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元気で長生きの秘訣は毎日の食事です。何をどのように食べればよいのか簡単調理を実践してみませんか? |広島の健康・子育て情報|ファミリードクター

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元気で長生きの秘訣は毎日の食事です。何をどのように食べればよいのか簡単調理を実践してみませんか? 

元気で長生きの秘訣は毎日の食事です。何をどのように食べればよいのか簡単調理を実践してみませんか? 

2024.04.03

日本は健康寿命世界一と言われ、和食が世界の食事のお手本のように言われたのはついこの間のように思います。しかし急速に食の基本が乱れてきているように思います。若い人はもちろん高齢者であっても、ついつい身近なものを購入して済ませているようです。忙しい毎日ですから、便利なものを購入するのは良いと思いますが食の基本を知って利用してください。
特に今春から一人暮らしをする皆さんへ、『健康を支える食の在り方が急速に乱れてきていることで、がんを含む生活習慣病が増加しています』何をどのように食べればよいのか?簡単なものから調理して、健やかな食生活を目指してください。
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)

前回:難しそうなメニューも基本的なことを知っていれば意外に簡単です。チャレンジしてみませんか?

POINT

  • 誰でも作れる簡単でおいしいメニューです。
  • 調理工程は少なく、短時間で調理を済ませます。
  • 調味料は単純にして、どこでも手に入る食材を使います。(代用できる食材を明記)
  • 時々出てくる調理用語は意味が分かれば簡単です。分かりやすく解説します。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

大根飯

大きな大根を買ったら、使い切るのが忙しいです。普通にご飯を炊いてからでも間に合いますので、是非作ってみてください。思ったより美味しくて驚きますよ。

  • 米 1カップ(180㏄)
  • 酒 大さじ1
  • 大根 3㎝(葉っぱ側の太い部分)
  • 油揚げ 1/2枚
  • サラダ油 小さじ1/2
  • 調味料:めんつゆ・酒各大さじ1、砂糖小さじ1/2
  1. 米は炊飯器がなくても炊けます。米1カップを入れたボウルに、水を入れサッと混ぜ、左手で米がこぼれ出ないように流し口に手を添え、一度表面の水を流します。
  2. 今度は水をひたひたに注いで、手の平で米をシャッ、シャッと軽く混ぜて水を捨てます。これを2回繰り返して水を捨て、改めて200㏄の水を加えて炊きます。ガスやIHで少量を炊く場合や炊飯機能がついていない場合は最初からずっと弱火で大丈夫です。
    ※加える水の量は、一般的な基準では体積の1,2倍と言われています。ですから180㏄の場合は216㏄という事になりますが、酒を大さじ1(15㏄)加えるので200㏄の水で炊きます。炊飯器の場合は水を分量まで加えて、大さじ1の水を捨ててから酒を加えてください。
  3. 大根は皮をむいて、3cmの長さのまま縦にマッチ棒くらいに切りそろえます。油揚げは熱湯を回しかけて油抜きをして5㎜幅に切ります。
  4. 鍋に油を熱して、大根と油揚げを入れて炒め、大根が透き通ってきたら調味料を加えて弱火で水気が無くなるまで混ぜながら煮ます。
  5. ご飯が炊けたら、4の大根を加えてさっくりと混ぜます。
米の炊飯に関しては、昔「初めてご飯を炊いた人が洗剤で洗った」と笑い話のような本当の話が話題になったことがありますが、無洗米という洗わなくても良い米もあります。食事の指導をしていると、最近ではパックに入ったご飯を買うという人もいらっしゃいます。しかし炊き立てのご飯はおいしいですよ。しかも安上がりです。私は帰りが遅くなるので、炊き立てのご飯を分量を決めラップして冷凍しています。一般的な目安として1食のご飯は150g、250㌔カロリー程度が目安です。成長期や運動量の多い人はもう少し多く、肥満で痩せたい人は少なくを目安にしてください。1合の米は炊きあがると330g位あります。

ごちそう冷ややっこ

お豆腐は値段がまちまちです。豆のにおいがする少し高めなものから3個パックの安価なものまで。大豆の種類によっても価格が違うようです。食べ方に合わせて絹ごしや木綿など好みのものを選びましょう。

