日本は健康寿命世界一と言われ、和食が世界の食事のお手本のように言われたのはついこの間のように思います。しかし急速に食の基本が乱れてきているように思います。若い人はもちろん高齢者であっても、ついつい身近なものを購入して済ませているようです。忙しい毎日ですから、便利なものを購入するのは良いと思いますが食の基本を知って利用してください。
特に今春から一人暮らしをする皆さんへ、『健康を支える食の在り方が急速に乱れてきていることで、がんを含む生活習慣病が増加しています』何をどのように食べればよいのか?簡単なものから調理して、健やかな食生活を目指してください。
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)
前回:難しそうなメニューも基本的なことを知っていれば意外に簡単です。チャレンジしてみませんか?
大きな大根を買ったら、使い切るのが忙しいです。普通にご飯を炊いてからでも間に合いますので、是非作ってみてください。思ったより美味しくて驚きますよ。
お豆腐は値段がまちまちです。豆のにおいがする少し高めなものから3個パックの安価なものまで。大豆の種類によっても価格が違うようです。食べ方に合わせて絹ごしや木綿など好みのものを選びましょう。
ささみは手羽の内側に左右1個づつある旨の肉です。形が笹に似ているからこう呼ばれているようです。脂質が少なく軟らかいので、サッと火を通してサラダに最適です。
そもそも柳川と言うのは、江戸時代に筑後地方の柳川市が湿地帯であるためドジョウが多く生息していて、精がつくというごぼうと一緒に卵とじにして食べていたことに端を発するようです。そこからごぼうと一緒に卵でとじる料理を柳川風○○と呼びます。
食事時に果物を食べるという人が割合少ない気がしています。腹の足しにならないという人から、好きではないという人、皮をむくのが面倒とかいろいろありますがちょっとしたデザートがあると幸せな気分になります。
(2人分ではなくりんご1個分で作ります)
ささみは脂肪が少ないので淡白です。メインの料理にする場合はチーズを足したり、他の材料と合わせてフライにする等の工夫をしないと物足りないでしょう。
ひじきや切り干し大根などの煮物は、常備菜として時間のある時に作って冷凍しておくと助かります。少し多めに作っておきましょう。
このメニューも給食で大好評だったものです。鮭はもう少し安価な白鮭と呼ばれるものでしたが、味が濃厚になって軟らかくて、若い人にも高齢者にも喜ばれました。
酢の物と言うと決まりきった材料になりがちですが、冷蔵庫に少しづつ残っている食材を合わせてみましょう。
組み合わせによっては、驚くほどぴったりはまることもあります。
野菜たっぷりの汁物は、全体のメニューを引き締めてくれます。大満足間違いなしです。
手羽元は手羽の根元の部分です。他のところは身より脂肪やゼラチン質が多いですが、手羽元は一番身の多いところです。
蒸し大豆を毎朝ヨーグルトに混ぜて食べています。大豆そのものに甘さがあり、甘みのあるニンジンと組み合わせて揚げてみたらとてもおいしかったです。
シラスはかたくちいわしやまいわしの稚魚です。軽く乾燥させたしらす干しは傷みやすいので、ちりめんじゃこと呼ばれるしっかり乾燥させたものを常備しておくと、大根おろしと合わせたりと便利に使えます。
春キャベツが沢山出回ってきました。少し軟らかいので上手にはがしてひき肉を包んで煮てみましょう。
れんこんの細いところは安価です。でんぷんが少ないので炒め物がおすすめです。
やはりもやしは買って帰りたくなります。加熱するだけで、各自好きな調味料で食べても良いですが、たまにはカレー味も食をそそります。
春から一人暮らしをする方は、いろいろな心配事が多くて、自炊なんてとてもとても・・・・と言うところでしょうか。いくらでもお金があれば買える時代です。私自身、基本的なことは母のお手伝いから学んだのだと思います。でも何より大きいことは人一倍おいしいものが食べたいと思う『食いしん坊』だから気になる食材を見つけては作ってみようと買ってきます。子育て時代は安価で栄養のあるものを、子供が大きくなってそれなりに仕事が忙しい時は時々少し高い材料を買って贅沢をしてみることもありました。
要は『自分の健康は自分の食べたもので培われる』という事を意識して食事をしていただければ、と思います。
時に羽目を外しても良いのですから。来月はどうしても押さえておきたい食生活の基本となるものをもう一度作ってみます。