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春から一人暮らしをする人は少しづつ料理を始めてみませんか?季節を感じる簡単メニューです。|広島の健康・子育て情報|ファミリードクター

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春から一人暮らしをする人は少しづつ料理を始めてみませんか?季節を感じる簡単メニューです。

春から一人暮らしをする人は少しづつ料理を始めてみませんか?季節を感じる簡単メニューです。

2024.01.26

私の母親は『だしの素』を買うことを恥ずかしがっていました。朝の味噌汁は前日の夜から煮干しを漬けていました。正月のおせちに飽きた人用にラーメンやおでんを作っていましたが、肉屋さんから豚骨を分けてもらってスープを作っていました。私も時々薄いだしのおでんではなく母のこってりした『関東炊き』が懐かしくなります。現代ではだし用の食材を細かく粉にしてパックしたものから、顆粒状にしたものまであらゆる調味料がそろっています。材料を買って混ぜ合わせれば『本格的』なお料理が出来上がるものまで、様々な調味料がそろっています。全部揃えていたらきりがありません。上手に最低限の調味料で上手く料理してみましょう!
(材料は特記がない限り2人分です)

前回:食事作りはお母さんだけのものではなくなってきています。誰でもが料理できる簡単メニューです。

POINT

  • 誰もが作れる、季節を感じられるメニューです。
  • 調理工程は少なく、材料の無駄を省き、短時間で調理を済ませます。
  • 調味料は単純にして、できるだけ手間を省いた節約レシピです。でも時々奮発します!

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

牡蠣のチャウダー

あさりのクラムチャウダーが一般的かもしれませんが、最近の天候の異変であさりが獲れなくて高騰しており、あまりスーパーには並ばなくなりました。牡蠣も高価ですが、良いだしが出ます。

  • 牡蠣 6粒
  • ベーコン 2枚
  • じゃがいも80g
  • にんじん・玉ねぎ各50g
  • ニンニクのみじん切り1かけ分
  • 粒コーン(缶)120g
  • 白ワイン 1/2カップ
  • 牛乳 500㏄
  • 薄力粉 30g
  • バター 40g
  • オリーブ油 小さじ2
  • 調味料:塩、コショウ各少々
  1. ベーコンは2㎝幅に切り、じゃがいもは厚さ1㎝、にんじんは厚さ5㎜のいちょう切り、玉ねぎは薄切りにします。
  2. フライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて弱火で香りが立つまで炒め、かきを軽く炒めます。
  3. 一旦フライパンのかきを取り出して、バター1/2を中火で熱し、ベーコンを入れて脂が出たら薄力粉を少しづつ振り入れて、弱火でよく炒めます。残りの野菜を加えてさらに炒めて火を通します。
  4. フライパンを弱火にして、かき混ぜながら少しづつ牛乳を加えていきます。塩、コショウを軽くしてとろみがつくまで弱火で煮て、残りのバターを加えて、1のかきを戻して沸騰したら火を止めて味を調えます。
最近はチャウダーと言う言葉はあまり聞きませんが、チャウダーとはどんな料理のことをいうのでしょうか?チャウダーは具材のうまみを活かした汁を味わうのが目的で、シチューは味のついた汁で煮込まれた具材を味わうものだそうです。ですからチャウダーは具材を小さめに切り、シチューは具材を大きめに切るようです。どちらにしろ牛乳で煮たかきは栄養豊富でとてもおいしいです。煮過ぎないようにしましょう。

ローストポーク(作りやすい分量です)

簡単に作れますが、漬けおきなどの時間がかかりますので日曜日や時間のある時に作っておきます。

  • 豚ロース肉(ブロック) 500g(軽く塩、コショウをこすりつけて、タコ糸で巻いて形を整えておく)
  • 調味料:赤ワイン100㏄・薄口しょうゆ40㏄、柚子の果汁大さじ1、ショウガのみじん切り10g、ニンニクのみじん切り10g、ローリエ1~2枚、ローズマリー1本

