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『児童虐待とは』

広島県では、児童虐待の相談・通報件数が増加傾向にありますが、一言で『児童虐待』と言っても、色んな部類に分けられているのを知っていますか?

児童虐待とは【身体的虐待】【性的虐待】【ネグレクト】【心理的虐待】の4つに分けられています。

  • 身体的虐待

    他者による意図的もしくは非偶発的な損傷を指す。肉体的虐待とも称される。
    身体的虐待の具体的な例としては、外傷の残る暴行(殴る・蹴る・打撲傷・アザ・骨折・頭部外傷・刺し傷・火傷)、生命に危険のある暴行(首を絞める・布団蒸しにする・溺れさせる・逆さ吊りにする・毒物を飲ませる・冬に外に締め出す・一室に監禁する)などが挙げられる。他に、外傷が残らない暴行(髪を掴み上げる・頭を押さえつける)も身体的虐待として扱われる。

  • 性的虐待

    子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にするなど。
    上下の発生する関係性において、上位の者がその力を濫用もしくは悪用して、下位の者の権利・人権を無視して行う、性的な侵害行為のこと。強姦、セクシャルハラスメントなども含まれる。
    性的虐待ならば児童のみならず高齢者、配偶者(内縁関係を含む)、障害者に対するものについても認識されています。

  • ネグレクト

    育児放棄、家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かないなど。
    これも児童虐待に限らず、障害者虐待、高齢者虐待、患者虐待にも含まれている。

  • 心理的虐待

    児童に対し、大声や脅しなどで恐怖感を与える、無視や拒否的な態度をとる、著しく兄弟間で差別をする、自尊心を傷つける言葉を繰り返し使って傷つける、子どもがドメスティック・バイオレンスを目撃する、などを指します。
    『子どもの心を死なせてしまう』ような虐待、と理解すると良いと思います。

2010年に児童虐待相談・通報件数で多かったのは暴力などによる『身体的虐待』でしたが、10年経過した現在では、無視をしたり、暴言を浴びせたりする『心理的虐待』が多くなりました。
時代の流れが変わると、児童虐待の内容も変わってくることが改めて感じられますね。
どんなに時代の流れが変わっても、虐待をしていい理由にはなりません。

広島県や広島市では、児童虐待を未然に防ぐために様々な取り組みを行っています。その1つに『児童相談所全国共通ダイヤル』があります。

『虐待かな?』
『子育てがうまくいかない....』
など、困った事がありましたら、匿名でも構わないので、児童相談所全国共通ダイヤル『189』番に電話をして相談をすることができます。
声に出して相談する事は勇気がいることですが、1人で苦んでも辛くなるばかりです。
専門員に適切な指導をしてもらい、少しでも気持ちが楽になれば次に進む事もできます。

万が一、命に関わるような状況であれば迷わずに『110番』に電話をしてください。

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