昨年末からインフルエンザが猛威を振るっています。3食しっかり食事をして、十分に睡眠をとりましょう。
「食材を買って作る方が高くつくし、買った方が片付けも要らないし・・・。」と言う声を時々聞きます。
惣菜などは、万人向けにどうしても味が濃くなりますし、バランス良く食べようと思うとかなり高いものになってしまいます。安価な材料を上手に使って、おいしい食卓を囲みましょう!
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)
前回:年の瀬の何かと慌ただしい日々に、ササッと準備できるご馳走を作ってみました。
キッシュはタルト生地やパイ生地の中に卵と色々な材料を混ぜて焼くフランス料理ですが、容器に直接卵を加えた材料を入れて焼きました。
材料はほうれん草やキノコ、牡蠣、ソーセージなど冷蔵庫にあるもので良いと思います。本来は生クリームを加えるようですが、ナツメグを少量加えるだけでいつものオムレツとは違うおしゃれな味になります。
マリネとは、日本では食材を酢や油などに漬け込む調理法のことを言います。
マリネと混同しそうな調理法に、ピクルス、カルパッチョ、南蛮漬けがあります。ピクルスは酢、砂糖、香辛料などの調味液に漬け込む調理法で、言わば漬物です。カルパッチョは元々は肉料理で、生の牛肉を薄切りにして並べ、チーズやオリーブオイルなどのソースをかけていただくイタリア料理です。南蛮漬けは魚や肉を油で揚げた後に香味野菜や唐辛子と共に甘酢に漬け込む料理のことです。エスカベッシュなどがこれと同じです。
フランス料理などで桃のスープなどが出てくることがあります。にんじんのスープは有りですから、みかんを加えてみました。好みでハーブなどを加えても良いかもしれません。
りんごを料理に使うことは度々ありますので、みかんを料理に使っても良いと思います。少し酸っぱくて食べにくいと思ったら、豚肉のソテーにミカンのソースを作ってかけてみたり、サラダに薄皮を取って混ぜてみてはどうでしょうか?
寒い時期なので前日から煮含めて、鍋ごとそのままにしておいても、しっかり味が染みておいしく食べられます。
油揚げや厚揚げ、がんもどきはサッとゆでるか、熱湯を回しかけるなどして油抜きをしないと、油臭さが残ったり、味が染みにくくなります。また、煮物は少し時間をかけて味を含ませないと、味が全体になじみません。落とし蓋も煮汁を全体に行き渡らせて、味にむらが無くなります。
今年の冬はほうれん草がとても高いので、冷凍のものを使ってみました。ごま和えなら冷凍でも十分使えます。
冷凍の食材は、加熱しすぎないことが肝心です。沸騰した湯に入れる場合もしっかり沸騰している中へ30秒ほど入れたら直ぐに取り出します。炒め物に使う場合は凍ったまま、強火で炒めます。新しい食材を使う時は、入っている袋の説明を読む習慣をつけて下さい。
卵蒸しは病院給食でも食事がすすまない方に、卵の濃度を変えてよく作りました。茶わん蒸しと言うと大変そうですが、卵蒸しは卵をだしで薄めて蒸すだけですから簡単です。
卵蒸しは卵1に対して、だし汁3で固まります。蒸し器がある場合は蒸気が上がってきたら器を入れて、中火で10分蒸せばできます。卵に牛乳や砂糖を加えれば、子供のおやつにプリンができます。
挽き肉にケチャップでは、昭和の和風スパゲティになりそうなので、トマトが主体のボリュームのある大人の味に仕立ててみました。
パスタを茹でる時はたっぷりの湯で茹でる事。1人分増えるごとに1ℓ足すことと、塩を加えることで湯の沸点を上げて、パスタの表面を引き締める働きがあります。また、必ずタイマーをセットして袋の表示時間より1~2分短めにして、麺の中に針くらいの芯が残る程度にします。ソースの塩加減は少し薄いかなと思う程度が丁度良いでしょう。
夏に海水温が高すぎたので、かきも不漁で高いようです。生ガキ用のカキを買ってきて焼いてみました。
たっぷりのオリーブオイルの中で火を通したら、そのまま保存容器に移して1週間程度冷蔵保存することができます。サラダやパスタに使えばお料理がグレードアップ。カキが安く手に入ったらぜひ試してみてください。
