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安心・安全に暮らし、子育てを楽しめる地域づくりへ|大成 康生さん

安芸地区に根付いた安全産業企業として、地域との関わりを続ける㈱安芸管理サービス代表の大成さん。挑戦心を持ち続ける父親の精神を受け継ぎ事業を支えながら、企業として人として、自分にできることを考えていました。その一つが育ててもらった地域への貢献。安心して子育てして、安全に暮らせる地域づくりのために取り組んできたことへの思いを聞きました。

安心・安全に暮らし、子育てを楽しめる地域づくりへ

㈱安芸管理サービスの社長室で取材に応じる大成さん

安全産業に関わるようになったきっかけがありますか?

もともとは父が興した「大成商事」という、自動車の内装部品の製造・組立を手掛ける会社でした。しかし自動車メーカーの下請けという立場は、景気に大きく左右されます。そんな時に転機のきっかけになったのは、1994年に広島で開催されることが決まったアジア大会でした。

警備員を必要していることを知った父が、「これからは水と安全はタダではない時代がくる。必ず継続的なニーズがある」と一念発起して、「警備員指導教育責任者」の資格を取得。当時は安芸地区に本店を置く唯一の安全産業に関わる会社として、1993年に「株式会社 安芸管理サービス」を設立しました。

お父様の先見性と行動力がすごいですね。影響を受けましたか?

いきなり「資格を取ってくる」と言い出した時は自分もまだ学生だったので、「やりたいならやってみれば」というくらいに見ていましたが、自身も経営に関わるようになってからは本当にすごいと感じることも、その姿勢から学ぶことも多いです。

例えば、事業内容の一つに「畜産管理」というものがあります。きっかけは農業高校の家畜の管理者を探していたことなのですが、父は「昔は牛を飼っとったけぇ、できるじゃろう」と手を挙げました。最初は知識もないので大変でしたが、こつこつと向き合い、ノウハウと実績を蓄積し、今では他社にはない特化部門として確立しました。

また官公庁に関わる警備業の入札では、うちのような小さな企業では価格競争への参入に限界があります。会社の先行きについて口論の末、父が「日本がダメなら海外進出すりゃあええ」とベトナムに飛び出しました。帰国後の父の勧めで私も現地へ行ってみて、これから日本ならではの信頼感のある安全管理事業が必要とされる実感を得て、本格的に取り組み始めました。こうして2009年にスタートした海外事業プロジェクトは、当社の大きな柱として成長しました。

ベトナムでの会議の様子

ベトナムの警備会社の社員さん達

2008年に子どもたちの安全教育に役立つ絵本を出版されました。

きっかけは、その前年に広島大学経済学部に入学したことです。当時、経営革新改革などの研修を受けていたのですが、今ひとつ自分の中で消化できなくて、大学できちんと学んでみたいと考えました。失敗したら恥ずかしいので誰にも言わず、残業と称して仕事後に事務所に残って毎日少しずつ勉強して、こっそりセンター試験と二次試験を受け、HPに公開された合格者の中に自分の受験番号を見つけた時は「まさか」と自分でも驚きました。その後、家族や社員に報告しても信じてもらえませんでしたし、入学式に行ったら保護者と間違えられましたけど(笑)。

そういう行動力はお父様と似ていらっしゃいますね。

そうでしょうか、やはり親父にはかないませんが(笑)。せっかく大学に入ったのだから、と受けた教育学の授業の中で「子どもがキレる原因の一つには、ぬくもりを伝えることがうまくいっていないことがある」と聞き、子どもにぬくもりを伝える方法として、妻が子どもたちに絵本を読み聞かせながら、背中をたたいて寝かしつけていたことを思い出しました。

ちょうど翌年が当社設立15周年の年だったので、記念に「安全」に役立つ絵本を作って地域の子どもたちに贈りたいと考えました。以前に近隣地域で、下校途中の児童に不幸な事件が起きたこともきっかけとなりました。

自分一人ではできないので産学連携事業として、教育学部の若元澄男先生と学生さんに手伝っていただいて、安全の合言葉である「いかのおすし」をテーマにした絵本を作ることができました。地元の学校や図書館に寄贈したところ、反響もあり、今でも全国各地から問い合わせをいただいています。

安全の合言葉である「いかのおすし」をテーマにした絵本

東京銀座にある広島ブランドショップで絵本を配布しました。

ネウボラ事業にも関わっていると聞いています。

海田町は県内でも、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援を行うネウボラ事業が進んだ地域です。安心して楽しみながら子育てをできる「かいた版ネウボラ事業」に、弊社も協力したいと考え、「1歳おめでとうプロジェクト」事業所として活動しています。具体的には、一生に一度しかない初めての誕生日に、前述の絵本とお子さんのお名前を入れた広島県認証特別栽培米(2kg)をお届けしています。地域に生まれた子どもたちが、郷土広島を愛する人に成長してくれることを願ってやみません。

「1歳おめでとうプロジェクト」事業所からお届けしている絵本とお米

また、2021年2月に新しい事務所に移転しました。近年は災害も増えていますし、近隣には保育園などもあるため、万が一の時には「うちの事務所においで」と声をかけて一時的な避難所としても使っていただけるように、3階の会議室の机と椅子は折りたたみのものにしています。

今日まで地域に育てられてきた会社ですので、安心して生活や子育てができる地域づくりに貢献することで、恩返しをしていきたいと考えています。

新しい事務所の会議・研修室

大成さんからのメッセージ

創業者である父の精神を受け継ぎ、自分なりに安心・安全な地域社会づくり貢献していきたいとの思いで挑戦を続けてきました。企業人としては、より良い形で次の世代へ託すことが今後の課題となります。個人的には、もう一冊絵本づくりに挑戦してみたいです。テーマは妻の子育て。いつも穏やかに3人の子どもたちに接して、みんな素直に成長させてくれました。妻への感謝を込めて、その姿を残したいという思いと、それが誰かの子育てに少しでも役に立てば嬉しいと考えています。

大成 康生(おおなり やすお)

1971年安芸郡海田町生まれ。
崇徳高等学校、吉備国際大学部を卒業後、家業を支え、2005年株式会社安芸管理サービス代表取締役に就任。会社経営の傍ら一念発起し、2007年広島大学経済学部入学。在学中に産学連携事業として絵本『あんちゃんとぜんくんの のれんさがし』を出版。ネウボラ事業支援など、地域貢献にも積極的に取り組む。
中学からブラスバンド部でチューバを今も演奏。趣味は音楽鑑賞・美術鑑賞。二男一女の父。

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