  • 木綿豆腐 200g~300g(好みで大きさを加減してください)
  • アボカド 1/2個
  • トマト 小1/2個
  • 青ネギ 1本
  • 調味料:オイスターソース大さじ1、めんつゆ小さじ1、白すりごま大さじ1、ショウガ汁小さじ1/2、酢小さじ1、ゴマ油小さじ1/2
  1. 豆腐はサッと洗って、レンジで2分加熱して冷まし、手で大きくさっくりと崩して器に盛り付けます。
  2. アボカドは半分に切って、種を取り皮をむいて縦半分に切って5㎜くらいの厚さに切ります。トマトはアボカドの大きさに合わせて切っておきます。青ネギは小口切りにします。
  3. 調味料を合わせて混ぜておきます。
  4. 豆腐を入れた器に2の具材をのせて、食べる直前に3のたれをかけていただきます。
豆腐は日本だけではなく中国をはじめ、東南アジア各地でも古くから食べられています。豆腐は大豆を原料とする良質なたんぱく質をたっぷり含み、畑の肉と言われるほどです。骨を強くするカルシウムや女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするイソフラボンも多く含まれています。他にも健康維持に役立つ多くの栄養素が含まれています。脂質の多い肉類に偏らないようにしましょう。

ブロッコリーとささみのサラダ

ささみは手羽の内側に左右1個づつある旨の肉です。形が笹に似ているからこう呼ばれているようです。脂質が少なく軟らかいので、サッと火を通してサラダに最適です。

  • ブロッコリー 1/2株
  • ささみ 1個(筋を取って酒を振っておきます)
  • 調味料:マヨネーズ大さじ1・プレーンヨーグルト大さじ2、粒マスタード小さじ1(粒がない時は少なめに)
  1. ささみは筋のある方を下にして、筋を左手で押さえて右手の包丁でしごくようにして筋を取ります。
    ※難しい場合は上を向けて、ささ身を開いて筋をこそげ取っても良いです。
  2. ささみはラップをして、1分半くらい電子レンジにかけます。
  3. ブロッコリーは小房に分けて洗い、電子レンジに1分半くらいかけます。
  4. 材料が冷めたら、調味料を混ぜ合わせて和えるか、上からかけて勧めます。
サラダには「マヨネーズはカロリーが高いから、ドレッシングを使っています」と言われる方がたくさんおられます。マヨネーズは塩分量が大さじ1杯でも0.2~0.3gと少なく、油を減量したものが出回っています。また、ヨーグルトなどと合わせればもっとヘルシーになります。ドレッシングは意外に塩分量が多いので注意が必要です。

火曜日の献立

牛肉の柳川風

そもそも柳川と言うのは、江戸時代に筑後地方の柳川市が湿地帯であるためドジョウが多く生息していて、精がつくというごぼうと一緒に卵とじにして食べていたことに端を発するようです。そこからごぼうと一緒に卵でとじる料理を柳川風○○と呼びます。

  • 牛こま切れ肉 160g
  • ごぼう 1本(30㎝位)
  • 卵 2個
  • 三つ葉 1/2束
  • 調味料:めんつゆ大さじ1と1/2、みりん小さじ1、酒大さじ1
  1. 牛肉は3㎝位に切っておきます。ごぼうは皮をこそげ取り、ささがきに切って水に放して直ぐにざるに打ち上げて水を切ります。三つ葉は3㎝位に切っておきます。
  2. フライパンのように底が広い浅い鍋を用意し、水1カップ、調味料を加えて煮立てます。
  3. 2の鍋に、牛肉を広げながら加え、続いてごぼうも加えます。再び煮立ったら弱火にして、ごぼうが軟らかくなるまで煮ます。
  4. 三つ葉の軸の方を先に加えて、溶きほぐした卵をかき混ぜて全体にまんべんなく円を描くようにまわしかけて、残りの三つ葉を加えます。中央がフツフツしてきたら菜箸で軽く全体を動かして火を止めます。
副食(おかず)は濃い味にするとついついご飯がすすんで食べ過ぎてしまいます。味付けは最初控えめにして、どうしても薄いようなら少し味を足すというような癖をつけましょう。厚労省が推奨する一般的な人の食塩量は男性7.5g/日、女性6.5g/日です。女性だとラーメン1杯分で終わりという量です。味が薄いなと感じたら、コショウや唐辛子などの辛味調味料を利用しましょう。

