人に備わっている食欲と言う機能はとても上手くできていて、胃の中が空っぽになって縮んだら信号が脳の視床下部に送られて食欲を感じるようになっています。食事指導をしていますが、食べ過ぎる人や反対に偏った食べ方で体を壊す人などのお話を聞いていると『こういう人たちは体の信号を上手く受け取れていない人なのではないか』と思います。感覚的な誘惑などをリセットして、自分に取ってどれくらいの量が適切なのか、一度考えてみませんか? 食べ過ぎることも問題ですが、作ることに時間がかかりすぎるのもしんどいので、今回はできるだけ早く簡単に作れるレシピにしてみました。
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)
前回:忙しいけどなんだかワクワクする季節です。春らしい材料を使った季節感のあるレシピです。
五月はかつおが北上するので、上りがつおと言われて江戸時代には非常に珍重されたとか。テレビの料理番組で見て、早速かつおのたたきで試してみました。
かつおのたたきは、ショウガやニンニクのような薬味を添えて食べますから、生臭みを避けるためにカレー味にしてみました。刺身で食べられる魚なら、まぐろなどでも応用できます。火が入りすぎないように表面をカリッと焼くのがコツです。
テレビでキャベツを頬張るコマーシャルがありました。今のキャベツは軟らかくて甘味があり、とてもおいしいです。
キャベツは水に浸けて、パリッとさせて使う事と、手間のようでも豚肉は沸騰させた湯をくぐらせることで、臭みがなく格段においしくなります。又、調味料などは前もって合わせておいて、最後にキャベツを強火で炒め合わせるのがコツです。
簡単に千切りができるカッターを見つけました。大根もにんじんもスイスイ千切りができます。
にんじんは包丁で切るより、スライサーで切った方が切断面が複雑なので、味が染みやすくなります。またオレンジジュースはなくても良いのですが、グッとおいしくなります。ジュースがなければ、はちみつ少々でも良いです。
ゆで餃子は具を挟んで水でとじるだけですからひだも要らないので、とても簡単です。具やたれを工夫すれば色々楽しめます。
ゆでた餃子はあまり長く茹ですぎても皮が破れてしまいますし、そのまま盛り付けるとくっついてしまいます。具が単純ですから簡単に作れるので、食事をする直前に茹でるようにしましょう。
主菜があっさりしたものだと、ちょっとピリ辛味も食べたくなります。今回は時間短縮で丸くちぎりましたが、喉に詰まらせそうと思う方は、是非細長い棒状に切ってください。
こんにゃくを炒めながら調味料を加えると、油が跳ねることがありますから一度火を止めてから調味料を加えた方が良いです。こんにゃくは細く切ってかつお節などと炒め合わせても、弁当のおかずなどに重宝します。
『野菜が一品欲しいな』と思う時に、切り干し大根のストックがあると煮物や和え物にできて便利です。古くなると変色するので、こまめに使って入れ変えましょう。
切り干し大根が長すぎるようなら、戻す前にハサミで切っておきます。又、混ぜ合わせる材料はあるもので良いと思います。キクラゲなどを入れても色どりや食感が良いでしょう。
豚肉は軟らかいし、お値段も手ごろです。切ってあるものを買えば、調味料を加えて焼くだけで簡単に調理ができます。
豚肉は細かく筋切りをしておかないと、反って丸まってしまいます。包丁を立てるようにして、細かく脂身と赤身の間の筋を切っておきます。また、豚肉を焼くとき、たれがしっかりついていると、焦げ付いてしまうのでたれをぬぐうようにして焼きます。
新じゃが芋の場合水分が多いので、皮のまま丸ごとゆでて小さく刻みます。
いちょう切りにしたじゃが芋を茹でたら水っぽくなるので、茹でた後で湯を捨てて火にかけ、じゃが芋を煎りつけて粉吹き芋にしてから調味料を加えます。時短にする場合は2個のじゃが芋を洗って水が付いたまま、1個づつラップに包み、電子レンジで5分加熱します。
家計にやさしいもやしは、夕方買い物に行くとほとんど残っていません。電子レンジで加熱して、和え物や炒め物など淡白なのでどんな味付けでも可です。
できれば、ひげ根や豆の皮が付いていない方が歯触りも良く見映えも良いです。ひょろひょろと力のないイメージのもやしですが、ビタミンⅭやB群も豊富です。急ぐ場合は電子レンジで3分程度加熱すれば、あえものなどにできます。