  1. 保存用のポリ袋に調味料と豚ロースの形を整えたものを入れて、冷蔵庫で3時間置きます。
  2. 豚肉を取りだしたら常温に戻し、150℃のオーブンで、40~50分焼きます。大抵の調理ができるオーブンレンジではローストビーフが自動でできる機能があるのでそれを使ってください。
  3. 豚肉を漬けた調味液を漉してから、煮つめてバターを加えればソースができます。
ハムや市販の肉の加工品は、保存の意味からも添加物がたくさん含まれています。時間のある時や特売品の肉を見つけたら作ってみませんか?一度作ってみると簡単に作れます。

キャベツのサラダ

冬キャベツは巻きがしっかりしていて、火をしっかり通すと甘みがあっておいしい。

  • キャベツ 中側の葉1/4個(芯を切り離さずに)
  • 調味料:めんつゆ(2倍濃縮のもの)大さじ1と1/2・黒酢、ごま油各大さじ1
  1. キャベツは芯を付けたまま1/4個を二人分に分けておきます。
  2. 鍋に蒸し器をのせて湯を沸かしておき、キャベツは切り口を下にして5~6分くらい蒸します。
  3. 時間が無い時や面倒な時はレンジで加熱しても良いが、蒸した方が軟らかくてキャベツが甘い。
  4. 蒸している間に調味料を混ぜ合わせておきます。
冬のキャベツは春や夏のキャベツと違って硬いので、火を通して調理するのに向いています。ロールキャベツや炒め物などに使うとおいしく食べられます。付け合わせなどに使いたい時は切ったキャベツを袋に入れて、甘酢少々を加えて冷蔵庫に入れておくと軟らかくて食べやすくなります。

火曜日の献立

スパニッシュオムレツ

オムレツは何も入れないプレーンなものからいろいろ具材を加えて焼くものなどいろいろありますが、スパニッシュオムレツはスペインでよく食べられている卵料理です。

  • 豚肉 100g
  • 生しいたけ 2個(あればマッシュルーム)
  • 玉ねぎ 50g
  • じゃがいも 80g
  • パプリカ(赤・黄)60g(なければピーマンで良い)
  • ニンニクのみじん切り(1かけ分)
  • 卵液:卵 2個・牛乳 50㏄・粉チーズ 大さじ1・レモン汁 小さじ1・塩、コショウ各少々
  • オリーブ油 大さじ1/2
  • 調味料:好みでケチャップなどを添えてください
  • 付け合わせ:プチトマト 4個・イタリアンパセリ少々
  1. 豚肉は2㎝位に切り、生しいたけは1/6、じゃがいもは3㎜厚さのいちょう切り、玉ねぎは繊維に沿って5㎜幅に切り、パプリカはヘタと種を外して1㎝幅の縦長に切っておきます。

  2. フライパンを中火で熱して、オリーブ油を少々入れて豚肉を炒め、続いてじゃがいもを炒め、玉ねぎ、しいたけ、パプリカ、ニンニクの順に加えてふたをし、弱火にして7分蒸し焼きにします。
  3. 野菜がしんなりしたら、卵液を流し込み平らにしてふたをし、弱火で6分ほどしたら少し表面が濡れている位で火を止めます。
  4. 4等分に切って、トマトとパセリを添えて盛り付けます。(パセリは刻んで卵液に混ぜても良い)
卵はいまだに高齢者を中心に「コレステロールが高くなるから控えています」と言われる方が多いですが、食事由来のコレステロールは20%です。基本的にはコレステロールの余剰分は便中に排泄されます。
卵はビタミンⅭ以外の多くの栄養素を含んでいます。たんぱく質源としてもっと食べてください。

ブロッコリーとリンゴのサラダ

ブロッコリーは11月~2月が旬なので、少し価格が下がってきました。電子レンジで加熱するだけで簡単に食べられます。

  • ブロッコリー 1/2株
  • りんご 1/4個
  • 調味料:マヨネーズ 大さじ2・プレーンヨーグルト 大さじ1
  1. ブロッコリーは小房に分けて、茎は皮をむいて3㎜厚さに切って耐熱容器に入れて電子レンジで1分半加熱。硬いようなら再び少し加熱します。
  2. りんごは皮ごと1/8のくし形に切って、2~3㎜の厚さのいちょう切りにしておきます。(直ぐに調理するので塩水などには漬けないほうが良いです)
  3. マヨネーズとヨーグルトを混ぜておき、2にかけて勧めます。
ブロッコリーはビタミンやミネラルが豊富です。茎の部分も栄養豊富なので、残さず使いましょう。緑黄色野菜で、脂質異常症を改善する意味でもしっかり食べたい食材です。