大根とにんじんのゆずなます

  • 大根 150g
  • にんじん 50g
  • 塩 少々
  • 調味料:酢大さじ2、砂糖小さじ2、塩小さじ1/4、水大さじ1
  • ゆずの千切り 少々(なければレモンの皮でも良い)
  1. 大根とにんじんはそれぞれ10㎝位の長さに切り、皮をむいてからピーラー(皮むき器)で薄く帯状にむいて、ヒラヒラのリボン状にします。
  2. 1の大根とにんじんは塩少々を振っておき、しんなりしたらサッと水洗いをして水けを絞っておきます。
  3. 調味料を混ぜ合わせて、大根とにんじんを入れてゆずを加えて出来上がりです。
皮むき器は缶切り等と同様に小さな道具ですが、あるととても便利です。また計量用のカップとスプーンも安いものですから是非購入してください。カップは1カップが200㏄で表示されることが多いので、200㏄のものがあれば良いです。スプーンは3本セットで、大15㏄・中5㏄・小2.5㏄になっています。菓子類を作る方はキッチンスケールがあると良いですね。

りんごのショウガ入りコンポート

食事時に果物を食べるという人が割合少ない気がしています。腹の足しにならないという人から、好きではないという人、皮をむくのが面倒とかいろいろありますがちょっとしたデザートがあると幸せな気分になります。
(2人分ではなくりんご1個分で作ります)

  • りんご 1個(種類は何でも良いですが、赤いものの方がきれいです)
  • ショウガ 1かけ
  • はちみつ 大さじ2(はちみつがなければ、オレンジマーマレードでも良い)
  1. りんごはきれいに洗って、水けをふいて6等分のくし形に切り、芯を取ります。
  2. ショウガは皮をむいて、太めの千切りにしておきます。
  3. 耐熱皿にりんごを並べて、ショウガを散らしてはちみつを回しかけます。
  4. ラップをして、電子レンジで4分加熱します。
  5. 荒熱が取れたら、器に盛り付けます。冷たく冷やしてもおいしいです。
英語のdessertは「食後に出される果物や甘いもの」と言うのが一般的な意味のようですが、高度成長期を過ぎたあたりから諸外国風な習慣が始まったような気がします。食後にアイスクリームや甘い菓子類を食べて急速に太ったり、血糖値が上がってしまう方がおられます。どうしても何かが食べたい時は主食をその分減らしてください。できればフルーツを少量が良いです。そして、最低寝る前2時間はお腹を空けてください。

水曜日の献立

鶏ささみの南部揚げ

ささみは脂肪が少ないので淡白です。メインの料理にする場合はチーズを足したり、他の材料と合わせてフライにする等の工夫をしないと物足りないでしょう。

  • 鶏ささみ 2本
  • 調味料:塩・酒各少々
  • 小麦粉 大さじ3杯程度(同量の水で溶いておく)
  • 白ごま 大さじ4杯
  • さつま芋 1/2本
  • 揚げ油 適宜
  1. ささみは筋を取って、1本を3~4切れのそぎ切りにし、塩と酒を振っておきます。
  2. ささみにドロッとした小麦粉をつけて、ごまを全体にまぶします。
  3. さつま芋は皮をむいて、1㎝角の棒状に切って水につけておきます。(空気に触れるとアクで黒くなります)
  4. 揚げ油を160度~170度くらいに熱して、ごまをまぶしたささみを揚げていきます。
  5. ささみを揚げ終わったら、水けをふいたさつま芋を少し温度を上げた油(170度~180度)でカラッと揚げます。
  6. 皿にベビーリーフをのせ、ささみとさつま芋を盛り付けます。
揚げ物は温度が大切です。てんぷらやフライ類は大体180度~190度で揚げますが、野菜のてんぷらだけは160度~180度で揚げます。油の温度の目安は、てんぷらの衣を端の先から落として、すぐに上がってこなければ150度以下です。衣が下に沈んでからゆっくり上がってくるようだと150度~160度。途中まで沈んで浮き上がってくれば170度~180度です。衣が沈まずに表面に浮く場合は200度以上の高温です。油で調理をしている時はあっという間に温度が上がりますので、くれぐれもその場を離れないようにしてください。