最近はいろいろなきのこが、普通に売られています。何種類か使うと凝った豪華なお料理に見えます。できれば3種類くらい使ってください。材料は少し多めの二人分です。
酸味があるからか、鶏肉がとても軟らかく煮えます。好みでいろいろな野菜を加えても我が家流のレシピができますね。きのこは案外早く傷みますので、みそ汁に入れたり、炒め物に足したりして早めに使い切りましょう。使わない場合はざるに広げて天日干しをして、乾燥させてしまいましょう。
春の終わりから初夏にかけて、色々な豆類が出回ります。絹サヤなどは通年売られていますが、やはり今の季節が甘みがあっておいしいです。炒め物やサラダなど、しっかり味わってください。
若いさやごと食べるさやいんげんや絹サヤ(さやえんどう)はビタミンAやCが多く緑黄色野菜の仲間に入っています。いきなり炒めても良いですが、茹でてからサッと炒めたほうがきれいに仕上がります。
新キャベツが割合安く買えます。この時期のキャベツは軟らかくてみずみずしいので、少し多めに作っておくと朝食や昼食の野菜摂取に役立ちます。お弁当に少し添えてもおいしいです。材料は多めになっています。
沢山作ったら、保存容器に入れて冷蔵庫で保存しておきましょう。キャベツは外側の葉は炒め物やロールキャベツ、内側の葉は炒め物やサラダに向きます。中心部分の葉は軟らかいので千切りにするとふわふわになります。
鍋で作る焼き豚です。豚ロースのかたまり肉のネットで成型したものを買ってきて、簡単にフライパンで焼いて作ります。成型したものがなければ、タコ糸で簡単に巻き付けて成型しておきます。
オーブンで焼くより片付けの手間も簡単で、気楽に作ることができます。鶏肉にタコ糸を巻き付けて棒状にして蒸し焼きにしてもおいしくいただけます。八角などがあれば中華風でおいしくいただけます。
ポトフはフランスの家庭料理で、肉のかたまり肉と大きく切った野菜を一緒に煮込んで、具とスープを別々に盛り付けていただくようです。
ポトフはじゃが芋をキャベツやかぶに変えたり、ソーセージなどを加えて煮ると特別味を気にしなくてもおいしくいただけます。材料さえ用意しておけば、忙しい日は鍋に任せて他の用事ができます。
ひじきは芽ひじきと呼ばれる短いものと長ひじきと呼ばれる長いものがあります。どちらも乾燥したものを水に浸けて戻したら、7~8倍になります。
ひじきは食物繊維をはじめ、カルシウムや鉄分などが豊富です。ただ煮るだけでなく、炒め煮にしたほうが断然おいしく食べられます。
この季節になると毎年一度豆ごはんを作ります。ひょっとしたら『豆ごはんなんて…』と思う方もいらっしゃるでしょうが、ひとつづつ季節の恵みを頂くことで、体全体で季節を感じることができます。
ぶんどう豆はえんどう豆がまだ未熟な状態のものを言います。グリンピースとは品種自体が違います。ぶんどう豆は噛み応えがあり、豆自体が甘いです。さやに入ったものを買って、使ってみてください。
魚も随分高くて、魚コーナーを何度も行ったり来たりして、買おうかどうしようか悩みます。中でも割合安定しているのが鮭です。クッキングシートに包んでしまえば、後片付けも簡単です。味付けも色々変えてみては?
電子レンジ調理をするときは、電磁波がよく当たるのは真ん中より周囲ですから、両脇にそれぞれ置いた方がむらなく火が通ります。
れんこんは切り方によって、他の野菜にはない歯応えがあり、厚さによってもっちりとしたでんぷん質を感じたり、薄ければシャキシャキした食感が爽やかだったりします。
れんこんを買うときは、傷がないものの方が中身が白くてきれいです。また、穴が小さめで太く丸いものの方がもっちりしておいしいです。濡らした新聞紙で包んで、冷蔵庫に保存するのが良い。
小松菜は値段も手ごろで安定しています。また茹でても、炒めても、煮てもおいしく食べられる万能野菜です。
お浸しを作る場合に水けを絞るという工程がありますが、どの野菜でも絞りすぎると野菜のおいしい水分が抜けてしまいます。緑黄色野菜に油を足すことで、色もきれいでビタミンAの吸収も良くなります。
暑かったり、寒かったり季節がはっきりしませんが、せめて食材やお料理で季節を感じてみましょう。和食・洋食・中華などという垣根はいつの間にかなくなってきています。気が付くと何でもありの無国籍料理が多くなっています。次回は何でもありの無国籍簡単料理を作ってみたいと思います。