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過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome)は、お腹の痛みや調子がわるく、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常(排便回数や便の形の異常)が数ヵ月以上続く状態のときに最も考えられる病気です。 ストレス社会の現代病ともいわれ、およそ10%程度の人がこの病気であるといわれています。実際に外来をしていても実によく遭遇する疾患です。女性の方が多く、10代~20代で始まり年齢とともに減ってくることがわかっています。
近年、スマホやSNS、受験などのストレスからか、中高生の受診が増えてきています。当院でも、通学のバスや試験などでお腹が痛くなったりトイレに行きたくなったりするので困る、といった相談をよくうけます。
国際的な診断基準であるローマⅢ基準が使われています。
最近3か月の間に、月に3日以上にわたっての痛みや不快感が繰り返し起こり、下記3項目うち2項目以上をみたす、とされています。
また、血便や発熱、体重減少、異常な身体所見など器質的疾患が疑われるような症状がある場合や50歳以上の患者さんに対しては、大腸内視鏡検査を行い器質的疾患の有無をしらべることが必要です。
便秘型、下痢型、混合型、分類不能型があります。便秘型の患者さんはストレスを感じると便秘がひどくなり、下痢型の患者さんは緊張するとお腹が痛くなり下痢をします。混合型の患者さんは下痢をしたり便秘をしたりを繰り返すのが特徴です。
未だはっきりとは解明されていませんが、最大の原因と考えられているのが「ストレス」です。身体的・精神的にストレスを受けることによって自律神経のバランスが崩れ、これに伴い腸が知覚過敏になり、腹痛や下痢、便秘などの症状を引き起こすとされています。また、細菌やウイルスによる感染性腸炎にかかった場合、回復後に過敏性腸症候群になりやすいことが知られています。
まずは生活習慣の改善が大切です。規則正しい食事をとり、暴飲暴食、夜間の大食を避け、ストレスを溜めず、睡眠、休養を十分にとるように心がけましょう。刺激物、脂肪の多い食事、アルコールは控えてください。
薬物療法としては、腸の運動を整える消化管機能調節薬、プロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌など)、水分を吸収し便の水分バランスを調整する高分子重合体、神経伝達物質であるセロトニンの作用を抑える5-HT3受容体拮抗薬など様々な薬が出てきています。ほかに、下痢型の方には止痢薬、便秘型の方には下剤を補助的に使ったりします。ストレスをやわらげるアプローチとして、うつ症状が強い場合は抗うつ薬、不安が強い場合はベンゾジアゼピン系抗不安薬などを用いることもあります。
過敏性腸症候群はストレス社会の現代病です。慢性的な腹痛、下痢、便秘がある方は、まずは生活習慣を整え、自分なりのリラクゼーションを心がけましょう。また、現在は過敏性腸症候群に対して様々な薬が試みられています。症状で困るようならお近くの消化器内科にご相談ください。
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