健やかな暮らしは、規則正しい生活と3度の食事です。忙しい日は手抜きをすれば良いのです。できるだけ素材に近い調理法なら簡単に作れるはずです。どこでも買えるような素材を選んで作ってみましょう!
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)
前回:年が明けても一向に食材の値段が下がりません。簡単に、できるだけ安価な食材でご馳走を作ってみましょう。
鶏肉の中でも胸肉は安価です。ちょっと調理法に工夫して、軟らかく仕上げてみました。前日から準備すると当日は焼くだけです。
少ない調味料も、半日置くだけでしっかり味が滲みます。また短時間焼くだけなのでしっかり火は通っていますが、とても軟らかくジューシーな食感に仕上がります。今回は安価な鶏むね肉で調理しましたが、豚の肩ロースが安く手に入ればおいしい焼き豚ができます。
ショウガは薬味だけでなく、甘煮にしたり炒め物にしてもおいしく食べられます。
ショウガの辛み成分は殺菌効果があると言われています。また、体を温めたり食欲を促す働きがありますが、あまりたくさん食べるのは胃を荒らすことになるので、特に胃腸の弱い人は控えめにしましょう。
朝市で獲れたての生ワカメを買ったのでスープにしてみました。
ワカメといりこの塩分があるので、調味料は控えめにします。好みで七味唐辛子を振ってもおいしく食べられます。ワカメは炒め物にしたり、サラダにしてたっぷり食べましょう。
ちょっとしなびてしまったりんごを、煮りんごにしました。
煮りんごは、砂糖と水を加えて煮るのが普通ですが、電子レンジだと驚くほど甘くて香りの良い煮りんごができます。皮をつけたままの方が軟らかくできます。
大豆は体に良いらしいと思っても飲みにくい方は、まずスープから。コンソメがなくても、簡単にできます。
豆乳は味噌汁の中へ入れても良いし、朝食にも簡単に調理できます。豆乳の風味が苦手な方はベーコンやソーセージを入れると気にならなくなります。
少し多めに作っておくと、お弁当のおかずにも重宝します。
こんにゃくは水酸化カルシウム(石灰水)を入れてこんにゃく芋の成分(マンナン)を固めているため、この石灰臭を抜くため、一度茹で捨てたり、塩もみをするという手間がかかりますが、最近では茹でなくても良いと書いてあるものもあります。
キャベツの価格が高騰しています。付け合わせではもったいないので、お料理の主役にします。
ちりめん山椒を100均のお店で見つけました。少し味が濃くて、冷蔵庫で干乾びそうだったので使いました。冷蔵庫に、少しずつ残っているものはありませんか?案外お料理が一品できるかもしれませんよ。
ショウガとしょう油の味は食欲をそそります。肉が苦手な人以外は簡単で美味しい、誰でもご飯がたくさん食べたくなるメニューです。
生姜焼き用がなければ、ロース肉の薄切りをそのまま油で炒め、強火で調味料を絡めて仕上げます。弱火にしすぎると、却って硬い生姜煮のようになってしまいます。肉の水分を閉じ込めるように短時間で焼き上げましょう。
青菜の中でも比較的安いのが小松菜です。お浸し、和え物、汁の実、煮物、炒め物とアクも少ないので下処理も要らず重宝する野菜です。
豚肉の生姜焼きもしょうゆ味なので、ご飯をあまりたくさん食べないという方は小松菜はコショウや唐辛子で炒め物にすると、あっさり仕上げられます。
ポテトサラダを作りたいけど、ちょっと面倒だと思われることはありませんか?皮のまま電子レンジで加熱してしまいましょう!