ひじきの煮もの

ひじきや切り干し大根などの煮物は、常備菜として時間のある時に作って冷凍しておくと助かります。少し多めに作っておきましょう。

  • 芽ひじき 40g
  • 干しシイタケ 2枚
  • 油揚げ 1/2枚
  • にんじん 1/3本
  • だし汁 1と1/2カップ(水とだしの素でも良い)
  • 調味料:砂糖・みりん各大さじ1、しょう油大さじ2
  1. ひじきはサッと洗って、目の細かいざるに取って、改めて水につけて戻す。
  2. 干しシイタケはかぶるくらいの水に入れてもどし、軸を切って細切りにしておきます。戻し汁は捨てずにだし汁に足します。油揚げは熱湯を回しかけて短冊に切っておきます。
  3. にんじん、は3㎝長さの細切りにしておきます。
  4. 大きめの鍋にひじき、油揚げ、干しシイタケ、にんじんを入れてだし汁としいたけの戻し汁、砂糖を加えて中火で煮ます。煮立ってきたらみりんとしょう油を加えて弱火にして汁気がほとんどなくなるまで煮含めます。
乾物類は、サッと洗って水やぬるま湯につけてやわらかくもどしてから使います。豆類は4~5倍の水につけて5~6時間かかります。海藻や干しシイタケは5分ほどつければ戻ります。海藻類は6~8倍になりますので量を加減してもどしましょう。

大根のピクルス

  • 大根 5㎝
  • にんじん 1/2本(細めなもの)
  • 調味料:酢・水各大さじ2、砂糖小さじ2、塩少々、ローリエ・粒コショウ各少々
  1. 大根は皮をむいて、5㎜くらいの厚さのいちょう切りにします。
  2. にんじんは皮をむいて、花形で抜いておきます。花形がなければ大根より少し薄いいちょう切りにします。
  3. 調味料は耐熱容器に入れて、電子レンジで1分ほど加熱します。

  4. 3の中に大根とにんじんを加えて、再び1分加熱します。冷めたら冷蔵庫で味をなじませます。
  5. ピクルスも時間のある時に作っておくと重宝します。
大根やかぶなどを買ってきたら首のところで茎を切り落としておくと、水分の蒸発が防げます。かぶはひげも伸びてくるので切り取っておきます。大根は切り口を上にしてラップで包むか、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。かぶは水分の蒸発が激しいので表面に水をかけてからポリ袋に入れて保存します。葉がついていたら、サッと硬めに茹でて冷凍しておきます。

木曜日の献立

鮭の味噌マヨネーズ焼き

このメニューも給食で大好評だったものです。鮭はもう少し安価な白鮭と呼ばれるものでしたが、味が濃厚になって軟らかくて、若い人にも高齢者にも喜ばれました。

  • 生鮭 2切れ
  • 調味料:白みそ小さじ2、マヨネーズ大さじ2
  • 付け合わせ:ブロッコリー小房4房、トマト小1個
  1. 鮭は酒少々を振っておきます。(材料以外)
  2. 調味料の白みそとマヨネーズを混ぜておきます。
  3. アルミ箔の上に鮭を並べ、2の味噌マヨネーズを表面全体にスプーンでかぶせる様にのせます。
  4. 3をアルミ箔ごとオーブントースターの中へ移して、220度で15分ほど焼きます。
  5. 皿に4を盛り付け、ブロッコリーとトマトを飾って勧めます。
魚は肉に比べると、下ごしらえなどの手間がかかるため敬遠しがちです。食の欧米化が進んだせいで脂質の摂り過ぎが問題となっています。魚はたんぱく質が豊富で、脂質が多いとされる青魚でもDHAやEPAといった動脈硬化を予防する効果があったり、脂質の酸化を防ぐビタミンE、さらに骨粗しょう症の予防につながるビタミンⅮなど豊富な栄養素が含まれています。切り身を上手に使ってもっと魚を食べましょう。