油揚げとわかめの味噌汁

  • 油揚げ 1/4枚
  • 乾燥わかめ 2g
  • 調味料:かつおだしの素 適宜・味噌 大さじ1
  • ねぎの小口切り 少々
  1. 乾燥わかめは、水で戻しておく。急ぐときはぬるま湯で戻すと良いです。
  2. 油揚げは5~6㎜の幅で2~3㎜長さに切ります。
  3. 鍋に水カップ2弱を入れ、火にかけて沸騰したら油揚げとわかめを入れてだしの素、味噌を加えて味をみます。味噌を入れたらグラグラ沸騰させないで弱火にします。
  4. ねぎの小口切りを加えて出来上がりです。
だしの素はカップ1杯の水で小さじ1/2ほどでだし汁が作れますので、どちらかと言うと少なめに使ったほうが良いです。また塩分が含まれているので、味をつける際は控えめにしてください。

水曜日の献立

ししゃもの南蛮漬け

ししゃもは昔どこにでも売っていましたが、最近はあまり見なくなったような気もします。野菜を足して添え物からメインのおかずにしてみましょう。

  • ししゃも 6尾
  • 玉ねぎ(中)1/2個
  • にんじん 1/2本 
  • しめじ 1/3パック
  • ごま油 大さじ1/2
  • 調味料:砂糖大さじ1・酢、めんつゆ各大さじ1と1/2+湯大さじ2
  1. ししゃもは生干しで焼いてないものなら、フライパンにごま油を薄く引いて焼いておきます。
  2. 玉ねぎは繊維に沿って1㎝幅に切り、にんじんは3~4㎝長さの細切りにしておきます。しめじは石づきを切り落とし小房に分けておきます。
  3. ししゃもを取り出して、ペーパータオルでししゃもを焼いた油をふき取っておき、改めてごま油をひいて、フライパンを熱して2の野菜を中火で炒めます。大さじ1の水を加えてふたをして蒸し焼きにし、しんなりしてきたら火を止めます。
  4. 密閉容器にししゃもを並べて、調味料と野菜を混ぜておき、汁ごと野菜を回しかけて少し漬けてなじませてから食べます。好みで七味とうがらしなどを振ってもおいしいです。
ししゃも自体が塩分が多いので、野菜をしっかり盛り付けて野菜を食べるようにしましょう。昔はかたくちいわしやまいわしなどを数尾まとめて目のところをわらで結んだものがどこの家庭でも食べられていたように思いますが、どれも骨ごと食べられるのでカルシウムの補給にはなりますがかなりの塩分量です。もっとも温暖化などで漁獲量が大幅に減ってきて昔のように安く買うことはできませんが。

湯豆腐

他の食品と比較すると本当に安くて、価格が安定しています。植物性たんぱく源としてもっと食べましょう。

  • 豆腐1丁 (木綿でも絹ごしでも好みで300g位のもの)
  • 白菜 外側の大きい葉なら1枚
  • 白ネギ 1/2本
  • 調味料:めんつゆ大さじ1・おろしショウガ1かけ分
  1. 小鍋に豆腐の厚みの2/3が浸かるくらいの水を入れて、だし昆布10㎝位を入れておく。
  2. その間に白菜を縦半分に切って白い芯のところは3㎝位のそぎ切りにし、白ネギは6㎝位の斜め切りにしておきます。
  3. 小鍋にめんつゆ大さじ1を加え、2の野菜を入れて中火で熱します。野菜に火が通ったようなら半分に切った豆腐を入れて煮立てないように弱火で温めて火を止めます。
  4. 野菜と豆腐、煮汁を器に盛り付けて、おろしショウガをのせて勧めます。
豆腐をメイン料理にする場合は、量を増やして土鍋などで温めて鍋ごと食卓に出し、すりごまやゆず、のり、ネギなどの薬味をそろえるとご馳走になります。大豆はたんぱく質源でありながら、植物性食品の良いところをたくさん持っています。生活習慣病予防にも肉で摂っている分を少し大豆製品に変えてみませんか?

