物語に出てくるお料理に憧れたことはありませんか?特に、外国の聞いたこともないような料理に、勝手な想像を膨らませたことがあります。簡単にできる料理をいくつか作ってみました。
朝晩と日中の寒暖差が激しくて、体調を崩す人が増えています。また、ここにきてインフルエンザに罹患する人が増えて、クリニックでは忙しい日が増えています。暑い夏が続いたので、冬は暖かいかと思ったらどうやら寒い冬になりそうです。しっかり食べて寝て、免疫機能を高めておきましょう!
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)
(電子レンジは特記がない場合は600wです)

鰤は出世魚と呼ばれ、成長するごとに名前が変化します。特に寒ブリと呼ばれるものは、脂も載って、しょう油につけると脂がバァーと広がります。
焼いた魚に照りを出す場合には、調味料が網にこびりついて後の掃除が面倒です。お正月用にたくさん焼きたい場合にはポリ袋を用意し、この中へ少し多めに作ったたれとブリを入れて10分位浸してからフライパンで焼き、電子レンジで加熱したたれを、焼いた魚に刷毛で塗って照りを出します。
緑の野菜がとても高いです。キャベツは少し前より安くなっていますので和え物にしてみます。電子レンジで加熱して、しんなりさせると沢山食べられます。
キャベツは春キャベツなどの軟らかいものなら、ザクザク大きく切っても良いです。この時期のキャベツは、少し熱を加えた方が甘味が出て、おいしく食べられます。
卵蒸しは赤ちゃんから高齢者まで食べられて、具材次第でいつものおかずからご馳走にまで変化します。
卵とだし汁の割合は1:3ですが、具が多い場合は少し硬めに作ります。大きな容器に作る場合は卵液を2割ほど残しておいて、2度蒸しするときれいにできます。子供が小さい頃は時短のため、大きな鍋に容器の1/3の深さ位の湯を沸かして、布巾をかけ蓋をして蒸していました。

この時期の里芋はホックリして煮物にはもってこいです。手羽先と煮てみました。
手羽先は適度に皮に脂肪があって、とても美味しい煮物ができます。こんがり焼いてから煮るのがポイントです。焼きものにする時は、フォークでブツブツ穴をあけておくと味が染みやすくなります。
ブロッコリーが高い時は、冷凍のものを使うことがありますが、そのまま使うのは今一つと言う気がします。そんな時には凍ったまますぐ使えるので、炒め物などにどうぞ。
ブロッコリーは花野菜で、地中海沿岸が原産地です。日本には明治初期に伝わってきていましたが、今のように普及したのは1980年代です。それまでは白いカリフラワーの方が主流で酢味噌和えなどにしていました。日本人の食生活が、急速に欧米化してきたのでしょうね。
かぶは食感が、大根と比べてつるんとなめらかで甘味があります。煮てもトロンとして美味しく食べられます。サラダや和え物など、もっと試してみてください。
かぶは大抵きれいな葉っぱが付いていることが多いので、青菜と同じように油揚げなどと煮物に使ったり、少し短めに切ってお浸し等にもできます。

子供たちの小さい頃の愛読書に出てきたこまったさんのご主人のヤマさんの好物の納豆オムレツです。簡単ですが、驚くほどおいしいので作ってみてください。
こまったさんのお話は、ちょっとそそっかしいこまったさんが色々のお料理をするお話です。子供たちはこまったさんの本を熱心に見ていましたが、私は忙しくて一緒に料理をした覚えがあまりありません。もっと一緒に楽しめばよかったと思います。
これは調べてみたら、アフリカのケニアの家庭料理でした。スープカレーのようなものですが、エチオピアが原産のオクラがゴロゴロ入っているのが特徴的です。

30分も煮込むので、少しくらい大きめに切っても問題ないですし、トマトは缶詰を使ったので皮の心配も要りません。ご飯を添えればスープカレーになりますし、パンと一緒でもおいしそうです。納豆オムレツと一緒にこれから我が家の定番になりそうです。
ベビーリーフは発芽後30日くらいの若い葉っぱなので、ビタミンⅭなど普通の葉っぱの倍くらい含まれています。また、色々な葉っぱの味がしてあまりドレッシングをかけなくても、美味しく食べられます。
市販のドレッシングは、案外高くつきますしマヨネーズと比べるとかなり塩分が濃くなっています。いろいろなドレッシングの使いかけを冷蔵庫に入れておくのも面倒ですので、その都度作ってみてはいかがですか?