いろいろ野菜の酢の物

酢の物と言うと決まりきった材料になりがちですが、冷蔵庫に少しづつ残っている食材を合わせてみましょう。
組み合わせによっては、驚くほどぴったりはまることもあります。

  • 小松菜 1/3把
  • エリンギ 1本(きのこなら何でも良い)
  • わかめ 4g
  • 油あげ 使い残りのもの3㎝位
  • 調味料:酢大さじ1強、めんつゆ大さじ1/2
  1. 小松菜はよく洗って、4㎝位に切って電子レンジで2分~3分加熱します。
  2. エリンギは縦に薄切りにして、油揚げは熱湯を回しかけて5㎜幅に切り、アルミ箔を敷いたオーブントースターで5分位焼きます。
  3. わかめは水につけて、戻しておきます。(長いものは2~3㎝に切っておきます)
  4. 調味料を混ぜて、小松菜、エリンギ、油揚げ、わかめを入れて和え、器に盛り付けます。
副菜は主菜(メインのおかず)がこってりしている場合は、少しさっぱりするものを選びましょう。逆にあっさりした主菜の場合は少し油が入ったりしても大丈夫です。味のバランスや、油の有無を考えて組み合わせを考えることで栄養のバランスが取れます。

さつま汁

野菜たっぷりの汁物は、全体のメニューを引き締めてくれます。大満足間違いなしです。

  • 鶏むね肉 50g
  • さつま芋 小1本
  • ごぼう 10㎝
  • 大根 3㎝
  • 青ネギ 1/2本
  • だし汁 2カップ(水でも可)
  • 調味料:めんつゆ大さじ1強
  1. 鶏肉は小さめの一口大に切っておく
  2. さつま芋はよく洗って、皮つきのまま細いところはそのまま1㎝厚さの輪切りに、大きいところは半月に切って水にさらしておきます。
  3. ごぼうは皮をこそげて斜め切りにして、同じく水に放しておきます。
  4. 大根は6~7㎜厚さのいちょう切りにし、青ネギは小口切りにしておきます。
  5. 鍋にだし汁を入れて煮立て、鶏肉をほぐしながら入れ、次にごぼうを入れて2~3分煮ます。
  6. 5の鍋に、大根、さつまいもの順に入れて軟らかくなるまで煮ます。
  7. 野菜に火が通ったら、めんつゆを加えて青ネギを加えてひと煮して出来上がりです。
汁物が欲しいけど塩分が気になる方はいろいろな野菜をたくさん入れた和洋中華、味付けを少し変えるだけでいろいろなスープができます。さつま汁もみそ味でもおいしいですし、コンソメ味、トマトジュースを入れたイタリアン、ごま油やショウガ汁で中華風といろいろ材料と味付けを変えるだけで何通りもの汁物が作れます。