さといものゆず味噌かけ

さといもは調理が面倒な感じで、敬遠される方が多いと思いますが、他の芋類にはない味わいがあります。皮ごと蒸して使えば簡単に調理ができます。

  • さといも 大きいものなら2~3個
  • 調味料:白みそ大さじ2・みりん大さじ1・酒大さじ1/2・ゆずのしぼり汁大さじ1/2・ゆずの皮の少々
  1. さといもは皮をたわしなどでこすってよく洗い、大きければ半分に切って皮ごと蒸して火が通ったら皮をむいておきます。
  2. 小鍋にゆずの皮以外の調味料を加えて弱火で火にかける。ふつふつしだしたらすりおろした皮を加えて火を止めます。
  3. 器に皮をむいたさといもを盛り付け、ゆず味噌をかけて勧めます。
さといもは微量のシュウ酸塩を含み、生のまま皮をむくとかゆくなってしまいます。蒸してから皮をむくとつるんとむけるので皮をむく手間もいらなくて簡単です。ラップで包んで電子レンジにかけても良いです。さといものぬめり成分は血圧を下げ、コレステロールを下げる効果もあると言われています。

木曜日の献立

豚肉ともやしのレンジ蒸し

もやしは夕方帰宅する頃には品切れしています。野菜が足りないと思ったらちょっと電子レンジで加熱すれば1品できます。今日は主役にしてみます。

  • 豚肉の薄切り 200g
  • 調味料:塩、黒コショウ少々
  • もやし 1袋
  • 調味料:味噌大さじ1・砂糖、酢、各小さじ1・水大さじ2・豆板醤少々
  1. もやしは洗って水を切っておき、豚肉は軽く塩、コショウをしておきます。
  2. 大きめの耐熱皿を用意して、もやし、豚肉、もやし、豚肉のように半量づつこんもりと重ねて盛り付け、ラップをして電子レンジで6分加熱します。
  3. 加熱している間に、調味料を混ぜ合わせておき、2の過熱が終わったら、30秒ほど加熱します。
  4. 加熱した皿ごとテーブルに並べて、取り分けながら食べます。味噌だれはかけながら食べます。
加熱しすぎると豚肉が硬くなってしまいます。少し脂肪の多い肉の方がおいしくできます。豚肉はそれ自体は軟らかくて、糖質の代謝を助けるビタミンB群が豊富です。豚肉は必ず加熱してから食べましょう。

焼き竹輪

練り製品は保存食の意味合いが強いので、かなり塩分が多い食品です。更にしょう油をかけて食べるなどは避けてください。

  • 竹輪 2本
  • 調味料:マヨネーズ 適宜
  • かぼちゃ 100g
  • 調味料:ごま油 少々・いりごま 少々
  1. 竹輪は縦半分に切り、更に横半分に切ってオーブントースターにアルミ箔を敷いて切り口を下にして並べ、マヨネーズをかけてから少し焼き色がつくまで、4~5分焼きます。
  2. かぼちゃは種を取って5㎜厚さで、一口ぐらいで食べられる大きさに切って耐熱皿に並べてラップをし、電子レンジで2分位加熱します。
  3. 竹輪とかぼちゃを盛り付けて、かぼちゃはごま油といりごま少々をかけて食べます。
加工食品は塩分が多いものがあります。竹輪は1本あたり0.6g、かまぼこは2切れで0.6g、カニ風味かまぼこは1本0.3gなどです。高血圧症の場合1日の塩分量は6g未満です。1食あたり2g以内にするのは簡単ではありません。食品(特に塩分の多い食品)の塩分含有量をおよそ知った上で控えるようにしましょう。