青背の魚は最近の若い人たちには敬遠されがちだけど、ムニエルにして洋風なソースをかければ食べられると思います。
鯖の小麦粉は早くからまぶしておくと、べちゃっとなってしまうので直前にまぶして、勝手でそっとたたいて余分な粉を落とします。火は弱すぎるとべっとりした感じになるので、中火でこんがり焼きます。
ごぼうは秋から冬が旬です。独特の香りと栄養は皮の周りに多く含まれているので、できれば皮をむいていないものを買ってきて、包丁の背でこそげるくらいで使ってください。
病院の給食を担当していた時、調理員が皮むき器でごぼうの皮をむいたり、ショウガの皮をかなり厚くむいていて、驚いて注意したことがありました。若い人は調理師でもそういうことがあるので、『親の調理する姿を見たことがなかったり、親が調理をしなければ何も知らずに育つのだろう』と心配になります。
冬が旬なのに、まだまだ高いブロッコリーです。花蕾が黄色くなってきたら鮮度が落ちたしるしです。買って来たらサッと硬めに加熱して、調理で残ったものは冷凍してしまいましょう。
ブロッコリーは上を向いてできているので、意外に汚れが溜まりやすいので茎をもって振り洗いしてから、調理しましょう。茹でると栄養価が下がるので、少量の水で蒸し茹でか、電子レンジ加熱の方が効率的です。

これはムーミンのお話に出てくる玉ねぎとコーンのピラフです。ロッドユールと言う冒険好きのムーミンパパの友達の作るごはんです。実際はオーブンで作る料理ですが、フライパンで作ってみました。

ピラフを作る要領です。もっと簡単に、手間をかけずにと言う場合は最初に米や野菜をフライパンで炒めておいて、その後スープと一緒に炊飯器で普通に炊けば良いでしょう。物語の中ではオーブンで焼きあげて、粉チーズを振るようになっています。
卵に玉ねぎと生クリームを加えて焼くだけですが、驚くほどおいしいのでお試しあれ!
玉ねぎを炒めたオムレツは朝ご飯にもよく作りますが、生クリームを加えて平たく作ると食感が違うので、全く別のお料理になります。ムーミンの料理には、北欧のせいかバターと生クリームがやたら出てきます。
スナフキンはムーミンの友達で、自由に旅することが好きな男の人で、ミムラ夫人の息子と言う設定です。
このさやいんげんの料理は、しょうゆを少し落とせば、ご飯が進むのに、と言う感じです。それで、コーンご飯と合わせてみました。コーンご飯に味が付いているので、こちらの方はごく薄い塩・コショウでも良いと思います。

スニフはムーミンパパの友達の息子で、ムーミンの友達で耳のとがった、しっぽの長い子です。この肉団子は一度食べたら、また食べたくなるほどおいしいものです。

今回は直径が4㎝位のミートボールでしたが、しっかり練っておかないとひび割れしそうです。煮込むのであれば表面を最初に焼き付けておけば煮崩れないので、もう少し大きい肉団子でも面白いと思いました。また、ニンニク味でも良いと書いてありました。
これは小麦粉や卵、牛乳を混ぜ合わせて生地を作るパンケーキにりんごを敷いて焼くものですが、手っ取り早くホットケーキミックス粉で作りました。一応書かれていた材料を記載します。
普段の朝食にも、おやつにも中にりんごやバナナを切って混ぜ込めばちょっと楽しい朝食になりそうです。ホットケーキのような直径10㎝の丸さに何枚か焼けば、生クリームを泡立ててフルーツを飾ればクリスマスケーキにもなりそうです。
特別変わったスープではありません。冷蔵庫にあるウィンナーやソーセージ、ハム、ベーコンなどと残り野菜を集めれば立派なスープができます。本の中には『掃除日のスープ』と書かれています。
これから何かと気ぜわしく、忙しくなる季節に総菜などを買ってきてもこんなスープがお家にできていればとても気が楽になります。時間のある時に作っておきましょう。
お話に出てくるお料理を探してみましたが、バランスよく日常に使えそうなものが少なくて、なかなか決められませんでした。食材の値段は、買い物に行くたびに何かしらが値上がりしている気がします。カリカリ節約、節約と言っても仕方がないので、効率よく材料を無駄なく使う料理を考えてみたいと思います。12月、1月とイベントや来客が多い季節です。次回はあまり大変ではないけれど、楽しい献立を考えたいと思います。
