子どもの食は個人差が大きく、毎食しっかり食べる子、食の細い子、そして日によって食欲や食べる量が異なる、いわゆる「食べムラ」のある子までさまざまです。
食べムラのある子の場合、その日の食べる量が予測できないため、家でも外食でも大部分が残ってしまうことがあります。
「食べ物を捨てるのは気が進まない…」「親が食べるべき?」と迷っている方へ、親が食べる・食べないについて50人のママ・パパに聞いてみたアンケート結果と、その理由を紹介します。
手を付けていない料理の「残り物アレンジレシピ」もぜひ役立ててくださいね!
お子さんがまったく手を付けなかった料理は、家庭であれば次の食事に回したり、レストランでも持ち帰り対応してもらえることもあります。
しかし、一口かじったパンやフォークやスプーンでかき回したスパゲティなどは、「捨ててしまっていいのかな」「もったいないから親が食べるべき?」…と悩む方も多いのではないでしょうか。
多くの方は、小さい頃から家庭でも「食べ物を大切にしなさい」、学校給食でも「残さず食べよう」と教えられているため、お皿に残った食べ物の大部分を捨てることに罪悪感を抱いてしまうかもしれません。
0~7歳のお子さんを育てているママ・パパ50人に「お子さんの残した食事はママやパパが食べますか?」とたずねたアンケートでは、回答は以下のようになりました。
「全部食べる」と「おおむね食べる」を合わせて23人、「ほとんど捨てる」と「毎回捨てる」を合わせて21人と、ほぼ半分ずつの人数となりました。
コロナ禍前の2019年に実施したアンケートのため、現在はもう少し「捨てる」が多くなっているかもしれませんが、「食べる」と答えた方は以下のような理由を挙げており、捨てられない心情そのものは変わっていないと思われます。
一方で「食べない」と回答した方の理由は以下のようなものがあります。
そして、もっとも多かった回答は「子どもの食べ残しを介して、保育園で流行している感染症にかかるおそれがあるから」でした。
子どもが集団生活で感染しやすい菌やウイルスには次のようなものがあります。
このうち「サイトメガロウイルス」は、ほとんどの人が抗体を持っていますが、近年少しずつ抗体のない人が増えているともいわれます。
特に、妊娠中に初めてこのウイルスに感染した場合、赤ちゃんに難聴や脳障害を引き起こす可能性があるため、妊娠中は特に上のお子さんの食べ残しは避けた方が無難ですね。
「食べ残し」については感染症予防などの観点から避けたとしても、お子さんがまったく手を付けていない料理は次の食事でママやパパが食べることもあるかと思います。
「でも同じ味だと飽きちゃうんだよね…」という場合、こんなアレンジレシピはいかがでしょうか?
うどんやそうめんなどのツルツルした麺類は「食べるときは大人と同じくらい食べる」というお子さんも多いもの。そう思って多めにゆでたのに、今日はあまり食べずに余っちゃった…という時は、沖縄の郷土料理「チャンプルー」はいかがでしょうか。
フライパンで野菜と肉などを炒め、そうめんを入れて、だしの素や塩・しょうゆで味付けします。そうめんは炒める前に軽く水をふってレンジで温めるとほぐれやすくなります。
きんぴらごぼうやひじきの煮物など、副菜用に多めに作っておくと便利な和惣菜。とはいえあまりにも続くと飽きてきますよね。
きんぴらは細かく刻んで、ひじきは汁気を切って卵焼きにするのがおすすめ。甘辛い味が卵とよく合います。
野菜やお肉、芋類などをたっぷり使った豚汁などの汁物は、忙しい中でも栄養バランスが取れるすぐれもの。
でも豚汁の具がたくさん残ってしまった…というときは、だし汁としょうゆで味付けしたお米に乗せて炊飯器で炊けば、具だくさんの炊き込みご飯のできあがりです。
余ったマカロニサラダは、チーズを乗せてグラタン風にしたりロールパンにはさんだりと色々なリメイクが可能ですが、お好み焼きにするのもおすすめ。マヨネーズの効果でふんわり焼けて、モダン焼きのようなモチモチ食感を楽しめます。
小さい頃は食べムラのあったお子さんも成長につれ食べる量が安定してくることがほとんどですが、それまでの間はどうしても残り物が出てしまう時期もあるかもしれません。
しかしアンケートでも「捨てる時は食材に手を合わせて親子でごめんなさいと言う」「次回は量を減らそうね、おかわりしてもいいから…と声を掛ける」「食事を食べずに食後におやつやジュースはNGというルールにしている」といった声が多く見られ、できるだけ食べ物を無駄にしないでおこうという意識が感じられました。
親子ともに「食べることの楽しさ」を感じながら、お子さんの成長を見守っていけると良いですね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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