卵とレタスのスープ

レタスはサラダで使いきれなかったら、チャーハンやスープに入れて使い切りましょう。

  • 卵 1個
  • レタス 2枚
  • 調味料:コンソメスープの素 小さじ1/2・コショウ 適宜
  1. 鍋に水をカップ1と1/2とコンソメスープの素を入れて火にかける。
  2. 沸騰してきたらレタスをちぎって入れ、しっかり溶きほぐした卵を入れて浮き上がったらさっくり混ぜてコショウを振って火を止めます。
レタスはあまり火を通し過ぎない方が良い。また卵はしっかり汁が沸騰してから入れないと濁った汁になってしまいます。

金曜日の献立

獅子頭(シーズウ―トウ)

獅子の頭のように大きな肉団子です。しっかり練って軟らかい団子にするとおいしいです。

  • 鶏挽肉 200g
  • 玉ねぎのみじん切り 1/4個分
  • 卵1/2個
  • 生パン粉 25g
  • かたくり粉 大さじ1/2
  • ごま油 大さじ1/2
  • 調味料:黒コショウ適宜・日本酒、しょう油各大さじ1/2
  • 煮汁の調味料:水1カップ・日本酒20㏄・塩、コショウ各少々
  • 水菜 1株(小さいもの)
  1. ボールに鶏挽肉を入れ、玉ねぎのみじん切り、卵、パン粉、かたくり粉、調味料の順に加えながらその都度しっかり練り混ぜます。
  2. 粘りが出たら、2個に分けて大きな団子状に丸めます。
  3. 小さめな鍋に煮汁の材料を入れて火にかけ、沸騰したら肉団子を入れ、菜箸で転がしながら表面が白くなるまで火を通します。
  4. 弱火にして、蓋をして15分位煮ます。肉団子を菜箸で刺して濁った肉汁が出ないようなら、長いままの水菜を加えて鮮やかな緑色になったら火を止めます。
  5. 皿に水菜を敷いて、肉団子を盛り付けます。
この獅子頭は上海料理に出てくるような、豚肉のひき肉で作られたこってりした揚げ団子とは違い、優しい味の肉団子です。パン粉は食パンを使うと軟らかく仕上がります。獅子頭はライオンの頭に由来するようです。

大根の辛味煮

大根の先っぽは辛味が強いので大根おろしなど生食用に、上側の方を煮もの用に使うと良い。

  • 大根 10㎝(上の方)
  • ツナ缶 1缶(水煮でも油漬けでも好みで)
  • 調味料:酒大さじ1・めんつゆ大さじ2・みりん大さじ1・豆板醬小さじ1
  1. 大根は厚めに皮をむいて、5㎜幅位のいちょう切りにします。
  2. 小鍋にカップ1杯の水と大根を入れて中火で煮ます。少し透明な感じになってきたら、ツナ缶と調味料を入れて弱火で煮込みます。
ツナ缶がなければ、少しごま油などで炒りつけて、竹輪などの練り物と煮込んでも良い。乱切りにしたり、山椒の辛味などを足したり、オイスターソースなどを加えたり自由な発想で調理してみましょう。

にんじんのサラダ

にんじんは昔と比べると随分癖が無くなってきました。煮るより生食の方がにんじん味が気になりません。

  • にんじん 1本
  • 調味料:酢大さじ2・オリーブ油大さじ1・砂糖小さじ1/2・塩、コショウ各少々(好みでクミンを少々)
  1. にんじんはスライサーで千切りにします。
  2. そのまま調味料で和えておけばしんなりします。クミンは粉状のものか、ホールを少し加えると味に深みが出ます。
  3. 器に盛り付けて、あればパセリの刻んだものを振ってできあがりです。
にんじんサラダは献立に色味が足りない時の我が家の定番メニューです。水けを切ってちょっと弁当箱に入れても華やぎます。にんじんの赤色のもとであるβ-カロテンは強い抗酸化作用があります。脂溶性なので、油と一緒に食べると良い。

土曜日の献立

鯖缶のパエリア

雑誌に掲載されていたメニューに挑戦してみたら、思ったよりおいしくできてびっくり。コロナ禍で買った缶詰類の買い置きを少しづつ消費しています。鯖の水煮缶が生臭くもなくて良い味を出しています。