金曜日の献立

鶏手羽元のトマト煮

手羽元は手羽の根元の部分です。他のところは身より脂肪やゼラチン質が多いですが、手羽元は一番身の多いところです。

  • 鶏手羽元 6本
  • 玉ねぎ 1/2個
  • れんこん 小1節
  • ニンニク 1かけ
  • 赤唐辛子 1本(辛いのが苦手ならなくても良い)
  • オリーブオイル 大さじ1/2と大さじ1
  • カットトマト缶詰 1缶
  • 調味料:塩少々
  1. 玉ねぎは1㎝角に切っておく。れんこんは皮をむいて大き目の乱切りにし、水にさらしてから水を切っておきます。ニンニクは粗く切っておきます。赤唐辛子はヘタと種を取り、粗く刻みます。
  2. 手羽元は包丁で骨の両側に切り込みを入れて、塩少々を振っておきます。
  3. フライパンにオリーブオイル大さじ1/2を中火で熱し、手羽元を並べ入れて両面にこんがりと焼き色がつくまで焼き、火を止めて取り出しておきます。
  4. フライパンにオリーブオイル大さじ1を足し、ニンニク、赤唐辛子を加えて弱めの中火で熱します。香りが立ってきたら玉ねぎ、れんこんを加えてサッと炒めます。
  5. 4にトマト缶と手羽元を入れて、ふたをして15分くらい煮ます。汁けがなくなるまで煮たら味をみて、物足りなければ塩少々で味を調えます。
手羽元は切り込みを入れておくことで、身がほろりとはずれて手を汚さないで食べられます。ニンニクや赤唐辛子の風味をしっかりつけることで塩味が少なくても満足感があります。またトマトのリコピンは、β-カロテンの倍の抗酸化作用があります。熱にも強く、脂溶性のため油によって吸収率が高まります。ホールのものや角切り、ジュースなど生を買うより安く買えますので利用してみませんか?

にんじんと大豆のかきあげ

蒸し大豆を毎朝ヨーグルトに混ぜて食べています。大豆そのものに甘さがあり、甘みのあるニンジンと組み合わせて揚げてみたらとてもおいしかったです。

  • 蒸し大豆 50g
  • にんじん 1/2本
  • てんぷら粉 適宜
  • 揚げ油 適宜
  • 付け合わせ:ベビーリーフ 適量
  1. にんじんは4㎝位の細切りにします。
  2. 蒸し大豆とにんじんを合わせて、水で溶いたてんぷら粉と混ぜて、箸でつまみながら170度くらいの油でカラッと揚げます。
  3. ベビーリーフと一緒に皿に盛り付けます。
油は、空気、日光、不純物によって変敗するので、使用後は熱いうちにこして密閉容器に入れ、冷暗所に保存します。少量のものを揚げる時は小さなフライパンなどで2㎝位深さの少量を使用しましょう。

小松菜と生シイタケのシラス和え

シラスはかたくちいわしやまいわしの稚魚です。軽く乾燥させたしらす干しは傷みやすいので、ちりめんじゃこと呼ばれるしっかり乾燥させたものを常備しておくと、大根おろしと合わせたりと便利に使えます。

  • 小松菜 1/2把
  • 生シイタケ 1枚
  • しらす干し ひとつまみ
  • 調味料:甘酢 大さじ1/2(市販の甘酢)
  1. 小松菜はよく洗って、鍋に水を沸騰させて茎の方から入れて茹でます。色がきれいな緑色になったら引き上げて水に放し、3~4㎝に切りそろえます。その湯で生シイタケもさっとゆでて、いちょう切りにしておきます。
  2. 甘酢で小松菜と生シイタケ、しらす干しを和えます。シラスの量や塩加減で味が違ってくるので味を確かめます。
和え物の酢はまず甘酢が酢が10:砂糖が10:塩1.5で、二杯酢が酢としょう油が同量ですが、現在は酢10:しょう油8です。三杯酢は酢としょうゆ、みりんが同量になりますが。現在ではしょう油が控えめで8になっています。和え物は早くから和えると材料の水が出てきますので食べる直前に合えましょう。

土曜日の献立

ロールキャベツ

春キャベツが沢山出回ってきました。少し軟らかいので上手にはがしてひき肉を包んで煮てみましょう。

  • キャベツ 5枚(1人分2枚と修復用1枚)
  • 合いびき肉 160g
  • 玉ねぎ 1/2個
  • サラダ油 小さじ1
  • パン粉 大さじ4
  • 牛乳 大さじ2
  • 卵 1個
  • しめじ 適量
  • ローリエ 適宜
  • ひき肉用調味料:オールスパイスかナツメグ(あれば)・塩、コショウ少々
  • スープ用調味料:固形コンソメ1個、コショウ・しょう油各適宜
  1. ひき肉のタネ用の玉ねぎはみじん切りにしてサラダ油できつね色になるまで炒めておきます。
  2. 1のひき肉が冷めたら、合いびき肉、牛乳を含ませたパン粉、卵、調味料を加えてハンバーグを作る要領でよく練って、4個に丸めておきます。
  3. キャベツは根元に切り込みを入れて、水道水を根元に勢いよくかけながら少しづつ葉をはがしていきます。
  4. 3ではがしたキャベツは熱湯でゆでて冷ましておきます。芯の硬いところをそぎ取っておきます。
  5. キャベツを広げて、片栗粉を振りかけてひき肉のタネを手前に置いて、風呂敷で物を包むように左右を折りたたんで包んでいきます。包んだ最後にかたくり粉を振りかけて、巻き終わりをつまようじで止めます。