男爵イモはホクホクして崩れやすく、メークインは形が残りやすいので、お好みで選びましょう。じゃが芋の芽や緑色の部分にはソラニンという毒性成分が含まれるため、しっかり取り除いてください。
市販のルーを使われる方が多いと思いますが、シチューのルーはかなり脂肪が多いです。小麦粉で簡単にできます。あっさりしたシチューもおいしいです。
白菜は芯の部分が甘くておいしく、煮物に向いています。内側の葉先は軟らかく、サラダに最適です。冷凍のシーフードミックスは塩味が強いことがあるので、しっかり洗ってから使いましょう。
最近はさつま芋の種類も多くて、ねっとりと甘い芋が増えているように思います。酸っぱいヨーグルトと合わせると意外においしいです。
さつま芋は切ったらすぐに水に浸けてあく抜きをしましょう。あくの成分は皮に多いので、皮を厚めにむくと良いです。さつま芋は寒さに弱いので、冷蔵庫には保存しないでください。長く保存したい時は新聞紙などに包み、風通しが良く日の当たらない所で保存しましょう。収穫時期は9月~11月頃です。
小松菜は煮ても、炒めても、和え物にもと万能です。しかもほうれん草などよりずっと安価です。いろいろな野菜料理に工夫して使いましょう。
小松菜はカルシウム、鉄、カロテンが豊富です。いろいろな種類のものがありますが、緑色の濃い、葉が厚く茎がしっかりしたものを選びましょう。
ツナの缶詰めを入れただけの炊き込み飯ですが、缶の煮汁ごと入れてだしの代わりにします。
米は洗って分量の水(米の重量の1.5倍)に30分以上吸水させます。調味料は先に入れてしまうと吸水を邪魔してしまうので、調味料は炊く直前に入れます。
豆腐ハンバーグは肉っぽくなく、やわらかくて和風の味つけがなじむので、病院給食ではしばしばメニューに登場しました。
仕上げに大根おろしとめんつゆを添えてもおいしいです。合挽肉は鶏の挽肉に変えてもあっさり食べられます。豆腐の水きりは加熱しすぎると、パサパサになってハンバーグがまとまらなくなってしまうので注意しましょう。まとまりにくい場合は片栗粉を大さじ1加えると良いです。
生ワカメは2月から6月が旬です。茶色の生ワカメは火を通すと鮮やかな緑色になります。
ショウガの千切りを加えたり、カニかまぼこなどをまぜてもおいしくできます。
大根もいつもの倍近い値段です。1本買ったら、煮物から和え物まで余すことなく使いましょう。
かぶで作るとおいしいですが、かぶもかなり高いので大根を使いました。どの野菜も高いので、しなびないうちにしっかり使いましょう。大根は新聞紙でくるんで冷蔵庫の野菜室に保存すると長持ちします。
なめたけは袋に入ったものなら、使いやすいので汁の実や大根おろしで和えてもおいしいです。
味噌汁は味噌にだしが入ったものや、だしパック、顆粒だしなど市販のものがいろいろあります。時には野菜や豆腐、油揚げなどをたくさん入れて味噌汁を作ってみましょう。ほっこりした気分になります。
ひと冬に一度はカキフライが食べたくなります。牡蠣は海のミルクと言われるほど、ビタミンやミネラルが豊富です。できれば中くらいのものがフライ向きです。
フライを作る時は水けをしっかりとっておくことが大事です。水けが多いと衣がたくさんついて分厚くなりますし、水が跳ねたりします。あまり温度が低いとサクサクに仕上がりません。
ひじきも近海物は少なく、袋の裏を見ると韓国産のものが多いです。朝市で瀬戸内海のものを見つけたので買ってきました。
ひじきは芽ひじきでも良いですが、ぼそぼそして食べにくいので豆腐を加えた方が食べやすくなります。また、熱湯で茹でることで海藻臭いにおいがなくなります。
買いやすくて扱いやすい小松菜の出番が多くなりました。残さず使いましょう。
小松菜のようにアクの少ない野菜は、電子レンジで加熱すると栄養を逃がさず加熱できます。しかし、野菜の持つ水分で加熱するため、水分の少ない野菜はみずみずしいという訳にはいかないので、洗って水分を残したままで電子レンジにかける方が良いです。
今回は物価高の折から、安くて簡単で材料は使い切ることを考えてメニューを考えました。それでも手作りだからこその、美味しさがあります。料理の本などと比べると多少雑な作り方をしていますが、あまり面倒では続きません。次回も簡単にできるけど、手近な材料で目一杯春が感じられるお料理を作ってみたいと思います。