  • 米 カップ1(洗って10分ほど水を切っておく)
  • 鯖の水煮缶 1缶 (鯖と汁を分けておく)
  • パプリカ(赤・黄)両方で1個分
  • さやいんげん(冷凍) 6本
  • ニンニク 1かけ分のみじん切り
  • オリーブ油 小さじ1
  • 調味料:酒大さじ2・カレー粉小さじ1・コンソメ、塩各小さじ1/2
  1. パプリカは種を取り1.5㎝角に、いんげんは流水で解凍して2㎝長さに切ります。
  2. 厚手のフライパンに洗った米を入れて、オリーブ油とニンニクを弱火で炒め、香りが出てきたら米を入れて油がなじむまで炒めます。

  3. 鯖の汁に水を足して1カップにしたものと、調味料を加えて2のフライパンに入れ、表面を平らにならして、真ん中に鯖、周りにパプリカとさやいんげんを並べて、ふたをして中火で煮込み沸騰してきたら弱火にして15分煮込みます。
  4. 火を止め5分蒸らして、盛り付けます。
鯖缶は骨ごと食べられるので、何の気も使わないで混ぜて食べられます。鯖自体は臭みがありますが、カレー粉のお蔭か気になりません。不飽和脂肪酸のEPAやDHAが豊富で動脈硬化予防にも鯖缶はお勧めです。

ブロッコリーとゆで卵のサラダ

ゆで卵を作っている鍋に、ブロッコリーを入れて茹でれば一度にできます。

  • ブロッコリー 小房に分けたものを10房くらい
  • 卵 2個
  • 調味料:マヨネーズ 適宜
  1. 小鍋に卵を入れ、タイマーを12分にセットします。
  2. 卵が隠れるくらいの水を入れて火をつけ、中火で卵を転がしながら茹でます。
  3. 沸騰してきたら弱火にして、10分くらいの時にブロッコリーを加えて一緒に茹でます。
  4. 卵と一緒に冷水にとって、冷まします。ブロッコリーはすぐに水から引き揚げます。
  5. 卵は殻をむいて、縦4等分に切り、ブロッコリーと一緒に盛り付けます。
  6. マヨネーズをかけて出来上がりです。
ゆで卵は直ぐに水につけてから、コップなどに入れてふたをしてシェイクします。全体にひびが入ってむきやすくなります。また、マヨネーズは低脂肪のものを使えばドレッシングよりずっと減塩になります。

かぼちゃの豆乳スープ

豆乳もスープにしてしまえば豆臭さは気になりません。かぼちゃの甘味が優しいおいしいスープです。

  • かぼちゃ 種を取ったもの140g
  • 玉ねぎ 1/4個
  • エリンギ 1/2パック
  • 豆乳 カップ1
  • 調味料:コンソメ顆粒小さじ1/2・塩、コショウ少々
  1. カボチャは一口大の食べやすい大きさに切る。玉ねぎは横半分に切って薄切りにします。エリンギは小房に分けます。
  2. 小鍋に水3/4カップを入れて1の野菜を加えて、コンソメ顆粒を入れて中火で煮ます。
  3. 沸騰して3~4分してかぼちゃに火が通ったら豆乳を加えて塩、コショウで味をつけて弱火にし沸騰したら火を止めます。
豆乳は豆腐を作る過程で大豆を絞った液体で、たんぱく質量は牛乳とほぼ同じくらいです。脂質は少なくカロリーは低めです。カルシウムは牛乳にはかないませんが、カリウム、マグネシウム、鉄、ビタミンEは牛乳に勝っています。牛乳が飲めない方はぜひ料理などに使ってください。

私たちの食生活はこの10年(数年かもしれませんが)驚くほど変わってきています。何かを買ってきたり、届けてもらえば何も困ることはありません。しかし、内容はどうでしょうか?健康志向が高まっているのに、健康に良いとされる食品が現れたり、サプリメントが出回ったり。かと思ったら、有機栽培の食材が良いとか、食品ロスを削減しましょうとか。しかし健康を維持するためには、個人の食に対する価値観を考え直さないといけないでしょう。やはり、食べたものでしか自分の体は作られないのです。来月、再来月と春までに管理栄養士として、食生活に必要な基本的な知識を織り込めるような『食事の基本』をレシピの中でお知らせしたいと思います。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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