。
  5. フライパンを火にかけ、バターを入れて3.の肉を戻し、片面を2分づつこんがりと焼いて、串を刺して濁った肉汁が出てこなければ完成です。付け合わせにブロッコリーを電子レンジで加熱して添えました。
  6. フライパンに残った焼き汁に赤ワインとしょう油、はちみつを加えてソースを作り、余分なものを茶漉しで漉します。肉は2㎝幅位に切って勧めます。

ステーキを人数分上手に焼くのはなかなか難しいですが、この方法なら準備さえしておけば簡単にできます。また、何より節約になります。大皿に盛り合わせて出せば歓声間違いなしです。雑誌に出ていた名店の料理を真似しました。

グリーンサラダ

1週間もすると冷蔵庫にいろいろな野菜の使いかけが溜まります。この際いろいろな野菜を使い切りましょう。

  • 使い残りの葉っぱ(サラダ菜や水菜等)
  • ミニトマト(彩りに)
  • 調味料:サラダ油 大さじ3、酢 大さじ1と1/2、塩 小さじ2/3、コショウ 少々
  1. 使い残りの野菜たちは一度大きなボウルに取って、流水をザアザアかけながら洗います。
  2. 水を切ったら、大きめの布巾に包んで水けを振り落とします。
  3. ドレッシングは好みでアレンジして、大皿の野菜を取り分けて各自かけてもらいましょう。

嫌いな人や出かける予定がなければ、玉ねぎのスライスをまぜればパンチのあるサラダになります。初めからドレッシングをかけるとペチャっとしたサラダになってしまいます。

ガーリックライス

スープで炊き込んで、カリカリに焼いたニンニクを飾って、簡単にできます。

  • 米 2合(360ml)
  • 玉ねぎのみじん切り 大さじ2
  • バター 大さじ1
  • ニンニク 3片(スライスする)
  • サラダ油 大さじ1
  • パセリ 少々(乾燥したもので良い)
  • 調味料:鶏がらスープの素小さじ1、塩小さじ1/3、コショウ少々
  1. 米は30分前に洗ってざるに上げておきます。
  2. 鶏がらスープの素はカップ1の湯で溶かしておきます。鍋にバターを溶かしてみじん切りの玉ねぎを焦がさないように炒めます。
  3. 玉ねぎの中に米を入れて、熱くなるまで炒めます。
  4. これを炊飯器に移し、鶏がらスープを入れ、通常の水加減のすれすれまで水を足し、塩・コショウを振ってニンニク1片分を加えて混ぜ、炊飯スイッチを入れます。
  5. 炊きあがるまでに残りのニンニクをサラダ油でカリカリに炒めます。
  6. 炊きあがったガーリックライスにニンニクとパセリを飾ります。

お店では鉄板の横で、おいしそうにササッと炒め合わせてくれるガーリックライスですが、炊き込みご飯にしてしまえば手間なしで十分においしくいただけます。

お店に行くたびに、値上がりした商品を見てため息が出ます。節約、節約とあまり考えすぎてもしんどくなります。上手に食材を使いまわして、時には『ワァー』と歓声が上がるようなメニューを考えてみませんか?次回はイベントの多い季節が近づきますので、お話の中に出てくる夢のあるメニューにしようかと思っています。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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