  6. 同じように4個を巻いて小さめな鍋に水2カップ半とコンソメを入れてロールキャベツを動かないようにきっちり並べて、ローリエ、しめじを加えて強火にかけます。沸騰してきたら、アクを取り火を弱めてふたをして15分くらい煮ます。
  7. 味を見ながらしょう油を適宜加えて仕上げます。
ロールキャベツはきっちり巻くと、煮くずれずきれいに仕上がります。煮汁はコンソメ味だけでなくトマトや牛乳などでいろいろな味が楽しめます。キャベツを一玉で購入したら、最初に作ってみましょう。

れんこんの金平風

れんこんの細いところは安価です。でんぷんが少ないので炒め物がおすすめです。

  • れんこん 小1節
  • にんじん 1/3本
  • かつお節 小袋1パック
  • ごま油 小さじ1
  • 調味料:酒大さじ1、めんつゆ大さじ1/2、みりん小さじ1
  1. れんこんは皮をむいて縦半分に切り、薄切りにして水にさらします。
  2. にんじんは皮をむいて薄切りにします。
  3. 鍋にごま油を熱し、水を切ったれんこんとにんじんを入れて炒めます。
  4. れんこんが透き通ってきたらかつお節の半量と調味料を加えて混ぜながら煮ます。
  5. れんこんがまだシャキシャキしている内に火を止めます。
  6. 器に盛り付けて、残りのかつお節を天盛りします。
れんこんの旬は11月~3月です。土がついているものでは、傷があるとすぐ傷みます。節が途中で切っていない傷のないものを買いましょう。切ってあるものなら切り口がみずみずしくて肉厚なものがおいしい。保存するときは切り口をラップで包んで、新聞紙に巻いてさらにポリ袋に入れて保存しましょう。

もやしとシーチキンのカレー風味

やはりもやしは買って帰りたくなります。加熱するだけで、各自好きな調味料で食べても良いですが、たまにはカレー味も食をそそります。

  • もやし 1/2袋
  • ツナ缶詰 1/2缶
  • 調味料:カレー粉小さじ1、甘酢大さじ1と1/2、しょう油少々
  1. もやしは洗って、電子レンジで2分半程度加熱し冷ましておきます。
  2. ツナ缶1/2ともやしを合わせて調味料を加えて和えます。しょう油は味を見ながら、少量加えます。
もやしは1年を通していつでも食べられて重宝します。栄養的にはビタミンB1・B2、カリウムと不溶性食物繊維が豊富です。ビタミンB1・B2は疲れが取れます。また不溶性食物繊維が豊富なので便秘がちな方はしっかり食べてください。収穫後はビタミンⅭが減り続けるので早めに使い切りましょう。

春から一人暮らしをする方は、いろいろな心配事が多くて、自炊なんてとてもとても・・・・と言うところでしょうか。いくらでもお金があれば買える時代です。私自身、基本的なことは母のお手伝いから学んだのだと思います。でも何より大きいことは人一倍おいしいものが食べたいと思う『食いしん坊』だから気になる食材を見つけては作ってみようと買ってきます。子育て時代は安価で栄養のあるものを、子供が大きくなってそれなりに仕事が忙しい時は時々少し高い材料を買って贅沢をしてみることもありました。
要は『自分の健康は自分の食べたもので培われる』という事を意識して食事をしていただければ、と思います。
時に羽目を外しても良いのですから。来月はどうしても押さえておきたい食生活の基本となるものをもう一度作ってみます。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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