この冬はとても野菜類が高いですが、まだ水菜は何とか大丈夫かしら。洗って3㎝位にカットして、ジップロックに入れて冷蔵保存して使っています。
ナムルは野菜の副菜を意味する言葉です。生野菜でも、ゆで野菜でも、炒めた野菜でもよく、塩やしょう油、酢など基本の調味料はどんなものでも良いので、ショウガやニンニクを混ぜてもおかずになる副菜ができます。
豚肉は牛肉や鶏肉と比べ疲労回復に効果のあるビタミンB1が豊富です。バラ肉は脂肪が多い部分なので上手に脂分を取り除いて食べれば、長時間煮てもパサつかず軟らかいので、おいしく食べられます。
豚肉を軟らかくなるまで下茹でするのに時間がかかりますが、大きめの鍋に多めの湯を沸かして茹でれば、他の仕事ができます。どうせ時間をかけるなら多めに作っておきましょう。
もやしは野菜高騰の中でも、少し量が減ったり高くなったりしていますが有り難い野菜です。しかし傷みやすいので、残ったもやしは早めに使ってしまいましょう。
野菜を水で茹でる場合と、電子レンジで加熱する場合を比較するとビタミンやミネラルは電子レンジの方が損失は少ないようです。野菜100gで2分が目安です。もっと上手に電子レンジを使って時間短縮をしませんか?(腎臓病などカリウムを減らしたい場合は茹でたほうが良いです)
時にはあっさりと味噌とだしの香りだけが立った味噌汁が飲みたいと思うことはありませんか?
私は毎朝いりこだしの味噌汁で育ちましたが、時々作る味噌汁はもっぱらかつおだしです。面倒な時は茶こしのパックにかつお節を入れて、だしを取ることもあります。今の季節は大根と油揚げや、豆腐とわかめ、じゃが芋と玉ねぎなどもおいしいです。さつま芋やかぼちゃが煮崩れた味噌汁も時にはおいしいですね。
たまにキムチが食べたくなって買ってきても、残ってしまうことはありませんか?白菜と一緒に炒めてみたら、とてもおいしい主菜になりました。
中華風の炒めものは、火力が低いと時間がかかってしまい野菜がクタっとなってしまいがちです。フライパンをしっかり熱してから強火で炒め合わせて、少し早めに火からおろした方がよさそうです。
ワンタンの皮が余っていたので、納豆を包んであげてみました。お酒のおつまみに良いかもしれません。
ワンタンの皮は薄いので、沢山具を入れると破れてしまいます。具が少ししか入らないので、具よりワンタンの皮のパリパリを楽しむような感じです。沢山具を包みたい時は、餃子や焼売の皮の方が良いでしょう。
切り干し大根も国内産のものはかなり高くなっています。いつもより大根の量が減っているので、油揚げの量を増やしてみました。
最近の国内産の場合は、切り干し大根にごみや異物が混じっていることもないので、サッと洗って、戻し汁も大根の甘い汁が出ているので使ってしまいましょう。油揚げも油抜きをしないでそのまま使うことで、しっかりした味の煮物になります。
炊いたご飯に具を混ぜるだけの味つけご飯です。冷たくなった冷蔵庫のご飯を温めて、具と混ぜてもおいしくできます。
主食に味がつく場合は、副食まで食べることを考えて少し物足りないくらいの控えめな味付けにしましょう。すし飯などは酢があるので、気づきにくいですが、1合分の米に対してすし酢の塩が3gも入ることになります。
お刺身も高価な割に一皿分の量が少ないです。塩分摂取量も気になるので、1皿分の鯵の刺身をサラダ仕立てにして量を増やしてみました。
刺身などを食べた後にのどが渇くという事はありませんか?刺身しょう油の小袋が4g~7gあって食塩に直すと0.6~1gになります。1日の食塩摂取はできれば6g未満にしたいものです。
冬になると酒粕が売られています。広島は酒どころが多いので、いろんな酒造会社の酒粕があります。甘酒も良いですが、寒い冬の夜にかす汁は温まります。
じゃが芋や豚肉を入れたかす汁から、塩鮭のアラや大根を入れたかす汁まで、子供たちの成長に合わせていろいろなかす汁を作ってきた気がします。料理はおいしければどんな作り方や組み合わせ方でも良いと思います。我が家の定番を作ってください。
今回もできるだけ簡単に、安価な材料でおいしいメニューをと思って作りました。まだ寒い日が続きますが、次回は少し春を感じられるような、簡単な料理を作ってみましょう。食材はできるだけ繰り回しながら、無駄な使い方をしないようにしたいです。